講座詳細情報
申し込み締切日:2018-09-29 / その他教養 / 学内講座コード:18B1611601
神奈川大学非文字資料研究センター主催講座 戦時下紙芝居の諸相
- 開催日
- 10月13日(土)、10月20日(土)、10月27日(土)、11月10日(土)、11月17日(土)、12月 1日(土)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,500円
- 定員
- 30
- その他
- 8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
私たちはこれまで4 年ほどにわたり、神奈川大学非文字資料研究センターの共同研究「戦時下日本の大衆メディア」と題して、戦時下紙芝居の調査・研究を行ってきた。これは非文字資料研究センターが所蔵する241 点の作品を基礎にしたものであり、本年2 月には、その中間報告『国策紙芝居からみる日本の戦争』(勉誠出版)が刊行された。それは全241 点の作品の解題をカラーで紹介し、論稿編・資料編で構成されている。これはこのテーマに関するはじめての紹介・分析であるといえよう。
本講座では、こうした共同研究の一端を、紙芝居の「名作」とはなにか、紙芝居作家の思想、そのプロパガンダの特徴、紙芝居の登場人物、さらには台湾を中心とする植民地紙芝居の実態など、多角的な切り口で論じていただく予定である。それらの解析を通して、戦時下日本という時代、そのなかを生きた人びとの生活と意識などをあらためて生きいきと捉えなおす機会になるだろう。
【講座スケジュール】
第1回10月13日(土) 総論・戦時下紙芝居とは何か ― その問題群【安田 常雄】
第2回10月20日(土) 紙芝居にみる「国策」宣伝と防諜【森山 優】
第3回10月27日(土) 戦時下(国策)紙芝居の「名作」とは何だろうか?【大串 潤児】
第4回11月10日(土) 植民地台湾で紙芝居はどう演じられ、どう見られていたのか【新垣 夢乃】
第5回11月17日(土) 戦争を描けなかった紙芝居【鈴木 一史】
第6回12月 1日(土) 戦時下紙芝居の登場人物【原田 広】
私たちはこれまで4 年ほどにわたり、神奈川大学非文字資料研究センターの共同研究「戦時下日本の大衆メディア」と題して、戦時下紙芝居の調査・研究を行ってきた。これは非文字資料研究センターが所蔵する241 点の作品を基礎にしたものであり、本年2 月には、その中間報告『国策紙芝居からみる日本の戦争』(勉誠出版)が刊行された。それは全241 点の作品の解題をカラーで紹介し、論稿編・資料編で構成されている。これはこのテーマに関するはじめての紹介・分析であるといえよう。
本講座では、こうした共同研究の一端を、紙芝居の「名作」とはなにか、紙芝居作家の思想、そのプロパガンダの特徴、紙芝居の登場人物、さらには台湾を中心とする植民地紙芝居の実態など、多角的な切り口で論じていただく予定である。それらの解析を通して、戦時下日本という時代、そのなかを生きた人びとの生活と意識などをあらためて生きいきと捉えなおす機会になるだろう。
【講座スケジュール】
第1回10月13日(土) 総論・戦時下紙芝居とは何か ― その問題群【安田 常雄】
第2回10月20日(土) 紙芝居にみる「国策」宣伝と防諜【森山 優】
第3回10月27日(土) 戦時下(国策)紙芝居の「名作」とは何だろうか?【大串 潤児】
第4回11月10日(土) 植民地台湾で紙芝居はどう演じられ、どう見られていたのか【新垣 夢乃】
第5回11月17日(土) 戦争を描けなかった紙芝居【鈴木 一史】
第6回12月 1日(土) 戦時下紙芝居の登場人物【原田 広】
備考
【備考】
※『2018年後期ガイド』に記載してある講座日程から一部変更となっていますのでご注意ください。
※『2018年後期ガイド』に記載してある講座日程から一部変更となっていますのでご注意ください。
講師陣
名前 | 安田 常雄 |
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肩書き | 神奈川大学法学部特任教授 |
プロフィール | 東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、経済学博士(東京大学)。専攻は日本近現代思想史。神奈川大学非文字資料研究センターの共同研究「戦時下日本の大衆メディア」班代表。主な著作に、『日本ファシズムと民衆運動』(れんが書房新社)、『戦後経験を生きる:近現代日本社会の歴史』(共著 吉川弘文館)、『シリーズ戦後日本社会の歴史(全4 巻)』(岩波書店)、2012-13 年ほか。 |
名前 | 森山 優 |
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肩書き | 静岡県立大学国際関係学部教授、神奈川大学非文字資料研究センター客員研究員 |
プロフィール | 九州大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は日本近現代史。『日米開戦の政治過程』(吉川弘文館)、『日本はなぜ開戦に踏み切ったか:「両論併記」と「非決定」』(新潮社)、『日米開戦と情報戦』(講談社)、海軍歴史保存会編『日本海軍史(2)通史第3 編』(共著 第一法規出版)ほか。 |
名前 | 大串 潤児 |
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肩書き | 信州大学人文学部教授、神奈川大学非文字資料研究センター客員研究員 |
プロフィール | 一橋大学社会学研究科単位取得退学。専攻は日本現代史。『「銃後」の民衆経験:地域における翼賛運動』(岩波書店)、『シリーズ戦後日本社会の歴史(全4 巻)』(編著 岩波書店)、『戦後経験を生きる』(共著 吉川弘文館)ほか。 |
名前 | 新垣 夢乃 |
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肩書き | 東京福祉大学国際交流センター特任講師、神奈川大学非文字資料研究センター研究協力者 |
プロフィール | 神奈川大学歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専攻は環境民俗。台湾・呉鳳科学技大学応用日語系助理教授を経て現職。「個人的技能と社会的制度からみた地域社会の資源利用についての考察:瀬戸内海A 村落のタコツボ漁を事例として」『環境社会学研究(19)』(環境社会学会)ほか。 |
名前 | 鈴木 一史 |
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肩書き | 昭和館学芸員、神奈川大学非文字資料研究センター研究協力者 |
プロフィール | 千葉大学大学院人文社会科学研究科博士前期課程修了。専攻は日本近現代史。論文に「アジア太平洋戦争期日本の戦争遂行に対する合意形成の様相:アニメーション映画『桃太郎の海鷲』と『桃太郎 海の神兵』の考察」『表象/帝国/ジェンダー:聖戦から冷戦へ』千葉大学大学院人文社会科学研究科―2008、展覧会図録に『小田原城址の150 年』小田原城天守閣―2017 ほか。 |
名前 | 原田 広 |
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肩書き | 神奈川大学非文字資料研究センター研究協力者 |
プロフィール | 早稲田大学法学部卒。神奈川大学図書館、非文字資料研究センター等勤務を経て現在に至る。「戦意高揚紙芝居コレクションにみる戦時下用語(その1)」『非文字資料研究センター News Letter(33~)』―2014~(連載中)。 |