講座詳細情報
申し込み締切日:2019-10-18 / その他教養 / 学内講座コード:19B1614401
内村鑑三とその生涯 希望の水脈を見つめて
- 開催日
- 10月19日(土)、11月 2日(土)、11月16日(土)、11月30日(土)、12月14日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 30
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
内村鑑三は、明治維新の7 年前に高崎藩の武士の子として生まれ、16 歳のとき、アメリカからクラークを招いて建学した札幌農学校でキリスト教と出会います。卒業後、一時期開拓使の官吏として漁業調査に関わったあと、内面の苦悩をかかえて渡米。アマスト大学で回心の体験をし、帰国。以後、明治から昭和初期まで、日本近代の苦難とともに、無教会主義、非戦論に生きることになります。そんな内村鑑三とその生涯に宗教の枠を超えて光をあてるとともに、内村鑑三の代表的著作、同時代の文学などを通して、この困難に満ちた日本社会のいまを生きる希望の水脈を見つめ、ともに考えます。私たちは後世に何を遺すのでしょうか。
【講座スケジュール】
第1回10月19日(土) 日本近代とキリスト教― 北村透谷と内村鑑三
詳細:10 代で自由民権運動に関わり、「楚囚之詩」「内部生命論」を書き、25 歳半ばで死を選んだ平和主義者の詩人・北村透谷と、69 歳の生涯を無教会の伝道者として生きた内村鑑三を通して、明治の時代風景とともに、日本近代とキリスト教について考えます。
第2回11月 2日(土) 内村鑑三と若き日の苦悩―札幌農学校から渡米へ
詳細:16 歳で札幌農学校(現、北海道大学)に、新渡戸稲造らとともに二期生として入学し、クラークの伝えたキリスト教と出会い、水産学などを学んだ科学者としての内村鑑三と、若き日の愛と苦悩から渡米への道を『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』などでたどります。
第3回11月16日(土) 帰国後の内村鑑三―二つの「J」に生きる
詳細:アメリカに失望して、二つの「J」(Jesus とJapan)をもとに、日本に理想の国をつくろうと帰国してから、不敬事件などに直面して、社会から孤立した悲嘆と希望のはざまを生きる姿を見つめます。
第4回11月30日(土) 「非戦論」と「美しい地球・日本」― 信仰と社会
詳細:日清・日露戦争から、世界大戦争と呼ばれた第一次世界大戦など、日本近代の戦争と、明治の公害足尾銅山鉱毒事件などを背景に、「非戦論」と「美しい地球・日本」という信仰と社会の問題を考えます。
第5回12月14日(土) 後世に遺すもの― 『後世への最大遺物』
詳細:代表的講演録『後世への最大遺物』や、30 年間発行した雑誌『聖書之研究』などを通して、私たちが後世に遺すものとは何か、内村鑑三とその生涯を流れる希望の水脈をまとめとして考えます。
内村鑑三は、明治維新の7 年前に高崎藩の武士の子として生まれ、16 歳のとき、アメリカからクラークを招いて建学した札幌農学校でキリスト教と出会います。卒業後、一時期開拓使の官吏として漁業調査に関わったあと、内面の苦悩をかかえて渡米。アマスト大学で回心の体験をし、帰国。以後、明治から昭和初期まで、日本近代の苦難とともに、無教会主義、非戦論に生きることになります。そんな内村鑑三とその生涯に宗教の枠を超えて光をあてるとともに、内村鑑三の代表的著作、同時代の文学などを通して、この困難に満ちた日本社会のいまを生きる希望の水脈を見つめ、ともに考えます。私たちは後世に何を遺すのでしょうか。
【講座スケジュール】
第1回10月19日(土) 日本近代とキリスト教― 北村透谷と内村鑑三
詳細:10 代で自由民権運動に関わり、「楚囚之詩」「内部生命論」を書き、25 歳半ばで死を選んだ平和主義者の詩人・北村透谷と、69 歳の生涯を無教会の伝道者として生きた内村鑑三を通して、明治の時代風景とともに、日本近代とキリスト教について考えます。
第2回11月 2日(土) 内村鑑三と若き日の苦悩―札幌農学校から渡米へ
詳細:16 歳で札幌農学校(現、北海道大学)に、新渡戸稲造らとともに二期生として入学し、クラークの伝えたキリスト教と出会い、水産学などを学んだ科学者としての内村鑑三と、若き日の愛と苦悩から渡米への道を『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』などでたどります。
第3回11月16日(土) 帰国後の内村鑑三―二つの「J」に生きる
詳細:アメリカに失望して、二つの「J」(Jesus とJapan)をもとに、日本に理想の国をつくろうと帰国してから、不敬事件などに直面して、社会から孤立した悲嘆と希望のはざまを生きる姿を見つめます。
第4回11月30日(土) 「非戦論」と「美しい地球・日本」― 信仰と社会
詳細:日清・日露戦争から、世界大戦争と呼ばれた第一次世界大戦など、日本近代の戦争と、明治の公害足尾銅山鉱毒事件などを背景に、「非戦論」と「美しい地球・日本」という信仰と社会の問題を考えます。
第5回12月14日(土) 後世に遺すもの― 『後世への最大遺物』
詳細:代表的講演録『後世への最大遺物』や、30 年間発行した雑誌『聖書之研究』などを通して、私たちが後世に遺すものとは何か、内村鑑三とその生涯を流れる希望の水脈をまとめとして考えます。
講師陣
名前 | 小林 孝吉 |
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肩書き | 学校法人神奈川大学常務理事、文芸評論家 |
プロフィール | 1953 年長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。博士(学術)九州大学。著書に、『椎名麟三論 回心の瞬間』(菁柿堂)、『滝沢克己 存在の宇宙』(創言社)、『記憶と文学―「グラウンドゼロ」から未来へ』(御茶の水書房)、『埴谷雄高『死霊』論― 夢と虹』(御茶の水書房)、『椎名麟三の文学と希望― キリスト教文学の誕生』(菁柿堂)、『内村鑑三― 私は一基督者である』(御茶の水書房)、『原発と原爆の文学― ポスト・フクシマの希望』(菁柿堂)などがある。 |