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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-11-06 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:18B1612001

イギリスの王朝変遷史

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
11月20日(火)、11月27日(火)、12月 4日(火)、12月11日(火)、12月18日(火)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
8,000円
定員
50
その他
7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
1000 年の歴史を刻むイギリス王室、それは万世一系の王室ではない。イギリスを征服したフランス人ノルマンディ公爵によって創立された王室であるが、その後、祖国フランスとの100 年に及ぶ戦い、内戦、王冠をめぐる身内同士の熾烈な争い、議会との争いによって王が処刑されて共和国への移行、王政復古、幾度かの王朝の断絶など波乱万状の歴史を紡いでゆく。長い歴史の背後には、王権の大幅な縮小、時代に合わせる柔軟性、女性にも王位継承を認める寛容性、後継者をイギリス人に限らない開放性などの要因があった。イギリスの王朝変遷史は、我が国が皇室制度を継承してゆくうえでの、多くの示唆を与えてくれる。

【講座スケジュール】

第1回11月20日(火) フランスのノルマン人による王朝誕生
詳細:1066 年、フランス人のノルマンディ公爵ウィレムが海を渡り、侵攻。アングロ・サクソン系のイギリス王朝を斃し、新しい王朝を開く。少数の外来民族が多数の土着の民族を斃して掌握した秘密兵器は何か? バイキングには思いもつかない長子相続制度、全国にわたる国政調査、女性を相続から排除しない制度などもろもろの新制度であった。

第2回11月27日(火) プランタジネット王朝
詳細:征服王ウィレムの孫マティルダが王位継承者となり、初の女王誕生になるかと見えたが、マティルダの従兄スティーヴンが王冠を横取りする。マティルダは従兄に戦いを挑む。戦いは息子ヘンリーに引き継がれ、ヘンリーはスティーヴンを斃し、王位に就き母の夢をかなえる。ヘンリーは、ヨーロッパ一裕福なフランス・アキテーヌの相続人と結婚、イギリス・フランス両国にまたがる広大な「帝国」のあるじとなる。

第3回12月 4日(火) チューダー朝
詳細:ウェールズ出身のヘンリー・チューダーが、1066 年以来のフランス系の王朝を斃し、イギリス人による王朝が誕生する。王冠をめぐる身内同士の争い(薔薇戦争)に決着をつけて王位に就いたのは王位継承権をもたないウェ-ルズの若者だった。独自のルネサンス文化が花開き、その頂点にエリザベス1 世、シェイクスピアがいる。イギリスは世界の強国の仲間入りに。

第4回12月11日(火) スチュアート朝
詳細:チューダー朝はエリザベス1世で、108 年の歴史に幕を閉じる。イギリスはスコットランド王をイギリス王として招いた。長いあいだいがみ合ってきた二つの国を君臨するのは一人の王。国境地帯での戦争は終結し、平和が訪れるが、二代目の王チャールズが王権を振り回し、議会と激突し、内戦へ突入。王は捕えられて処刑され、共和制の国家が11 年続く。共和制に飽いた国民は王政復古を望み、亡命していたチャールズ王の息子が呼び戻され、チャールズ2 世が王位に就く。

第5回12月18日(火) サクス・コバーグ・ゴータ朝
詳細:チャールズ王には子がなく、王位は弟ジェームズに継がれ、さらにジェームズの娘が、メアリー1 世、アン女王として相次いで即位するも、両女王には子がなく、スチュアート朝は断絶。イギリス王として迎えられたのは、ドイツのハノヴァー公爵ジョージ。英語を話せない国王の誕生により、イギリスは立憲君主制へと歩を進める。欧州では、民主主義、共和主義、革命の嵐が吹き荒れ、王室が次々と消えてゆくなか、イギリス王室は安泰、今日に至る。

講師陣

名前 石井 美樹子
肩書き 神奈川大学名誉教授
プロフィール 1974~78 年英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て2013 年3 月まで神奈川大学外国語学部教授。専門は中世・ルネサンスのイギリス文学・歴史。主要著書に『聖母のルネサンス ― マリアはどう描かれたか』(岩波書店)、『エリザベス ― 華麗なる孤独』(中央公論新社)、『ヨーロッパの王妃』『ヨーロッパ宮廷の愛人たち』『マリー・アントワネットの宮廷画家 ― ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット ― ファッションで世界を変えた女』(以上、河出書房新社)ほか多数。
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