講座詳細情報
申し込み締切日:2020-10-30 / 経済:政治:その他教養 / 学内講座コード:20A1601000
グローバル化の中の世界変動 イギリスのEU 離脱、アジアの不安定化、移民難民問題
- 開催日
- 11月13日(金)、11月13日(金)、11月20日(金)、11月20日(金)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 6,500円
- 定員
- 30
- その他
- 5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
近代200年の米欧体制が内から揺らぎつつある。イギリスでは昨年12月の総選挙で保守党が圧勝、首相ジョンソンは、高らかにイギリスのEU離脱を推し進めることを宣言した。しかしスコットランド、北アイルランドは共に強い反対とEU残留を表明、離脱条件次第では、将来的に大英帝国が崩壊する可能性もある。他方トランプは、中国に対し、香港の民主化を監視することを表明し、正月早々イランの司令官を殺害した。米英の混迷はとどまるところを知らず、世界は大変動に揺れ動いている。
本講義では、特にグローバル時代の世界変動とそのはざまで揺れ動く民衆に焦点を当て、ブレグジット後の米英民主主義の混迷、アジア経済との軋轢と北朝鮮・香港の不安定化、そうした中での東アジアの地域協力関係の進展などを扱う。世界はどこに向かうのか、日本はどうすべきかを、共に考えたい。
【講座スケジュール】
第1回11月13日(金) グローバル化の中の先進国危機:ブレグジットのゆくえ、トランプの混迷
詳細:200年間、民主主義・自由主義により世界を引っ張ってきた米欧が、民主主義の不善によって揺らいでいる。グローバル化の進展の中、人々は何を考えているのか、イギリス、アメリカ、そして世界はどこへ向かおうとしているのか、を検討する。
第2回11月13日(金) 移民・難民・マイノリティ問題の現在
詳細:世界の難民は7000 万人、第2 次世界大戦後最大の数に膨れ上がった。移民の数は2 億7200 万人、その半数は女性である。日本はこの間、20人前後しか難民を受け入れてこず、平成30 年になってようやく2倍、42人になったがまだ申請者に対して0.004%でしかない。(前年は0.001%)移民・難民問題の現状と課題について考える。
第3回11月20日(金) アジアの成長とアメリカとの軋轢:北朝鮮、香港問題に揺れる東アジア
詳細:世紀転換期以降、中国、韓国、ASEAN、BRICS諸国が急速に成長してきており、それがアメリカの経済・軍事・情報を脅かす中、北朝鮮のミサイル問題、GSOMIAをめぐる日韓関係の悪化、香港の長引くデモが東アジア情勢を不安定化させている。世界を安定化させて平和と安定、繁栄を実現するにはどうしたらよいのか、EUの教訓から考える。
第4回11月20日(金) 東西のはざまで揺れるウクライナ:EU・NATO とロシアの思惑
詳細:ウクライナは、1991年、ソ連邦の崩壊と共に誕生した若い国家であるが、領土面積はドイツの2倍もある大きな国であり、東部には重工業、ヨーロッパのパンかご、といわれる豊かな農産物、南部の黒海沿岸地域は、ヤルタやオデッサなど美しい保養地が立ち並ぶ。その地域が、EU・NATOとロシアのはざまで引き裂かれ、クリミア半島はロシア軍に占拠された。今ウクライナはどうなっているのかを考える。
近代200年の米欧体制が内から揺らぎつつある。イギリスでは昨年12月の総選挙で保守党が圧勝、首相ジョンソンは、高らかにイギリスのEU離脱を推し進めることを宣言した。しかしスコットランド、北アイルランドは共に強い反対とEU残留を表明、離脱条件次第では、将来的に大英帝国が崩壊する可能性もある。他方トランプは、中国に対し、香港の民主化を監視することを表明し、正月早々イランの司令官を殺害した。米英の混迷はとどまるところを知らず、世界は大変動に揺れ動いている。
本講義では、特にグローバル時代の世界変動とそのはざまで揺れ動く民衆に焦点を当て、ブレグジット後の米英民主主義の混迷、アジア経済との軋轢と北朝鮮・香港の不安定化、そうした中での東アジアの地域協力関係の進展などを扱う。世界はどこに向かうのか、日本はどうすべきかを、共に考えたい。
【講座スケジュール】
第1回11月13日(金) グローバル化の中の先進国危機:ブレグジットのゆくえ、トランプの混迷
詳細:200年間、民主主義・自由主義により世界を引っ張ってきた米欧が、民主主義の不善によって揺らいでいる。グローバル化の進展の中、人々は何を考えているのか、イギリス、アメリカ、そして世界はどこへ向かおうとしているのか、を検討する。
第2回11月13日(金) 移民・難民・マイノリティ問題の現在
詳細:世界の難民は7000 万人、第2 次世界大戦後最大の数に膨れ上がった。移民の数は2 億7200 万人、その半数は女性である。日本はこの間、20人前後しか難民を受け入れてこず、平成30 年になってようやく2倍、42人になったがまだ申請者に対して0.004%でしかない。(前年は0.001%)移民・難民問題の現状と課題について考える。
第3回11月20日(金) アジアの成長とアメリカとの軋轢:北朝鮮、香港問題に揺れる東アジア
詳細:世紀転換期以降、中国、韓国、ASEAN、BRICS諸国が急速に成長してきており、それがアメリカの経済・軍事・情報を脅かす中、北朝鮮のミサイル問題、GSOMIAをめぐる日韓関係の悪化、香港の長引くデモが東アジア情勢を不安定化させている。世界を安定化させて平和と安定、繁栄を実現するにはどうしたらよいのか、EUの教訓から考える。
第4回11月20日(金) 東西のはざまで揺れるウクライナ:EU・NATO とロシアの思惑
詳細:ウクライナは、1991年、ソ連邦の崩壊と共に誕生した若い国家であるが、領土面積はドイツの2倍もある大きな国であり、東部には重工業、ヨーロッパのパンかご、といわれる豊かな農産物、南部の黒海沿岸地域は、ヤルタやオデッサなど美しい保養地が立ち並ぶ。その地域が、EU・NATOとロシアのはざまで引き裂かれ、クリミア半島はロシア軍に占拠された。今ウクライナはどうなっているのかを考える。
備考
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
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講師陣
名前 | 羽場 久美子 |
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肩書き | 青山学院大学大学院国際政治経済研究科教授 |
プロフィール | 国際関係学博士、津田塾大学大学院博士課程修了。ハーバード大学、ロンドン大学、パリ大学客員研究員。専門は国際政治学、欧州の分断と統合、ナショナリズムとデモクラシー。世界国際関係学会(ISA)副会長、国際フォーラム参与、東アジア共同体評議会副議長を歴任。著書に『ヨーロッパの分断と統合』(中央公論新社)、『グローバル時代のアジア地域統合』(岩波書店)、『EU を知る63 章』、『アジアの地域統合を考える―戦争をさけるために』(明石書店)、『21 世紀、大転換期の国際社会』(法律文化社)ほか多数。 |