講座詳細情報
申し込み締切日:2017-09-15 / 自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:17B1611401
リニア中央新幹線の誕生と東海道新幹線の出現の秘話
- 開催日
- 10月 3日(火)、10月10日(火)、10月17日(火)、10月24日(火)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 6,500円
- 定員
- 30
- その他
- 5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
開業以来五十年を越え、「新幹線(SHINKANSEN)」は、その高速性と安全性は世界中で好評である。この新幹線はどのように誕生したのだろう。講師は開業の前年(1963 年)に国鉄本社採用され、その開発母体の鉄道技術研究所へ入所した。そこで「東海道新幹線」開発のリーダー篠原所長などから開発秘話を聞き取った。十河総裁の指揮の下、島秀雄技師長の戦前からの夢も結実した。一方、東海道新幹線の開発に全所員が燃えている開業前の昭和37 年(1962)頃に、所員の宇佐美吉雄氏は弟の所員宇佐美民雄氏を手伝わせながら、リニアモーターカーの開発に熱中していた。宇佐美民雄の部下であった講師は、その開発初期から参画し「その後の新幹線の開発とリニアモーターカーの開発」を重点に26 年間研究してきた。そこで知り得た開発秘話を披露したい。
【講座スケジュール】
第1回10月 3日(火) 太平洋戦争中の陸海軍技術陣の鉄道技研への結集により高速鉄道でリベンジ
詳細:新幹線誕生の原動力は旧陸海軍技術陣の鉄道技研(通称:鉄研)への受け入れにある。零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計リーダーの松平精氏や、ジェット特攻機の桜花の設計リーダーの三木忠直氏をはじめ、多くの優秀な技術者達と陸海軍技術陣から戻った所員達と戦後の採用者が融合して、鉄道技術で敗戦のリベンジを!と胸に秘めていた。彼らを新幹線の構想を描いて結集させたのが、当時の篠原武郎所長であった。当時東海道本線は過飽和状態であり、線増計画と新規高速鉄道の両案が競っていた。
第2回10月10日(火) 「東京~大阪3 時間!」ヤマハホール発表~鉄道技研の開発と国鉄技術陣で実用化
詳細:篠原所長が新幹線構想を国鉄本社に内緒で、銀座ヤマハホールで「東京~大阪3 時間の可能性」と銘打って鉄研の主要メンバーに電撃的発表させた。マスコミに煽られ本社の線増計画は吹き飛び、東京オリンピックに間に合わせよ!と鉄研全所員と本社技術陣が力を結集して、「東海道新幹線」は誕生し、オリンピック開会式前に開業出来た。
第3回10月17日(火) リニアモーターカー方式の独創的研究・開発
詳細:鉄研全所員が新幹線開発に燃えていた昭和27年頃、蒸気機関車の最後の設計主任技師だった宇佐美吉雄氏が鉄研へ転属となり、一人で「ポスト新幹線~リニアモーター式鉄道」の研究・開発に熱中し、それを同じ所員の弟宇佐美民雄氏(小生の上司)に手伝わせていた。動力研究室→所内のリニアプロジェクト→国鉄全社プロジェクトへと発展に伴い、講師も参画を続けた。開発当時はリニア誘導モーターカーに主力が置かれた。これが現在の「都営地下鉄大江戸線」などで実用化されている。
第4回10月24日(火) 超電導磁気浮上方式の開発と実用化・東京~大阪1 時間の工事開始
詳細:国鉄100 周年記念に行った鉄研構内実験線での「リニアシンクロナスモーター方式の超電導磁気浮上方式ML100 の走行は成功し、宮崎実験線(7 キロメーター)の国鉄全社のトッププロジェクトに発展した。われわれの開発事例(超電導用断熱・荷重支持材・超軽量車体・補助緊急用ゴムタイヤ)を紹介する。「ゴムタイヤ走行リニア直流モーター式モノレールALPS」の開発にも参画した後、山梨実験線へ移り、国鉄改革の嵐を越えてJR 東海が実用化の実施母体となり、2014 年に東京~名古屋開業の工事が開始された。十年後の2027 年の開業に一緒に乗って、リニアが先導する新しい時代を味わいましょう!日本の創造技術を世界へ拡げましょう!リニアに賭けた50 年を越える夢を共有しましょう!
