講座詳細情報
申し込み締切日:2019-12-02 / その他教養:音楽 / 学内講座コード:19B1615401
読み解き味わう日本の愛唱歌 日本の四季を彩る童謡、唱歌、愛唱歌の数々
- 開催日
- 12月 3日(火)、12月17日(火)、 1月14日(火)、 1月28日(火)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 6,500円
- 定員
- 50
- その他
- 5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
「さくらさくら」「荒城の月」「この道」「浜辺の歌」等、美しい日本の四季や日本人の心情を描いた愛唱歌の数々。明治時代、日本で初めての西洋音楽教育に取り組んだ結果、大正から昭和にかけての時代には、山田耕筰、北原白秋、三木露風、中山晋平など当時の最高の詩人、作曲家が子供のための歌を作った。これは、西洋音楽が存在しなかった日本ならではの、世界に類を見ない日本独自の文化である。そして、その誕生や経緯には、現代の日本人にはほとんど知られていない多くのエピソードがあった。明治、大正、昭和と時代の波に翻弄されながら歌われてきた愛唱歌の歴史的価値と真の姿を通じて、これら日本の宝と言って良い歌曲の数々が、あまり歌われなくなってきている21 世紀の今日、もう一度その価値を確認し、後世に歌い継いで行くための手掛かりを探る。前回に続き、今回は日本の四季にまつわる愛唱歌の数々を取り上げ、日本の風土、気候が歌に与えた影響を考察しつつ、優れた愛唱歌を実際に歌い、味わい、その魅力を再認識する。
【講座スケジュール】
第1回12月 3日(火) 春の歌「春」に込められた日本人の思い
詳細:日本における四季の成り立ち…「春はあけぼの」など文学に見る日本の春
「春」という言葉には、日本人の心を浮き立たせる何かがある。
木々が芽吹き、花が開く美しい季節は、古くから日本人の心を捉え、文学や絵画へと心を駆り立てた。そして、歌うだけで楽しくなるような春の歌も数多く誕生した。
春の歌の数々を取り上げ、その成り立ちと魅力を考察する。
「さくらさくら」江戸時代の琴の曲から小学唱歌へ、そして日本の春を代表する曲へ。
「早春賦」春に対する日本人の思いを表現した歌だが、ヨーロッパでは春の訪れはどう歌われているか?
「朧月夜」風景画のような美しい歌詞の秘密とは。
「春の小川」小学校の教育課程の変化がもたらした歌詞の変遷。
他、春の歌数曲を考察する。
第2回12月17日(火) 夏の歌 日本の夏の蒸し暑さに涼を求めて
詳細:「夏」という日本語の語源。「旧暦」の季節感について。
日本の夏独特の「梅雨」を、先人達はどう歌ってきたか。
穀雨、立夏、夏至、大暑、などの二十四節気、日本の暦や行事なども踏まえて、日本の夏の歌を考察する。
「夏はきぬ」当時の最高の国文学者による格調高い詩を味わう
「せいくらべ」端午の節句にちなんだ歌に歌われた兄弟愛
「あめふり」「雨ふりお月」梅雨の長雨と子供達の暮らし
「浜辺の歌」美しいメロディに隠された悲恋
他、夏の歌数曲を考察する
第3回 1月14日(火) 秋の歌 郷愁を帯びたメロディが生まれる季節
詳細:「秋」も、春に次いで歌によく取り上げられる題材である。春の桜と並んで、日本には美しい紅葉があり、また稲穂が実る収穫の季節でもある秋は、農業にまつわる行事も多かった。暑さも和らぎ、生活に楽しみも増える秋の季節を歌った歌の数々を味わう。
「もみじ」誰もが口ずさめるこの曲。その平易なメロディと雅な詩の内容を考える。
「赤とんぼ」日本人の心に訴えかける郷愁を持つこの曲、ここに描かれている日本の原風景と、21 世紀になっても色あせない魅力を味わう。
「野菊」優しいメロディの、美しい日本の秋を歌った歌だが、この曲には思わぬ受難もあった。
「里の秋」戦争に行った父を待つ母と子の風景。この曲の成り立ちには、終戦後の胸を打つドラマがあった。
他、秋の歌数曲を考察する。
第4回 1月28日(火) 冬の歌 寒さの中で結ばれる家族愛
詳細:「ふゆ」という言葉の語源
今以上に生活環境が厳しかった昔の日本の冬を、人々はどう捉えて歌にして行ったのか? また、時代が変わっても変わらない冬の風物詩、木枯らしや雪景色への日本人の情緒を考察する。
「 冬の夜」貧しい家の外は吹雪、でも家の中には囲炉裏の火が燃え、家族の愛という暖かさがある。歌う私達の心も温かくなる歌。
「かあさんの歌」誰でも知っているこの歌、貧しくラジオも無い生活でも、現代の家族に失われているかもしれない家族の愛が歌われている。
「スキーの歌」冬には冬の楽しみもある。文語的な美しい歌詞と、躍動感溢れるリズム、メロディによるこの歌は、「冬」を楽しく前向きに捉えさせる魅力に溢れている。
「トロイカ」日本以上に寒い国、ロシア。この国は歴史的にも日本とは深い関わりのある国であった。「カチューシャ」「ともしび」など、日本でも好まれ、歌声喫茶などでも歌われてきたロシアの歌の魅力を探る。
その他、冬の歌数曲を考察する。
「さくらさくら」「荒城の月」「この道」「浜辺の歌」等、美しい日本の四季や日本人の心情を描いた愛唱歌の数々。明治時代、日本で初めての西洋音楽教育に取り組んだ結果、大正から昭和にかけての時代には、山田耕筰、北原白秋、三木露風、中山晋平など当時の最高の詩人、作曲家が子供のための歌を作った。これは、西洋音楽が存在しなかった日本ならではの、世界に類を見ない日本独自の文化である。そして、その誕生や経緯には、現代の日本人にはほとんど知られていない多くのエピソードがあった。明治、大正、昭和と時代の波に翻弄されながら歌われてきた愛唱歌の歴史的価値と真の姿を通じて、これら日本の宝と言って良い歌曲の数々が、あまり歌われなくなってきている21 世紀の今日、もう一度その価値を確認し、後世に歌い継いで行くための手掛かりを探る。前回に続き、今回は日本の四季にまつわる愛唱歌の数々を取り上げ、日本の風土、気候が歌に与えた影響を考察しつつ、優れた愛唱歌を実際に歌い、味わい、その魅力を再認識する。
【講座スケジュール】
第1回12月 3日(火) 春の歌「春」に込められた日本人の思い
詳細:日本における四季の成り立ち…「春はあけぼの」など文学に見る日本の春
「春」という言葉には、日本人の心を浮き立たせる何かがある。
木々が芽吹き、花が開く美しい季節は、古くから日本人の心を捉え、文学や絵画へと心を駆り立てた。そして、歌うだけで楽しくなるような春の歌も数多く誕生した。
春の歌の数々を取り上げ、その成り立ちと魅力を考察する。
「さくらさくら」江戸時代の琴の曲から小学唱歌へ、そして日本の春を代表する曲へ。
「早春賦」春に対する日本人の思いを表現した歌だが、ヨーロッパでは春の訪れはどう歌われているか?
