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講座詳細情報

申し込み締切日:2020-01-28 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:19B1611901

平安時代の儀式書『江家次第』を読む

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
1月29日(水)、 2月 5日(水)、 2月12日(水)、 2月19日(水)、 2月26日(水)、 3月 4日(水)、 3月11日(水)、 3月18日(水)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
12,500円
定員
30
その他
11200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
9 世紀末の摂関期以降の朝廷の儀礼や政務を総称して公事という。公事はそれ以前の律令制下の国家儀礼や政務を基礎に成立した。律令制下の国家儀礼や政務は、9 世紀に成立した「式」や「儀式」などの法典に則って行われた。摂関期以降の公事にもその枠組みは残ったが、時代の変化のなかでその枠組みからはみ出す部分が多くなり、有職故実が成立した。そして、故実の備忘のために日記(古記録)が書かれ、故実に則って公事を行うための式次第(進行手順)を記した公事の参考書(マニュアル書)として儀式書が成立した。儀式書は個人が編纂したもので、多くの類書が成立したが、源高明の『西宮記』、藤原公任の『北山抄』、大江匡房の『江家次第』が三大儀式書として尊重された。今回はこのうち『江家次第』をテキストとし、正月元日に行われる「四方拝」「小朝拝」「元日宴会」の三公事の部分を読むことにする。儀式書は難解であるので、各公事の全体像を把握することを目的とし、易しく読み進めることとする。なお、テキストはこちらで用意する。

【講座スケジュール】
第1回 1月29日(水) 公事と『江家次第』
詳細:『江家次第』を読み進めるための前提事項として、公事や有職故実成立の問題、『江家次第』の特徴などについて講義する。
第2回 2月 5日(水) 『江家次第』「四方拝」条を読む(1)
詳細:年頭最初の公事は、天皇が元日寅刻(午前3 時)に行う四方拝である。『江家次第』でも冒頭に記される。この「四方拝」条を2 回に渡って読み進める。
第3回 2月12日(水) 『江家次第』「四方拝」条を読む(2)
第4回 2月19日(水) 『江家次第』「小朝拝」条を読む
詳細:四方拝に続く元日の公事は小朝拝である。これは公卿・殿上人が天皇に年頭の拝賀をする公事である。律令制下では全律令官人が天皇に年頭の拝賀をする朝賀という儀礼があったが、摂関期以降は朝賀が廃絶し、小朝拝が残った。この「小朝拝」条を読み進める。
第5回 2月26日(水) 『江家次第』「元日宴会」条を読む(1)
詳細:小朝拝に続く元日の公事は元日宴会である。正しくは元日節会という。節会とは平安時代に入って成立した天皇主催の宴会であり、摂関期以降では、元日節会のほかに、正月の白馬節会と踏歌節会、11 月の新嘗祭に伴う豊明節会があり、また、大嘗祭の後には三日間連続で節会が行われた。「元日宴会」条は長文のために、4 回に分けて読み進める。
第6回 3月 4日(水) 『江家次第』「元日宴会」条を読む(2)
第7回 3月11日(水) 『江家次第』「元日宴会」条を読む(3)
第8回 3月18日(水) 『江家次第』「元日宴会」条を読む(4)

講師陣

名前 近藤 好和
肩書き 國學院大学大学院・和洋女子大学・東海大学非常勤講師、千葉県銃砲刀剣類等登録審査委員
プロフィール 1957 年神奈川県生まれ。1987 年國學院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。博士(文学・広島大学)。著書に、『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)、『日本古代の武具 『国家珍宝帳』と正倉院の器仗』(思文閣出版)、『朝廷儀礼の文化史』(臨川書店)、『天皇の装束』(中公新書)などがある。
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