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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-06-09 / その他教養 / 学内講座コード:17A1610101

編集者が語る素顔の作家たち

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月10日(土)、 6月24日(土)
講座回数
2回
時間
15:30~17:00
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
3,500円
定員
50
その他
3100(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
講師は大学在学中より、遠藤周作編集長の「三田文学」で編集者としての活動を始め、卒業して「新潮社」に入社。20 年在籍した後、出版社を設立し、その間、40 年以上にわたって、編集者として多くの作家たちに接し、仕事を続けてきました。遠藤周作、小林秀雄、大岡昇平、井伏鱒二、安岡章太郎、梅原猛、瀬戸内寂聴、北杜夫……。
初めに昭和文壇を代表する井伏鱒二を二回にわたって取り上げます。編集者ならではの視点から、作家たちの素顔と実像を語り、その作品世界を読み解く一助となる講座にしてみたいと考えています。

【講座スケジュール】
第1回 6月10日(土) 「井伏鱒二と荻窪の家」――1
詳細:井伏鱒二は善福寺公園に近い荻窪の家に昭和2 年から住んでいた。荻窪には大田黒男爵邸や近衛文麿の「荻外荘」もあったが、昭和の初めから多くの作家・文化人も住みつくようになった。井伏鱒二は後輩の作家や物書き仲間から慕われ、荻窪の家にはよく人が集まった。酒が酌み交わされ、文学談義に花が咲いた。古くは太宰治や檀一雄、仏文学者の河盛好蔵、後には開高健や安岡章太郎などがよくやって来た。井伏鱒二は多くの顔を持つ稀有な作家といわれる。『山椒魚』に代表される昭和初期の純文学作家、戦後の『集金旅行』『駅前旅館』に代表されるユーモア大衆小説の作家、そして、たびたびノーベル文学賞の候補対象となった『黒い雨』の作家……。
講師は、作家としていくつもの顔をもつ昭和文壇の大御所、井伏鱒二の荻窪の家に通い、晩年の作家の交友関係やその素顔を編集者として見てきた。井伏の手紙や、昭和初期からの荻窪の風土と土地っ子たちとの交遊をつづった長編随筆『荻窪風土記』や『山椒魚』を取り上げながら、作家の魅力的な実像に迫る。第1 回目の講座では、講師が制作した[新潮カセットブック]の森繁久弥朗読『山椒魚』『屋根の上のサワン』などの制作エピソードを交えながら、朗読CD を鑑賞したい。

第2回 6月24日(土) 「井伏鱒二と荻窪の家」――2
詳細:井伏には、戦前の文壇でも「門弟三千人」といわれた佐藤春夫のような派手な交遊関係はない。どちらかといえば「人見知り」。それでも、作家仲間や後輩たち、時には荻窪の古老たちも井伏の家によくやってきたのはなぜだろう。名作『荻窪風土記』に加え、独特のユーモアと哀感を漂わせる『厄除け詩集』をテキストに、井伏の人を惹きつけてやまない豊かな人間性、底深い優しさについて、講師が制作した映像作品である[ 新潮ビデオ]『人生瓢々~井伏鱒二の世界~』の制作エピソードを交えながら語る。第2 回目の講座では、その [ 新潮ビデオ]『人生瓢々』のVHS 映像の一部を鑑賞してみたい。

講師陣

名前 宮島 正洋
肩書き 元新潮社編集者、アートデイズ編集長
プロフィール 1974 年慶應義塾大学フランス文学科卒業。大学在学中より遠藤周作編集長の『三田文学』で編集者として活動を始める。卒業と同時に新潮社に入社。いくつかの雑誌編集部を経て、社長直属のメディア室に移り、「新潮カセットブック」など新しい出版の開発に携わる。1992 年、新潮社を退社して出版社アートデイズを設立し、代表取締役・編集長となる。
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