講座詳細情報
申し込み締切日:2018-04-10 / その他教養 / 学内講座コード:18A1611101
日本刀剣史
- 開催日
- 4月11日(水)、 4月18日(水)、 4月25日(水)、 5月 9日(水)、 5月23日(水)、 5月30日(水)、 6月13日(水)、 6月20日(水)、 7月11日(水)、 7月18日(水)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 15,500円
- 定員
- 30
- その他
- 13900(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
日本刀剣は、紀元前一世紀に中国から伝来した片刃の鉄製刀剣である素環頭大刀を起源とする。その後、現在まで2 千年の長きにわたり製作され続け、特に10 世紀前後に反りのある彎刀が成立。それ以降の日本刀剣を一般に日本刀と総称し、日本刀は現在では美術刀剣として鑑定・鑑賞の対象である。日本刀は高度な製鉄技術で製作された芸術品であり、美術刀剣の名にまさに相応しい。しかし、日本刀剣(日本刀)を美術刀剣の視点だけでみることはできない。そもそも歴史的に日本刀剣は、戦闘を主体とする実用の道具(実用品)として製作されたのであり、鑑定・鑑賞のために製作されたわけではない。本講座では、実用品としての視点を基軸に、美術刀剣としての視点を含む様々な側面から日本刀剣の歴史を総合的に講義する。
【講座スケジュール】
第1回 4月11日(水) 日本刀剣の基礎事項
詳細:最初に時代を超えて存在する刀剣を考えるための基礎事項や概念について講義する。
第2回 4月18日(水) 古代の刀剣(1)―鉄製刀剣の伝来と展開―
詳細:紀元前一世紀に日本刀剣の起源となる素環頭大刀が伝来して以降の、特に古墳時代の刀剣の展開について講義する。
第3回 4月25日(水) 古代の刀剣(2)―『国家珍宝帳』と正倉院宝物―
詳細:奈良時代ひいては律令制下の武具を考えるための重要資料である『国家珍宝帳』と正倉院宝物にみえる刀剣について講義する。
第4回 5月 9日(水) 古代から中世へ―彎刀と儀仗の成立―
詳細:10 世紀前後に成立した彎刀は日本刀剣のまさに中世化を示す。同時期に公家社会では朝廷儀礼等で使用する儀仗も成立。この彎刀と儀仗の成立事情や背景について講義する。
第5回 5月23日(水) 中世の刀剣(1)―太刀・刀・長刀・鑓―
詳細:中世の刀剣には、太刀・刀(刀・打刀)・長刀・鑓などの種類があり、そのまま近世に継承される。こうした中世の刀剣の各種類についてその特徴を講義する。
第6回 5月30日(水) 中世の刀剣(2)―刀工流派の展開―
詳細:中世以降の刀剣の刀身には基本的に銘(刀工銘・年紀)があり、全国各地にわたる各刀工の流派や製作年代が明確になる。各流派と代表的な刀工について講義する。
第7回 6月13日(水) 近世の刀剣(1)―新刀の成立と展開―
詳細:日本刀剣は慶長年間を境に古刀と新刀に分類される。新刀は古刀とは異なる作風を示し、刀工もまた江戸・京都・大阪などの都市部や各大名の城下町に集住する。この新刀の成立と展開について講義する。
第8回 6月20日(水) 近世の刀剣(2)―『享保刀剣名物帳』の世界―
詳細:信長・秀吉・家康により刀剣や茶器の名品が「名物」と認定された。『享保刀剣名物帳』は徳川吉宗がその名物刀剣を集成した書物である。この書に基づき名物刀剣について講義する。
第9回 7月11日(水) 幕末の刀剣―新々刀の成立と展開―
詳細:天下泰平の中で停滞した刀剣の製作は、寛政年間頃よりふたたび活発となる。この幕末の刀剣(刀身)を新々刀というが、新々刀の成立と展開について講義する。
第10回 7月18日(水) 刀剣の鑑賞と鑑定
詳細:最後に刀剣(刀身)を鑑賞・鑑定する際の要点について講義する。
