大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
メンタルヘルスを考える上でストレスのマネジメントは欠かせない課題です。日本人にとって最もストレスになるものは何でしょうか?それは人間関係です。職場のメンタルヘルスでは人間関係が最大のストレスになる状況が長く続いています。
しかし、その一方で私たち日本人は「絆(きずな)」という言葉に代表されるように、人間関係の中に安心感や安らぎを覚える民族でもあります。古来から「和」に価値を見出し、「和食」という言葉もあるように「和」という言葉が「日本の」という意味にまでなっています。私たち日本人は人間関係に救われ、そして傷つくという生活スタイルを持っているのです。
この講座は、日本でありがちな人間関係の問題を心理学的に考えて、より上手に人間関係を生きるヒントを得ることを目的にしています。第1回「精神分析と分析心理学」では心理療法家たちの深すぎる人間関係から私たちが人に何を期待して、どのように傷つくのかを学びましょう。第2 回「職場の人間関係」では被受容感と近年導入されつつある人事評価制度の観点から上司と部下の関係を考えたいと思います。第3 回「女性同士の人間関係」ではタワーマンションカースト、ママ友カースト、マウンティング、などをテーマに考えましょう。第4 回「大人の恋愛学」では恋愛関係、夫婦関係における男女のすれ違いを、第5 回「不倫の境界線」では大人の恋愛における不幸と幸せの境界線について考えてみましょう。

【講座スケジュール】
第1回 4月27日(木) 精神分析と分析心理学
第2回 5月25日(木) 職場の人間関係
第3回 7月 6日(木) 女性同士の人間関係
第4回 8月10日(木) 大人の恋愛学
第5回 8月31日(木) 不倫の境界線

名前	杉山 崇
肩書き	神奈川大学人間科学部教授
プロフィール	臨床心理士。精神医療、教育、福祉、産業などで心理職を務めて20 年。長野大学専任講師、山梨英和大学准教授などを経て現職。厚生労働省指定事業の委員、公益社団法人日本心理学会代議員など、公的な役も務める。趣味は家族経営、散歩、フットサル、失速バンド。家族で公園を散策するひとときが至福のとき。主な著書に『グズほどなぜか忙しい』(永岡書店)などがある。Yahoo ニュース解説や「言論プラットホーム・アゴラ」、「日産ドライブトーク講座」などweb の評論活動も好評!