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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-01-19 / 自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:16B1613601

重力の本質に迫る アインシュタインの予言(1915)が確認された(2015)

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
2月 2日(木)、 2月 9日(木)、 2月16日(木)、 2月23日(木)、 3月 2日(木)、 3月 9日(木)、 3月16日(木)、 3月23日(木)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
12,500円
定員
30
その他
11200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
1915年に、アインシュタイン(A.Einstein)は一般相対性理論を建設し、その中で、宇宙空間における時間と空間の歪みから、重力波(Gravitational Wave)と呼ばれる波動現象が生じると予言した。この歪みが宇宙空間を伝わる観測結果が、アメリカの研究者たちにより2015 年9 月14 日に、LIGO と名づけられた測定装置により捉えられた事実が、2016年初めに発表された。GW150914 と命名された重力波であった。アインシュタインの予言が百年目に立証されたのであった。
重力とは一体何なのかについて、研究の歴史を見直し、宇宙の創造と進化との関わりを考えたい。

【講座スケジュール】
第1回 2月 2日(木) 日常生活で経験される重力の働き
詳細:手に持ったどんな物でも放すと、下方に向かって落ちて行く。紙のような軽い物は、空気の抵抗により真下には落ちて行かないが、やがて落ちて足下でとまる。誰もが経験するこうしたことは、地球自体の重力が生みだす。

第2回 2月 9日(木) 自然落下と重力加速度との関わり
詳細:私たちは経験から、ある物(例えば、ボール)に力を加えると、動かせることを知っている。力を加えないでボールを手放すと、真下に向かって落ちて行くことも知っている。ボールに力を加えると、ボールには加速度を生じる働きが生まれる。

第3回 2月16日(木) 月はなぜ落ちないのか――ニュートンが抱いた疑問
詳細:ニュートン(I.Newton,1664-1727)は、質量を持つ物体には地球から重力と呼ばれる力が作用し、加速度を生じる、これが自然落下をひき起こすことを示した。この加速度をひき起こす力を生み出す働きを、彼は万有引力と名づけた。

第4回 2月23日(木) 地球を含め惑星たちは全て太陽に向かって落ち続けている
詳細:太陽系の惑星たちは全て、太陽の周囲をめぐるいわゆる公転運動を続けている。公転軌道は楕円で、どの惑星も相対的に太陽に近い距離を通過する際には、公転運動の速さは大きくなり、相対的に遠い距離のところでは、この速さは遅くなっている。

第5回 3月 2日(木) 重力を生みだす原因は何か――万有引力(Universal Attraction)というアイデア
詳細:質量(mass)と呼ばれる物理量を持った物質は、その近くに位置する他の物質に非常に微弱だが相互に引き合う力(作用)を生ずる。これが質量を持つ物質全てに備わった力の働きで、万有引力と呼ばれている。

第6回 3月 9日(木) アインシュタインの“一般”相対論とは何か
詳細:アインシュタインは、1905年に特殊相対論(Special Theory of Relativity)を発表したが、この理論には、例えば、力の作用を及ぼしあう二つの物体の運動に強い制限条件が課されていた。この条件のないのが一般相対論である。

第7回 3月16日(木) 重力を生み出す原因は何か――時間・空間の歪みと重力の働きとの間
詳細:物質の存在は、その周囲の空間に歪みを生じ、それが重力を生み出す。この歪みが時間的に変動すると、それが時間とともに、空間中を伝わり、重力波(Gravitational Wave)と呼ばれる現象となる。この空間の歪みが重力を生みだす。

第8回 3月23日(木) 宇宙の進化と重力との関わり――インフレーション宇宙論とは
詳細:この宇宙は138億年ほど前に、極端に短い時間に急速に膨張したインフレーション過程により、創造された。この膨張に伴う時間と空間の拡大の中で、物質が創造され、物質間に働く重力の作用がまず生まれた。物質の進化は更に続く。

講師陣

名前 桜井 邦朋
肩書き 神奈川大学名誉教授、早稲田大学理工学術院総合研究所招聘研究員
プロフィール 1956年京都大学理学部卒業。理学博士。1968年NASA ゴダード宇宙飛行センター上級研究員。神奈川大学では工学部長、学長を歴任、2004年より現職。専門分野は高エネルギー宇宙物理学、太陽物理学、宇宙空間物理学。主要著書に『生命はどこからきたか――宇宙物理学からの視点』(御茶の水書房)、『天才たちの宇宙像』『夏が来なかった時代』(以上、吉川弘文館)、『宇宙物理学』(共立出版)、『日本語は本当に「非論理的」か』(祥伝社)、『新版 天文学史』(ちくま学芸文庫、筑摩書房)、『ニュートリノ論争はいかにして解決したか』(講談社)、『移り気な太陽――太陽活動と地球環境との関わり』(恒星社厚生閣)など。
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