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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-06-05 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:17A1611601

人の移動から見る20世紀 エピソード1:環太平洋―東南アジアの華僑・オーストラリアの囚人・米国の西部開拓

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月 6日(火)、 6月13日(火)、 6月20日(火)、 6月27日(火)、 7月 4日(火)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
8,000円
定員
30
その他
7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
19 世紀後半から100 年近く、大西洋でも太平洋でも世界中の海は、大量の船客を運ぶ帆船・外輪船・スクリュー汽船が往復し、船客数は記録に残るだけでほぼ一億人近くにもなっていました。船内の一等二等の船室(キャビン)は一旗揚げようという冒険者たちや布教の理想に燃える宣教師たちなどの欧米人が占めましたが、他方、三等に相当する格安の大部屋的空間(ステアリッジ)には貧乏な移民たちが陣取り、数のうえではキャビン船客を圧倒していました。そして人口分布の再配置によって世界を変えてしまったのは、この名もない三等船客たちだったのです。
アメリカ西部やカナダ北西部、東南アジア、オーストラリアなどの環太平洋岸地域も例外ではありません。この講座では、幕末明治の日本を取り巻く太平洋沿岸の諸地域で生じていた巨大な人の流れを紹介しながら、日本人が「日系人」としてどんな行動をとったのかをも眺めます。
移民はたしかに経済的な窮乏や政治的な迫害の結果です。この点では玉突き台の玉と似ていますが、玉には手足と頭が生えていて、初期条件がどれほど過酷であっても、長い目で見れば、いつの間にか勝手な動きを示しはじめます。そして移民は歴史を変える能動的な原因となるのです。このような見方は現在の移民・難民問題を考えるうえでも参考になるでしょう。説明は絵や写真も交えてビジュアルに進めますので、予備知識はとくに必要ありません。

【講座スケジュール】
第1回 6月 6日(火) 米国東部の人口増加
詳細:イギリス系移民とニューイングランド/ニューヨークの発展
第2回 6月13日(火) 米国西部の人口増加
詳細:西部開拓/ゴールドラッシュ/ハワイの米国捕鯨船/ジョン万次郎/日本の開国/巨大外輪船
第3回 6月20日(火) オーストラリアへの移民
詳細:オーストラリアの発見/流刑地への囚人/ゴールドラッシュ
第4回 6月27日(火) 東南アジアの中国人移民とインド人移民
詳細:東南アジア移民航路地図/スズ鉱山と人力車の中国人/ゴム農園のインド人
第5回 7月 4日(火) 日系移民
詳細:ハワイへの移民/北米への日系移民/政府による促進/参考書の紹介

講師陣

名前 藤村 是清
肩書き 神奈川大学等非常勤講師
プロフィール 専門は移動・移民研究。大学中退。横浜の造船所で電気溶接工として14 年間勤めたのち勉強を再開、英国に留学し修士号取得(1991 年MA、ケント大学)。主要論考に「還流的労働移動の社会的条件」(『近代世界の歴史像』世界書院)、「華僑送出4 港の旅客統計分析に基づく中国人移民サイクルの再検討」(前後篇、『華僑華人研究』9-10 号)。
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