大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
月に一度開講するこの講座では、季節に合わせたその月の日本の行事と菓子を取り上げ、菓子の背景や、行事のならわしについて掘り下げていきます。
関東に住む私たちがあまり目にすることのない、地方の行事菓子にも目を向けます。同じ季節を迎え、行事を楽しむのに、異なる菓子が伝えられていることを知り、日本の菓子文化の多様性に驚かれるかもしれません。
和菓子店で手に入る行事菓子も取り上げますが、家庭の中で伝えられてきた菓子や、寺社の行事で奉納される信仰の菓子にも注目していきます。日本の行事菓子から、日本文化の多様性、民俗の面白さをのぞいてみませんか?

【講座スケジュール】
第1回10月 4日(金) 長崎くんちと亥の日
詳細：長崎くんちの庭見世の菓子、亥の子餠
第2回11月 1日(金) 酉の市・七五三
詳細：切山椒、あめ、千歳飴
第3回12月 6日(金) 年迎えの準備
詳細：煤掃き団子、小豆、鏡餠
第4回 1月10日(金) 新年を慶ぶ菓子・占う菓子
詳細：福梅、福徳、福寿草、辻占、ハトマメ、餠花
第5回 2月 7日(金) 初午・涅槃会
詳細：各地の初午に因む菓子、涅槃だんご
第6回 3月 6日(金) ひな祭りの祝い菓子
詳細：あこや、金華糖、ひなあられ、桃カステラ、盛り菓子

名前	中町 泰子
肩書き	神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学・創価大学非常勤講師
プロフィール	2010 年神奈川大学大学院博士後期課程修了、博士(歴史民俗資料学)。民俗学、生活文化史が専門。著書に『辻占の文化史―文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』、監修者として『みたい!しりたい!しらべたい!日本の占い・まじない図鑑』全3 巻(以上、ミネルヴァ書房)、「フォーチュンクッキー」『日本のたしなみ帖』(共著、自由国民社)。