講座詳細情報
申し込み締切日:2018-06-21 / その他教養 / 学内講座コード:18A1610101
考古天文学が目指すのは 成立と発展を顧みて
- 開催日
- 7月 5日(木)、 7月12日(木)、 7月19日(木)、 7月26日(木)、 8月 2日(木)、 8月 9日(木)、 8月23日(木)、 8月30日(木)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 12,500円
- 定員
- 30
- その他
- 11200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
世界各地に遺る古代人が建設した遺跡の多くは、天文学と何らかの因果関係にあったことが、現在明らかとなっている。これらの遺跡を訪ねて、どのように古代人が天文現象、特に太陽と月の運動を眺めていたのかについて、現代天文学の知識に基いて調査・研究する学問が、考古天文学(Archaeoastronomy)と呼ばれている。この学問研究の現状にふれながら未来展望を試みる。
【講座スケジュール】
第1回 7月 5日(木) 考古天文学が目指すのは ― 考古学と天文学との関わり
詳細:古代人が遺した遺跡は、世界各地でみつけられている。これらの中で、古代人の天文知識に関わるものも多数存在する。これらを訪れることを通じて、古代文明の姿を明らかにする。
第2回 7月12日(木) 古代文明の成り立ちと天文学との関わり
詳細:太陽、月、星々の天空上の運動が、規則的な年周変化を示すことを見出した古代文明に生きた人びとが明らかにしたのは、何だったろうか。
第3回 7月19日(木) ストーンヘンジ(Stonehenge)を築いたのは
詳細:イギリスに遺る巨石遺跡ストーンヘンジは、古代人が太陽ほかの天体観測を目的に建設したことが、1963 年に明らかにされた。考古天文学の誕生であった。
第4回 7月26日(木) ノーマン・ロッキャーとジェラルド・ホーキンズ ― 彼らの研究とは
詳細:考古天文学に関する研究の重要性に気付いたのは、ロッキャー(N.Lookyer)で、きっかけはエジプトの古代遺跡を訪ねたことだった。ホーキンズ(G.Hawkins)は、ストーンヘンジの謎を初めて解いた。1963 年のことであった。
第5回 8月 2日(木) 古代人が遺した天文遺跡 ― 古代エジプト文明では
詳細:紀元前4000 年ほどの古代に、エジプトに住んだ人びとは、天文学に関わる建築物を遺した。ギザのピラミッドやカルナックの神殿ほかであった。
第6回 8月 9日(木) マヤ・アステカとインカ両文明が遺した天文遺跡
詳細:メキシコのユカタン平野に広がるマヤとアステカ両文明の遺跡や南米ペルーに遺る巨石遺跡には、カラコルの天文台や石のドームなど往時の人びとの住居跡がみつかっている。
第7回 8月23日(木) 我が国の飛鳥地方に遺る天文遺跡
詳細:飛鳥地方には、ふしぎな巨石の遺跡が多数みつかる。これらの中に、酒船石と呼ばれる天文観測に用いられたと考えられる巨石がある。我が国古代人の天文知識をたずねてみよう。
第8回 8月30日(木) 考古天文学の未来は ― 国際的な動向
詳細:ホーキンズは、古代人が遺した天文遺跡を研究する分野を、ひとつの学問領域として確立した。
現在、国際的な研究組織が確立され考古天文学(Archaeoastronomy)と呼ばれる分野が、国際天文学連合(IAU)中に設置されている。
世界各地に遺る古代人が建設した遺跡の多くは、天文学と何らかの因果関係にあったことが、現在明らかとなっている。これらの遺跡を訪ねて、どのように古代人が天文現象、特に太陽と月の運動を眺めていたのかについて、現代天文学の知識に基いて調査・研究する学問が、考古天文学(Archaeoastronomy)と呼ばれている。この学問研究の現状にふれながら未来展望を試みる。
【講座スケジュール】
第1回 7月 5日(木) 考古天文学が目指すのは ― 考古学と天文学との関わり
詳細:古代人が遺した遺跡は、世界各地でみつけられている。これらの中で、古代人の天文知識に関わるものも多数存在する。これらを訪れることを通じて、古代文明の姿を明らかにする。
第2回 7月12日(木) 古代文明の成り立ちと天文学との関わり
詳細:太陽、月、星々の天空上の運動が、規則的な年周変化を示すことを見出した古代文明に生きた人びとが明らかにしたのは、何だったろうか。
第3回 7月19日(木) ストーンヘンジ(Stonehenge)を築いたのは
詳細:イギリスに遺る巨石遺跡ストーンヘンジは、古代人が太陽ほかの天体観測を目的に建設したことが、1963 年に明らかにされた。考古天文学の誕生であった。
第4回 7月26日(木) ノーマン・ロッキャーとジェラルド・ホーキンズ ― 彼らの研究とは
詳細:考古天文学に関する研究の重要性に気付いたのは、ロッキャー(N.Lookyer)で、きっかけはエジプトの古代遺跡を訪ねたことだった。ホーキンズ(G.Hawkins)は、ストーンヘンジの謎を初めて解いた。1963 年のことであった。
第5回 8月 2日(木) 古代人が遺した天文遺跡 ― 古代エジプト文明では
詳細:紀元前4000 年ほどの古代に、エジプトに住んだ人びとは、天文学に関わる建築物を遺した。ギザのピラミッドやカルナックの神殿ほかであった。
第6回 8月 9日(木) マヤ・アステカとインカ両文明が遺した天文遺跡
詳細:メキシコのユカタン平野に広がるマヤとアステカ両文明の遺跡や南米ペルーに遺る巨石遺跡には、カラコルの天文台や石のドームなど往時の人びとの住居跡がみつかっている。
第7回 8月23日(木) 我が国の飛鳥地方に遺る天文遺跡
詳細:飛鳥地方には、ふしぎな巨石の遺跡が多数みつかる。これらの中に、酒船石と呼ばれる天文観測に用いられたと考えられる巨石がある。我が国古代人の天文知識をたずねてみよう。
第8回 8月30日(木) 考古天文学の未来は ― 国際的な動向
詳細:ホーキンズは、古代人が遺した天文遺跡を研究する分野を、ひとつの学問領域として確立した。
現在、国際的な研究組織が確立され考古天文学(Archaeoastronomy)と呼ばれる分野が、国際天文学連合(IAU)中に設置されている。
講師陣
名前 | 桜井 邦朋 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授、早稲田大学理工学術院総合研究所招聘研究員 |
プロフィール | 1956 年京都大学理学部卒業。理学博士。1968 年NASA ゴダード宇宙飛行センター上級研究員。神奈川大学では工学部長、学長を歴任、2004 年より現職。専門分野は高エネルギー宇宙物理学、太陽物理学、宇宙空間物理学。主要著書に『生命はどこからきたか――宇宙物理学からの視点』(御茶の水書房)、『天才たちの宇宙像』『夏が来なかった時代』(以上、吉川弘文館)、『宇宙物理学』(共立出版)、『日本語は本当に「非論理的」か』(祥伝社)、『新版 天文学史』(ちくま学芸文庫、筑摩書房)、『ニュートリノ論争はいかにして解決したか』(講談社)、『移り気な太陽――太陽活動と地球環境との関わり』(恒星社厚生閣)など。 |