講座詳細情報
申し込み締切日:2021-10-16 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:21B1601500
考古学が描きだすヤマタイ国時代の列島の姿V【ハイフレックス(録画あり)】 最新発掘情報による古代史像再考
- 開催日
- 10月30日(土)、11月 6日(土)、11月13日(土)、11月20日(土)、11月27日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:30~17:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 50
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
日本列島の弥生時代の後期(紀元2~3世紀頃)の様子を記した『魏志倭人伝』には、邪馬台国の女王・卑弥呼の存在、「倭国大乱」の記載、中国王朝との交渉や隣国・狗奴国との対立の様子などが記されている。続く4世紀には奈良盆地を中心に巨大な前方後円墳の築造が開始され、ほどなく列島各地に波及する。この間の歴史の動きは、国家形成という重要な事柄にかかわるもので、いわゆるヤマタイ国論争・ヤマト政権成立にかかる議論は多くのひとの関心を惹きつけている。しかし文字史料としての限界もあり、なかなか難しい問題である。近年、全国で大規模な遺跡調査が進展し、その成果は膨大なものがある。遺跡発掘調査の成果は、新聞やテレビを賑やかす様な「発見」にとどまらず、たくわえられた膨大な発掘資料から解明されつつあることも数多い。昨年に引き続き、本講座では新進気鋭の研究者により、最新の研究成果や分析法によって新たな列島史を平易に述べる。特に本年は、近畿地方中心思考ではなく、各地からの視点で「古墳時代の始まりと交流」を取り上げ、列島史の多様性に光を当て、「常識的な日本史像」について再考を迫りたい。
※なお、本企画は、昨年予定した講座で延期となったものです。また代替でオンラインで昨年度に開講した「導入的内容」の続編です。
【講座スケジュール】
第1回10月30日(土) 近畿からみた列島各地との交流―山辺・磯城古墳群の成立―【今尾 文昭】
詳細:3世紀後半、奈良盆地東南部に現われた巨大前方後円墳と大古墳群。列島各地の王墓からは飛躍した内容を示す。その後、300年以上も続く古墳時代の幕開けとなる。近年の発掘調査成果を踏まえて弥生王墓から継承されるもの、古墳となり新たに出現したものについて解説する。
第2回11月 6日(土) 東国3世紀古墳・斧鉞と槍の王【赤塚 次郎】
詳細:3世紀後半代には箸墓古墳・西殿塚古墳が造営され「初期倭王権」が誕生した。この時代,中部・東海から東日本地域の地域社会が、この王権にどのように反応し動き始めようとしていたのかを、各地に残る代表的な「3世紀古墳」の実態を踏まえて、各地域からの視点で考えてみたい。
第3回11月13日(土) 対外交易の窓口としての北部九州とその繁栄―「博多湾貿易」を中心として―【久住 猛雄】
詳細:紀元前1世紀後半から、伊都国を盟主とする「原の辻=三雲貿易」体制のもとで、列島の対外交易とそれにつながるネットワークが整備された。それが3世紀に入ると、奴国が調整役として「博多湾貿易」体制に移行し、初期ヤマト政権もそのネットワークの大株主として参加した。「交易機構」の変化の要因と影響、長距離交易の実態について、「板石硯」の発見などの最新の成果を交えて考えてみたい。
第4回11月20日(土) 旅する「十王台式」【鈴木 素行】
詳細:弥生時代の終わりから古墳時代の始まりまで、茨城県北部には「十王台式」と呼ぶ個性的な土器群が展開していた。西へ南へと向かう「十王台式」の軌跡から、その旅の思惑と顛末について解説する。
第5回11月27日(土) 列島東部と北方の交流【西川 修一】
詳細:関東地方の弥生時代後期の社会変動、それを契機とした列島東北部への交流の開始について、各地の遺跡発掘情報からもたらされた新知見をもとに、最新の考古学事情について概説する。
