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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-09-01 / その他教養 / 学内講座コード:16A1612101

騎士のよろいと武士のよろい

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
9月 2日(金)、 9月 9日(金)、 9月16日(金)、 9月23日(金)、 9月30日(金)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
8,000円
定員
30
その他
7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
ヨーロッパ中世の戦士といえば騎士であり、日本中世の戦士といえば武士である。ともに騎兵だが、その性格は多くの点で異なっている。たとえば騎士は教会が認定するものだが、武士は社会が認定する。また、騎士の主要攻撃具は剣・鉾などの衝撃具だが、武士は本来的に弓箭を主要攻撃具とした。刀剣を主要攻撃具としたのは中世後期 (14世紀~) からである。そして、主要攻撃具の相違と密接に関係し、防御具である甲冑が騎士と武士―ヨーロッパと日本で様式的・構造的に大きく相違するものとなった。本講座では、日本では研究の少ないヨーロッパの甲冑について、攻撃具との関係や日本の甲冑との比較を交えつつ概説する。また、意外と知られていない日欧甲冑の交流史についても言及したい。

【講座スケジュール】
第1回 9月 2日(金) ヨーロッパの甲冑(1)――鎖製甲冑の時代
詳細:ヨーロッパの甲冑というと全身を板金で覆った板金製甲冑(プレートアーマー)が著名だが、その全盛時代は15・6世紀。
それ以前は鎖製甲冑(チェインメイル)の時代が長く続いた。まずは板金製甲冑成立以前のヨーロッパの甲冑を概観する。

第2回 9月 9日(金) ヨーロッパの甲冑(2)――板金製甲冑の時代(i)
詳細:ヨーロッパ甲冑史において、14世紀が鎖製甲冑から板金製甲冑への過渡期となる。以後、板金製甲冑の全盛時代となるが、17世紀になると、火器(銃器)の発達により、板金製甲冑は軽装化する。そうしたヨーロッパの板金製甲冑の変遷を2回にわたって概観する。

第3回 9月16日(金) ヨーロッパの甲冑(3)――板金製甲冑の時代(ii)
詳細:ヨーロッパ甲冑史において、14世紀が鎖製甲冑から板金製甲冑への過渡期となる。以後、板金製甲冑の全盛時代となるが、17世紀になると、火器(銃器)の発達により、板金製甲冑は軽装化する。そうしたヨーロッパの板金製甲冑の変遷を2回にわたって概観する。

第4回 9月23日(金) 日本の甲冑
詳細:日本の甲冑は5世紀以降、札とよぶ小片を縦横に緒紐で繋ぎ合わせた札製甲冑となり、律令制下の短甲・挂甲などを経て、中世には大鎧・腹巻・胴丸・星冑・筋冑などが成立する。近世になると、札製甲冑を基礎とし、板金製甲冑などの新たな様式も加わった当世具足となる。こうした日本甲冑の変遷を概観する。

第5回 9月30日(金) 日欧甲冑比較論
詳細:甲冑の様式・構造は攻撃具と密接な関係にある。ヨーロッパと日本のそれぞれの攻撃具についてまとめ、それと甲冑との対応関係を概観する。同時に近世の南蛮具足を中心とし、日欧甲冑の交流史についても言及したい。

講師陣

名前 近藤 好和
肩書き 國學院大学・和洋女子大学非常勤講師、千葉県刀剣登録審査委員
プロフィール 1957年神奈川県生まれ。1987年國學院大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。博士(文学・広島大学)。著書に『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)、『日本古代の武具――『国家珍宝帳』と正倉院の器仗』(思文閣出版)などがある。
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