日本刀剣は、紀元前一世紀に中国から伝来した片刃の鉄製刀剣である素環頭大刀を起源とする。その後、現在まで2 千年の長きにわたり製作され続け、特に10 世紀前後に反りのある彎刀が成立。それ以降の日本刀剣を一般に日本刀と総称し、日本刀は現在では美術刀剣として鑑定・鑑賞の対象である。日本刀は高度な製鉄技術で製作された芸術品であり、美術刀剣の名にまさに相応しい。しかし、日本刀剣(日本刀)を美術刀剣の視点だけでみることはできない。そもそも歴史的に日本刀剣は、戦闘を主体とする実用の道具(実用品)として製作されたのであり、鑑定・鑑賞のために製作されたわけではない。本講座では、実用品としての視点を基軸に、美術刀剣としての視点を含む様々な側面から日本刀剣の歴史を総合的に講義する。
【講座スケジュール】
第1回 4月11日(水) 日本刀剣の基礎事項
詳細:最初に時代を超えて存在する刀剣を考えるための基礎事項や概念について講義する。
第2回 4月18日(水) 古代の刀剣(1)―鉄製刀剣の伝来と展開―
詳細:紀元前一世紀に日本刀剣の起源となる素環頭大刀が伝来して以降の、特に古墳時代の刀剣の展開について講義する。
第3回 4月25日(水) 古代の刀剣(2)―『国家珍宝帳』と正倉院宝物―
詳細:奈良時代ひいては律令制下の武具を考えるための重要資料である『国家珍宝帳』と正倉院宝物にみえる刀剣について講義する。
第4回 5月 9日(水) 古代から中世へ―彎刀と儀仗の成立―
詳細:10 世紀前後に成立した彎刀は日本刀剣のまさに中世化を示す。同時期に公家社会では朝廷儀礼等で使用する儀仗も成立。この彎刀と儀仗の成立事情や背景について講義する。
第5回 5月23日(水) 中世の刀剣(1)―太刀・刀・長刀・鑓―
詳細:中世の刀剣には、太刀・刀(刀・打刀)・長刀・鑓などの種類があり、そのまま近世に継承される。こうした中世の刀剣の各種類についてその特徴を講義する。
第6回 5月30日(水) 中世の刀剣(2)―刀工流派の展開―
詳細:中世以降の刀剣の刀身には基本的に銘(刀工銘・年紀)があり、全国各地にわたる各刀工の流派や製作年代が明確になる。各流派と代表的な刀工について講義する。
第7回 6月13日(水) 近世の刀剣(1)―新刀の成立と展開―
詳細:日本刀剣は慶長年間を境に古刀と新刀に分類される。新刀は古刀とは異なる作風を示し、刀工もまた江戸・京都・大阪などの都市部や各大名の城下町に集住する。この新刀の成立と展開について講義する。
第8回 6月20日(水) 近世の刀剣(2)―『享保刀剣名物帳』の世界―
詳細:信長・秀吉・家康により刀剣や茶器の名品が「名物」と認定された。『享保刀剣名物帳』は徳川吉宗がその名物刀剣を集成した書物である。この書に基づき名物刀剣について講義する。
第9回 7月11日(水) 幕末の刀剣―新々刀の成立と展開―
詳細:天下泰平の中で停滞した刀剣の製作は、寛政年間頃よりふたたび活発となる。この幕末の刀剣(刀身)を新々刀というが、新々刀の成立と展開について講義する。
第10回 7月18日(水) 刀剣の鑑賞と鑑定
詳細:最後に刀剣(刀身)を鑑賞・鑑定する際の要点について講義する。
講師陣
名前 | 近藤 好和 |
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肩書き | 國學院大学大学院非常勤講師、千葉県刀剣・銃砲等登録審査委員 |
プロフィール | 1957 年神奈川県生まれ。1987 年國學院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。博士(文学・広島大学)。著書に、『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)、『日本古代の武具 『国家珍宝帳』と正倉院の器仗』(思文閣出版)、『朝廷儀礼の文化史』(臨川書店)などがある。 |