講座詳細情報
申し込み締切日:2017-05-21 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:17A1611501
エリザベス女王を彩った詩人と騎士たち
- 開催日
- 5月23日(火)、 5月30日(火)、 6月 6日(火)、 6月13日(火)、 6月20日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
スペイン艦隊を破り、イギリスをヨーロッパ最強国に育てたエリザベス一世に、教皇シクストゥス五世はほとほと感心した。「あのちっぽけな島の女主人にすぎぬのに、みなから怖れられているではないか」。黄金時代を築きあげた女王。女王は高貴な騎士や詩人たちに囲まれていた。女王と国家に尽くし、女王を賞揚した騎士や詩人たちの生涯を追い、その作品を鑑賞する。
【講座スケジュール】
第1回 5月23日(火) フィリップ・シドニー(1554-86)
詳細:シドニーはアイルランド総督の息子として生まれ、オックスフォードで学んだのちに、使節団の一員としてフランスへ。そこで見たのは熾烈な宗教戦争、サン・バルテミーの大虐殺。数年間、ヨーロッパを巡り、見聞を広めて帰国。父のアイルランド統治を助けるかたわら、詩作に専念、『詩の弁護』『アーケーディア』『アストロフェルとステラ』などを執筆した。レスター伯に随行してオランダ戦に加わり、腿を射られた。「私以上にきみに必要だろう」と言って、隣の兵士に水筒を渡し、こときれた。騎士の華の生涯を追う。
第2回 5月30日(火) エドマンド・スペンサー(1552-99)
詳細:ロンドンの仕立屋の息子として生まれ、ケンブリッジ大学で学び、宮廷の要職に就くことを夢みていたスペンサーは、アイルランド殖民地政府の小役人として彼の地で生涯働くことになる。大著『妖精の女王』を上梓し、その詩を女王のまえで読む栄誉に恵まれ、50 ポンドの年金を得ることに成功する。しかし、アイルランド問題は困難を極め、スペンサーの邸は焼き討ちにあう。状況報告のためにロンドンに滞在中、スペンサーは謎の死を遂げる。
第3回 6月 6日(火) 女王の寵臣エセックス伯爵ロバート・デヴルー(1566-1601)
詳細:アイルランドの反乱鎮圧に失敗して多額の借財を残して亡くなった第一代エセックス伯爵の息子ロバートを、女王はわが子のように愛し、要職に就け、経済的にも大きな支援をした。そのロバートが女王の晩年、女王を廃位し代わって英国を統治する野望を抱き、反乱を起こすも、鎮圧され、ロバートは処刑台に送られる。馬上槍試合の花形、恋愛詩を捧げるほど女王を信奉した彼がなぜ反乱を起こしたのか?
第4回 6月13日(火) シェイクスピア(1564-1616)
詳細:イギリス・ルネサンスの華シェイクスピアは作品に女王讃美を鏤(ちりば)めている。宮廷で幾度も芝居を上演し、女王お気に入りの劇作家であったにもかかわらず、女王の晩年エセックス伯爵の反乱につらなり、あわやという危機に陥った。手袋職人の息子がロンドンの演劇界の寵児にのぼりつめ、大成功を収めるには人知れぬ苦労があったにちがいない。生い立ちと作品から、本当のシェイクスピアをさぐる。
第5回 6月20日(火) サウサンプトン伯爵ヘンリー・リーズリー(1573-1624)
詳細:シェイクスピアの最大のパトロンとして知られるサウサンプトン伯爵。シェイクスピアは抒情詩『ヴィーナスとアドーニス』『ルクリースの凌辱』を捧げている。エセックス伯爵の無二の親友で、反乱に連なり、死刑判決を受けるも、伯爵のとりなしで、命はとりとめた。幸運の星のもとに生まれた伯爵がかくも危険な賭に身を投じたのはなぜだったのか?