「朧月夜」風景画のような美しい歌詞の秘密とは。
「春の小川」小学校の教育課程の変化がもたらした歌詞の変遷。
他、春の歌数曲を考察する。
第2回12月17日(火) 夏の歌 日本の夏の蒸し暑さに涼を求めて
詳細:「夏」という日本語の語源。「旧暦」の季節感について。
日本の夏独特の「梅雨」を、先人達はどう歌ってきたか。
穀雨、立夏、夏至、大暑、などの二十四節気、日本の暦や行事なども踏まえて、日本の夏の歌を考察する。
「夏はきぬ」当時の最高の国文学者による格調高い詩を味わう
「せいくらべ」端午の節句にちなんだ歌に歌われた兄弟愛
「あめふり」「雨ふりお月」梅雨の長雨と子供達の暮らし
「浜辺の歌」美しいメロディに隠された悲恋
他、夏の歌数曲を考察する
第3回 1月14日(火) 秋の歌 郷愁を帯びたメロディが生まれる季節
詳細:「秋」も、春に次いで歌によく取り上げられる題材である。春の桜と並んで、日本には美しい紅葉があり、また稲穂が実る収穫の季節でもある秋は、農業にまつわる行事も多かった。暑さも和らぎ、生活に楽しみも増える秋の季節を歌った歌の数々を味わう。
「もみじ」誰もが口ずさめるこの曲。その平易なメロディと雅な詩の内容を考える。
「赤とんぼ」日本人の心に訴えかける郷愁を持つこの曲、ここに描かれている日本の原風景と、21 世紀になっても色あせない魅力を味わう。
「野菊」優しいメロディの、美しい日本の秋を歌った歌だが、この曲には思わぬ受難もあった。
「里の秋」戦争に行った父を待つ母と子の風景。この曲の成り立ちには、終戦後の胸を打つドラマがあった。
他、秋の歌数曲を考察する。
第4回 1月28日(火) 冬の歌 寒さの中で結ばれる家族愛
詳細:「ふゆ」という言葉の語源
今以上に生活環境が厳しかった昔の日本の冬を、人々はどう捉えて歌にして行ったのか? また、時代が変わっても変わらない冬の風物詩、木枯らしや雪景色への日本人の情緒を考察する。
「 冬の夜」貧しい家の外は吹雪、でも家の中には囲炉裏の火が燃え、家族の愛という暖かさがある。歌う私達の心も温かくなる歌。
「かあさんの歌」誰でも知っているこの歌、貧しくラジオも無い生活でも、現代の家族に失われているかもしれない家族の愛が歌われている。
「スキーの歌」冬には冬の楽しみもある。文語的な美しい歌詞と、躍動感溢れるリズム、メロディによるこの歌は、「冬」を楽しく前向きに捉えさせる魅力に溢れている。
「トロイカ」日本以上に寒い国、ロシア。この国は歴史的にも日本とは深い関わりのある国であった。「カチューシャ」「ともしび」など、日本でも好まれ、歌声喫茶などでも歌われてきたロシアの歌の魅力を探る。
その他、冬の歌数曲を考察する。
講師陣
名前 | 杉下 友季子 |
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肩書き | ソプラノ歌手(二期会会員) |
プロフィール | 武蔵野音楽大学声楽科卒業。二期会オペラスタジオ修了。1989 年、埼玉県民オペラ「秩父晩鐘」(池辺晋一郎作曲)に主演後、「こうもり」ロザリンデ、「メリー・ウィドウ」ハンナ、「トスカ」題名役、「トロヴァトーレ」レオノーラ、「仮面舞踏会」アメリア、などオペラ公演に多数出演。特に2014 年、イタリア・プーリア州のトラエッタ音楽祭で「ラ・ボエーム」ミミ役で出演し好評を博した。2015 年にはイタリア・ルッカのサンタマリア・ネーラ教会のコンサートで「蝶々夫人」のアリアを歌う。その他ハンガリー及びウィーンでのコンサート、二期会サロンコンサートなどにも数多く出演している。歌手として活躍する一方、声楽の個人レッスン、コーラス、童謡の会の指導などにも当たっている。 |