開業以来五十年を越え、「新幹線(SHINKANSEN)」は、その高速性と安全性は世界中で好評である。この新幹線はどのように誕生したのだろう。講師は開業の前年(1963 年)に国鉄本社採用され、その開発母体の鉄道技術研究所へ入所した。そこで「東海道新幹線」開発のリーダー篠原所長などから開発秘話を聞き取った。十河総裁の指揮の下、島秀雄技師長の戦前からの夢も結実した。一方、東海道新幹線の開発に全所員が燃えている開業前の昭和37 年(1962)頃に、所員の宇佐美吉雄氏は弟の所員宇佐美民雄氏を手伝わせながら、リニアモーターカーの開発に熱中していた。宇佐美民雄の部下であった講師は、その開発初期から参画し「その後の新幹線の開発とリニアモーターカーの開発」を重点に26 年間研究してきた。そこで知り得た開発秘話を披露したい。
【講座スケジュール】
第1回10月 3日(火) 太平洋戦争中の陸海軍技術陣の鉄道技研への結集により高速鉄道でリベンジ
詳細:新幹線誕生の原動力は旧陸海軍技術陣の鉄道技研(通称:鉄研)への受け入れにある。零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計リーダーの松平精氏や、ジェット特攻機の桜花の設計リーダーの三木忠直氏をはじめ、多くの優秀な技術者達と陸海軍技術陣から戻った所員達と戦後の採用者が融合して、鉄道技術で敗戦のリベンジを!と胸に秘めていた。彼らを新幹線の構想を描いて結集させたのが、当時の篠原武郎所長であった。当時東海道本線は過飽和状態であり、線増計画と新規高速鉄道の両案が競っていた。
第2回10月10日(火) 「東京~大阪3 時間!」ヤマハホール発表~鉄道技研の開発と国鉄技術陣で実用化
詳細:篠原所長が新幹線構想を国鉄本社に内緒で、銀座ヤマハホールで「東京~大阪3 時間の可能性」と銘打って鉄研の主要メンバーに電撃的発表させた。マスコミに煽られ本社の線増計画は吹き飛び、東京オリンピックに間に合わせよ!と鉄研全所員と本社技術陣が力を結集して、「東海道新幹線」は誕生し、オリンピック開会式前に開業出来た。
第3回10月17日(火) リニアモーターカー方式の独創的研究・開発
詳細:鉄研全所員が新幹線開発に燃えていた昭和27年頃、蒸気機関車の最後の設計主任技師だった宇佐美吉雄氏が鉄研へ転属となり、一人で「ポスト新幹線~リニアモーター式鉄道」の研究・開発に熱中し、それを同じ所員の弟宇佐美民雄氏(小生の上司)に手伝わせていた。動力研究室→所内のリニアプロジェクト→国鉄全社プロジェクトへと発展に伴い、講師も参画を続けた。開発当時はリニア誘導モーターカーに主力が置かれた。これが現在の「都営地下鉄大江戸線」などで実用化されている。
第4回10月24日(火) 超電導磁気浮上方式の開発と実用化・東京~大阪1 時間の工事開始
詳細:国鉄100 周年記念に行った鉄研構内実験線での「リニアシンクロナスモーター方式の超電導磁気浮上方式ML100 の走行は成功し、宮崎実験線(7 キロメーター)の国鉄全社のトッププロジェクトに発展した。われわれの開発事例(超電導用断熱・荷重支持材・超軽量車体・補助緊急用ゴムタイヤ)を紹介する。「ゴムタイヤ走行リニア直流モーター式モノレールALPS」の開発にも参画した後、山梨実験線へ移り、国鉄改革の嵐を越えてJR 東海が実用化の実施母体となり、2014 年に東京~名古屋開業の工事が開始された。十年後の2027 年の開業に一緒に乗って、リニアが先導する新しい時代を味わいましょう!日本の創造技術を世界へ拡げましょう!リニアに賭けた50 年を越える夢を共有しましょう!
講師陣
名前 | 大石 不二夫 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授、帝京大学・青島科学技術大学客員教授 |
プロフィール | 国鉄鉄道技術研究所有機化学ユニットリーダー、(公益財団)鉄道総合技術研究所元主幹研究員。 紀元2600 年(1940)小石川生まれ。最初の職業体験は中学3 年末~高卒迄国策パルプ本社ビルのエレベーターボーイ。都立化工高を卒業後千代田化工建設(株)1 年間、東京都立大(現首都大)卒業後国鉄本社採用で鉄道技研・(財)鉄道総研にて研究・開発26 年間勤務。50 歳~神奈川大学理学部教授として研究・教育に20 年間。工学博士。現在は帝京大学にて環境科学を講義中。 |