日本列島の弥生時代の後期(紀元2~3世紀頃)の様子を記した『魏志倭人伝』には、邪馬台国の女王・卑弥呼の存在、「倭国大乱」の記載、中国王朝との交渉や隣国・狗奴国との対立の様子などが記されている。続く4世紀には奈良盆地を中心に巨大な前方後円墳の築造が開始され、ほどなく列島各地に波及する。この間の歴史の動きは、国家形成という重要な事柄にかかわるもので、いわゆるヤマタイ国論争・ヤマト政権成立にかかる議論は多くのひとの関心を惹きつけている。しかし文字史料としての限界もあり、なかなか難しい問題である。近年、全国で大規模な遺跡調査が進展し、その成果は膨大なものがある。遺跡発掘調査の成果は、新聞やテレビを賑やかす様な「発見」にとどまらず、たくわえられた膨大な発掘資料から解明されつつあることも数多い。昨年に引き続き、本講座では新進気鋭の研究者により、最新の研究成果や分析法によって新たな列島史を平易に述べる。特に本年は、近畿地方中心思考ではなく、各地からの視点で「古墳時代の始まりと交流」を取り上げ、列島史の多様性に光を当て、「常識的な日本史像」について再考を迫りたい。
※なお、本企画は、昨年予定した講座で延期となったものです。また代替でオンラインで昨年度に開講した「導入的内容」の続編です。
【講座スケジュール】
第1回10月30日(土) 近畿からみた列島各地との交流―山辺・磯城古墳群の成立―【今尾 文昭】
詳細:3世紀後半、奈良盆地東南部に現われた巨大前方後円墳と大古墳群。列島各地の王墓からは飛躍した内容を示す。その後、300年以上も続く古墳時代の幕開けとなる。近年の発掘調査成果を踏まえて弥生王墓から継承されるもの、古墳となり新たに出現したものについて解説する。
第2回11月 6日(土) 東国3世紀古墳・斧鉞と槍の王【赤塚 次郎】
詳細:3世紀後半代には箸墓古墳・西殿塚古墳が造営され「初期倭王権」が誕生した。この時代,中部・東海から東日本地域の地域社会が、この王権にどのように反応し動き始めようとしていたのかを、各地に残る代表的な「3世紀古墳」の実態を踏まえて、各地域からの視点で考えてみたい。
第3回11月13日(土) 対外交易の窓口としての北部九州とその繁栄―「博多湾貿易」を中心として―【久住 猛雄】
詳細:紀元前1世紀後半から、伊都国を盟主とする「原の辻=三雲貿易」体制のもとで、列島の対外交易とそれにつながるネットワークが整備された。それが3世紀に入ると、奴国が調整役として「博多湾貿易」体制に移行し、初期ヤマト政権もそのネットワークの大株主として参加した。「交易機構」の変化の要因と影響、長距離交易の実態について、「板石硯」の発見などの最新の成果を交えて考えてみたい。
第4回11月20日(土) 旅する「十王台式」【鈴木 素行】
詳細:弥生時代の終わりから古墳時代の始まりまで、茨城県北部には「十王台式」と呼ぶ個性的な土器群が展開していた。西へ南へと向かう「十王台式」の軌跡から、その旅の思惑と顛末について解説する。
第5回11月27日(土) 列島東部と北方の交流【西川 修一】
詳細:関東地方の弥生時代後期の社会変動、それを契機とした列島東北部への交流の開始について、各地の遺跡発掘情報からもたらされた新知見をもとに、最新の考古学事情について概説する。
備考
【備考】
ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
講師陣
名前 | 今尾 文昭 |
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肩書き | 関西大学非常勤講師、NPO 法人東海学センター理事長 |
プロフィール | - |
名前 | 赤塚 次郎 |
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肩書き | NPO 法人古代邇波の里・文化遺産ネットワーク理事長 |
プロフィール | - |
名前 | 久住 猛雄 |
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肩書き | 福岡市経済観光文化局埋蔵文化財課 |
プロフィール | - |
名前 | 鈴木 素行 |
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肩書き | 常陸大宮市教育委員会 |
プロフィール | - |
名前 | 西川 修一 |
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肩書き | 日本考古学協会員 |
プロフィール | - |