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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-08-04 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:18A1612901

右大臣藤原実資の王朝時代(8月開講) 大臣人事に揺れる貴族社会を『小右記』に見る

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
8月 5日(日)、 8月19日(日)、 8月26日(日)、 9月 2日(日)
講座回数
4回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
6,500円
定員
50
その他
5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
「どうやら、現職の右大臣殿が遠からず辞職するつもりらしい」
摂関政治の全盛期として知られる平安時代中期のある日、こんな噂(うわさ)が流れました。そして、この噂は、当時の貴族社会を激しく揺さぶることになったのです。
なぜ、そんなことになったのでしょうか。
それは、上級貴族たちの幾人かが、かねてより大臣のポストを狙っていたからに他なりませんでした。
王朝時代の大臣(太政大臣・左大臣・右大臣・内大臣)の次に位置していたポストといえば、大納言(だいなごん)なのですが、この大納言の定員は、四人でした。したがって、もし大臣のポストに空きが出るとすれば、大納言の地位にある四人の上級貴族たちが、大臣就任を狙って、一斉に動き出すことになるわけです。
そして、それは、広く貴族社会全体に波紋を起こすことになります。誰が大臣に繰り上がるのかということは、四人の大納言たちにとってのみならず、その四人の大納言たちをボスとする各派閥につらなる中級貴族たちや下級貴族たちにとっても、人生を左右しかねない大問題だったからです。その雰囲気は、現代の日本において現職の大臣が失言やら不正経理やらで急に辞任することになったときの永田町の先生方の右往左往を思い浮かべていただければ、何となくおわかりいただけるのではないでしょうか。
この講座では、右大臣辞任の噂を発端として平安貴族社会に巻き起こった小さくはない騒動の?末(てんまつ)を、右大臣藤原実資の日記である『小右記(しょうゆうき)』に見ていきたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 8月 5日(日) 噂される右大臣藤原顕光(あきみつ)の辞意(じい)
詳細:望月(もちづき)の歌 ― 藤原道長の最盛期/道長政権の有力貴族たち/大納言実資(さねすけ)の祈願/もたらされた噂/大納言道綱(みちつな)の根回し
第2回 8月19日(日) 次期大臣の最有力候補
詳細:観音菩薩(かんのんぼさつ)に祈願する実資/甘い見込み/大納言公任(きんとう)の立ち位置/裏切られる期待/大納言斉信(なりのぶ)の野心
第3回 8月26日(日) 国家存亡の危機に気づかない人々
詳細:九州北部を襲った惨禍(さんか)/「刀伊(とい)の入寇(にゅうこう)」という事件/中納言隆家(ちゅうなごんたかいえ)の活躍/国難(こくなん)よりも人事に夢中になる有力貴族たち
第4回 9月 2日(日) 意外な顛末(てんまつ)
詳細:道長の意向/中納言教通(のりみち)の参戦/哀願(あいがん)する大納言道綱/その後の顕光

講師陣

名前 繁田 信一
肩書き 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール 1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
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