スペイン艦隊を破り、イギリスをヨーロッパ最強国に育てたエリザベス一世に、教皇シクストゥス五世はほとほと感心した。「あのちっぽけな島の女主人にすぎぬのに、みなから怖れられているではないか」。黄金時代を築きあげた女王。女王は高貴な騎士や詩人たちに囲まれていた。女王と国家に尽くし、女王を賞揚した騎士や詩人たちの生涯を追い、その作品を鑑賞する。
【講座スケジュール】
第1回 5月23日(火) フィリップ・シドニー(1554-86)
詳細:シドニーはアイルランド総督の息子として生まれ、オックスフォードで学んだのちに、使節団の一員としてフランスへ。そこで見たのは熾烈な宗教戦争、サン・バルテミーの大虐殺。数年間、ヨーロッパを巡り、見聞を広めて帰国。父のアイルランド統治を助けるかたわら、詩作に専念、『詩の弁護』『アーケーディア』『アストロフェルとステラ』などを執筆した。レスター伯に随行してオランダ戦に加わり、腿を射られた。「私以上にきみに必要だろう」と言って、隣の兵士に水筒を渡し、こときれた。騎士の華の生涯を追う。
第2回 5月30日(火) エドマンド・スペンサー(1552-99)
詳細:ロンドンの仕立屋の息子として生まれ、ケンブリッジ大学で学び、宮廷の要職に就くことを夢みていたスペンサーは、アイルランド殖民地政府の小役人として彼の地で生涯働くことになる。大著『妖精の女王』を上梓し、その詩を女王のまえで読む栄誉に恵まれ、50 ポンドの年金を得ることに成功する。しかし、アイルランド問題は困難を極め、スペンサーの邸は焼き討ちにあう。状況報告のためにロンドンに滞在中、スペンサーは謎の死を遂げる。
第3回 6月 6日(火) 女王の寵臣エセックス伯爵ロバート・デヴルー(1566-1601)
詳細:アイルランドの反乱鎮圧に失敗して多額の借財を残して亡くなった第一代エセックス伯爵の息子ロバートを、女王はわが子のように愛し、要職に就け、経済的にも大きな支援をした。そのロバートが女王の晩年、女王を廃位し代わって英国を統治する野望を抱き、反乱を起こすも、鎮圧され、ロバートは処刑台に送られる。馬上槍試合の花形、恋愛詩を捧げるほど女王を信奉した彼がなぜ反乱を起こしたのか?
第4回 6月13日(火) シェイクスピア(1564-1616)
詳細:イギリス・ルネサンスの華シェイクスピアは作品に女王讃美を鏤(ちりば)めている。宮廷で幾度も芝居を上演し、女王お気に入りの劇作家であったにもかかわらず、女王の晩年エセックス伯爵の反乱につらなり、あわやという危機に陥った。手袋職人の息子がロンドンの演劇界の寵児にのぼりつめ、大成功を収めるには人知れぬ苦労があったにちがいない。生い立ちと作品から、本当のシェイクスピアをさぐる。
第5回 6月20日(火) サウサンプトン伯爵ヘンリー・リーズリー(1573-1624)
詳細:シェイクスピアの最大のパトロンとして知られるサウサンプトン伯爵。シェイクスピアは抒情詩『ヴィーナスとアドーニス』『ルクリースの凌辱』を捧げている。エセックス伯爵の無二の親友で、反乱に連なり、死刑判決を受けるも、伯爵のとりなしで、命はとりとめた。幸運の星のもとに生まれた伯爵がかくも危険な賭に身を投じたのはなぜだったのか?
講師陣
名前 | 石井 美樹子 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1974 ~ 78 年英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て2013 年3 月まで神奈川大学外国語学部教授。専門は中世・ルネサンスのイギリス文学・歴史。主要著書に『聖母のルネサンス』(岩波書店)、『エリザベス――華麗なる孤独』(中央公論新社)、『ヨーロッパの王妃』『ヨーロッパ宮廷の愛人たち』『マリー・アントワネットの宮廷画家――ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット――ファッションで世界を変えた女』(以上、河出書房新社)ほか多数。 |