講座詳細情報
申し込み締切日:2018-07-11 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:18A1612701
側近の見た藤原道長(7月開講) 藤原行成『権記』の正暦四年・五年
- 開催日
- 7月12日(木)、 7月19日(木)、 7月26日(木)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- 30
- その他
- 4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
藤原道長(みちなが)といえば、王朝時代に摂関政治の最盛期を築いたことで知られる人物ですが、その道長の成功を、彼の側近(そっきん)として生きた人物の眼を通して見てみませんか。
ここで道長の側近として登場してもらうのは、書道家として有名な藤原行成(ゆきなり)です。現代においては主に書道家の「こうぜい」として知られる行成ですが、本来の彼の名前は、「こうぜい」ではなく「ゆきなり」であり、また、本来の行成は、道長政権下に蔵人頭(くろうどのとう)を経(へ)て大納言(だいなごん)にまで出世した上級貴族であって、道長の最も忠実な部下の一人でした。
そして、その行成は、『権記(ごんき)』という名称で知られる日記を、現代に残しています。この日記は、さまざまな事柄について、道長の日記である『御堂関白記(みどうかんぱくき)』よりもずっと詳しく記していたりします。しかも、道長が日記を書きはじめたのは政権を掌握してからであったのに対して、行成はずっと若い頃から日記を書いていたため、行成の日記である『権記』からは、権力を握る以前の道長の姿や権力闘争をしている最中の道長の姿を知ることができるのです。
この講座では、中宮定子(ちゅうぐうさだこ)・関白道隆(かんぱくみちたか)・大納言伊周(これちか)が朝廷を牛耳(ぎゅうじ)っていた頃の貴族社会の様子とともに、権力の傍(かたわ)らで静かに自分の出番を待っていた若き日の道長の姿を、藤原行成の『権記』を通して覗(のぞ)いてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 7月12日(木) 次女の入内(じゅだい)も準備する道隆 正暦四年(九九三)正月・二月
第2回 7月19日(木) 道隆政権の人事 正暦四年三月~七月
第3回 7月26日(木) 内大臣(ないだいじん)になる歳の二十一歳の伊周 正暦五年
藤原道長(みちなが)といえば、王朝時代に摂関政治の最盛期を築いたことで知られる人物ですが、その道長の成功を、彼の側近(そっきん)として生きた人物の眼を通して見てみませんか。
ここで道長の側近として登場してもらうのは、書道家として有名な藤原行成(ゆきなり)です。現代においては主に書道家の「こうぜい」として知られる行成ですが、本来の彼の名前は、「こうぜい」ではなく「ゆきなり」であり、また、本来の行成は、道長政権下に蔵人頭(くろうどのとう)を経(へ)て大納言(だいなごん)にまで出世した上級貴族であって、道長の最も忠実な部下の一人でした。
そして、その行成は、『権記(ごんき)』という名称で知られる日記を、現代に残しています。この日記は、さまざまな事柄について、道長の日記である『御堂関白記(みどうかんぱくき)』よりもずっと詳しく記していたりします。しかも、道長が日記を書きはじめたのは政権を掌握してからであったのに対して、行成はずっと若い頃から日記を書いていたため、行成の日記である『権記』からは、権力を握る以前の道長の姿や権力闘争をしている最中の道長の姿を知ることができるのです。
この講座では、中宮定子(ちゅうぐうさだこ)・関白道隆(かんぱくみちたか)・大納言伊周(これちか)が朝廷を牛耳(ぎゅうじ)っていた頃の貴族社会の様子とともに、権力の傍(かたわ)らで静かに自分の出番を待っていた若き日の道長の姿を、藤原行成の『権記』を通して覗(のぞ)いてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 7月12日(木) 次女の入内(じゅだい)も準備する道隆 正暦四年(九九三)正月・二月
第2回 7月19日(木) 道隆政権の人事 正暦四年三月~七月
第3回 7月26日(木) 内大臣(ないだいじん)になる歳の二十一歳の伊周 正暦五年
講師陣
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師 |
プロフィール | 1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |