講座詳細情報
申し込み締切日:2016-07-30 / その他教養 / 学内講座コード:16A1612001
声を出して漢詩を楽しもう
- 開催日
- 7月31日(日)、 8月 7日(日)、 8月28日(日)、 9月 4日(日)、 9月18日(日)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
三千余年の歴史をもつ漢詩は、中国の大地に息づく中国人の精神と情感の集大成です。中国には「唐詩三百を熟読すれば、詩を作れなくても吟ずることができる(熟読唐詩三百首、不会作詩也会吟)」という言葉があります。漢詩は、現在の中国においても基礎教養として子供に教えられています。
一方、日本人も漢詩を自分の国のもののように「訓読」という特別な転写法で享受し、漢詩訓読は翻訳とはちがった一つの文学スタイルとして成立していました。さらに、日本人は中国の優れた漢詩を模倣し、多くの漢詩を創作してきました。
本講座は、中国の漢詩に重点を置きます。漢詩を文字で読むだけではなく、中国語あるいは日本語の訓読で「吟ずる」こと、つまり声を出して読むこともしたいと考えています。予備知識は必要としません。詩人や作品の解説と背景を聞いたうえで、発声運動としても名作の数々を楽しみましょう。
【講座スケジュール】
第1回 7月31日(日) 漢詩の源流
詳細:北方の大地と南方のジャングルに誕生した『詩経』と『楚辞』を紹介し、中国の詩の源流を辿る。
第2回 8月 7日(日) 主情的な唐詩
詳細:酒を愛した李白と国を憂う杜甫は、それぞれ中国人の老荘、儒家の気質を代表する詩人。彼らの名高い古詩、絶句と律詩を紹介する。
第3回 8月28日(日) 理智的な宋詩及び艶やかな詞
詳細:官僚として波乱な生涯を生きた詩人蘇軾の「哲理」詩と、花柳の巷に沈淪する柳永の詞を対照的に取り上げる。
第4回 9月 4日(日) 覇王たちの詩
詳細:漢詩は文人だけするものではなく、歴史上に名を残した覇王たちも、詩という形式をもって心のうちを詠っていた。劉邦、項羽、曹操、毛沢東の名句を辿る。
第5回 9月18日(日) 漢詩と日本人
詳細:横浜の実業家原三渓の漢詩を紹介し、近代日本に生きた貿易商人の中国的文人趣味の意味を考える。
三千余年の歴史をもつ漢詩は、中国の大地に息づく中国人の精神と情感の集大成です。中国には「唐詩三百を熟読すれば、詩を作れなくても吟ずることができる(熟読唐詩三百首、不会作詩也会吟)」という言葉があります。漢詩は、現在の中国においても基礎教養として子供に教えられています。
一方、日本人も漢詩を自分の国のもののように「訓読」という特別な転写法で享受し、漢詩訓読は翻訳とはちがった一つの文学スタイルとして成立していました。さらに、日本人は中国の優れた漢詩を模倣し、多くの漢詩を創作してきました。
本講座は、中国の漢詩に重点を置きます。漢詩を文字で読むだけではなく、中国語あるいは日本語の訓読で「吟ずる」こと、つまり声を出して読むこともしたいと考えています。予備知識は必要としません。詩人や作品の解説と背景を聞いたうえで、発声運動としても名作の数々を楽しみましょう。
【講座スケジュール】
第1回 7月31日(日) 漢詩の源流
詳細:北方の大地と南方のジャングルに誕生した『詩経』と『楚辞』を紹介し、中国の詩の源流を辿る。
第2回 8月 7日(日) 主情的な唐詩
詳細:酒を愛した李白と国を憂う杜甫は、それぞれ中国人の老荘、儒家の気質を代表する詩人。彼らの名高い古詩、絶句と律詩を紹介する。
第3回 8月28日(日) 理智的な宋詩及び艶やかな詞
詳細:官僚として波乱な生涯を生きた詩人蘇軾の「哲理」詩と、花柳の巷に沈淪する柳永の詞を対照的に取り上げる。
第4回 9月 4日(日) 覇王たちの詩
詳細:漢詩は文人だけするものではなく、歴史上に名を残した覇王たちも、詩という形式をもって心のうちを詠っていた。劉邦、項羽、曹操、毛沢東の名句を辿る。
第5回 9月18日(日) 漢詩と日本人
詳細:横浜の実業家原三渓の漢詩を紹介し、近代日本に生きた貿易商人の中国的文人趣味の意味を考える。
講師陣
名前 | 鄧捷 |
---|---|
肩書き | 関東学院大学国際文化学部教授 |
プロフィール | 1969年中国湖北省荊州生まれ。北京大学東方言語学部日本語科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科(中国語中国文学)修了。専門は中国近現代文学、日中比較文学。現在、原三渓市民研究会のメンバーと『三渓詩集』の解読を進めている。著書に『中国近代詩における文学と国家――風と琴の葛藤』(御茶の水書房)、『アジア共同体と日本』(共著、花伝社)、ほか論文多数。 |