講座詳細情報
申し込み締切日:2016-05-17 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:16A1611501
王妃の肖像 チューダー朝の女性たち
- 開催日
- 5月31日(火)、 6月 7日(火)、 6月14日(火)、 6月21日(火)、 6月28日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
国を動かしたのは王だけではない。王妃(クイーン)も子を生み後継者を育てる大事な役割を果たしながら、歴史を紡いでいった。1485年、初めてのイギリス人の王朝チューダーが誕生した。3人の王を輩出したが、実はその華麗な舞台を支えたのは女性たちだった。政争の道具として使われ、外交の駒として外国に嫁ぎながら、王朝を支え、時代の作者となった、チューダー王朝の王妃たちの軌跡を追う。
【講座スケジュール】
第1回 5月31日(火) スコットランドとの架け橋に――マーガレット・チューダー
詳細:イギリスと隣国スコットランドには戦火が絶えなかった。ヘンリー8世の姉マーガレット・チューダー(1489-1541)は両国の友好のためにスコットランド王に嫁ぎ、後継者をもうける、王は対イギリス戦で戦死。その後、2度再婚する。最初の再婚でもうけた娘が2人の男子を生み、その一人がメアリー・スチュアートの夫となる。マーガレットの波瀾万丈の人生はイギリス史に計りしれない影響をあたえた。
第2回 6月 7日(火) チューダーの薔薇――メアリー・チューダー
詳細:チューダーの薔薇と讃えられた絶世の美女メアリー・チューダー(1496-1533)はヘンリー8世の妹。フランスとの友好のためにルイ12世に嫁ぐが、3ヶ月で未亡人となる。兄の親友チャールズ・ブランドンと強引に恋愛結婚、幸せをつかむ。だが、孫ジェーン・グレイは王位簒奪者として処刑され、他の2人の孫も哀れな末期を辿る。
第3回 6月14日(火) 断頭台の露と消えた九日間の女王――ジェーン・グレイ
詳細:ジェーン・グレイ(1537-1554)はチューダーの薔薇メアリー・チューダーの孫娘という高貴な血筋と敬虔なプロテスタント信仰ゆえに、エドワード6世が早世すると、女王に祭りあげられた。しかし、ヘンリー8世の娘メアリーが反旗を翻し、女王の座を奪取する。大人たちの政争の駒にすぎないジェーンは、反逆罪で処刑された。享年16。
第4回 6月21日(火) イギリス初の女王――メアリー1世
詳細:ジェーン・グレイから王冠を奪取したメアリー1世(1516-1558)はヘンリー8世の長女。父がアン・ブーリンを見初め、母キャサリンと離縁しようとしたとき、メアリーは17歳ほど。父母の確執はメアリーの心身症の原因となった。偉大な女王エリザベスの陰にかくれ、悪役として扱われがちであるが、本来は優しく信仰篤い人柄。イギリス初の女王として、続く女王の時代の基礎を築いた。
第5回 6月28日(火) 陰謀の果てに――メアリー・スチュアート
詳細:ヘンリー8世の姉の孫という血筋は、「庶子」の烙印を押されたエリザベス1世を脅かした。スコットランド女王メアリー・スチュアート(1542-1587)が国を追われてイギリスに亡命すると、一つの国に二人の女王が存在する異例の事態になる。カトリック陣営の希望の星メアリーは幾つもの陰謀を企てエリザベス女王の座を揺るがす。陰謀の実態は? 20年近くの時を経て、メアリーを処刑するに至るエリザベスの決断の背後には何が?
国を動かしたのは王だけではない。王妃(クイーン)も子を生み後継者を育てる大事な役割を果たしながら、歴史を紡いでいった。1485年、初めてのイギリス人の王朝チューダーが誕生した。3人の王を輩出したが、実はその華麗な舞台を支えたのは女性たちだった。政争の道具として使われ、外交の駒として外国に嫁ぎながら、王朝を支え、時代の作者となった、チューダー王朝の王妃たちの軌跡を追う。
【講座スケジュール】
第1回 5月31日(火) スコットランドとの架け橋に――マーガレット・チューダー
詳細:イギリスと隣国スコットランドには戦火が絶えなかった。ヘンリー8世の姉マーガレット・チューダー(1489-1541)は両国の友好のためにスコットランド王に嫁ぎ、後継者をもうける、王は対イギリス戦で戦死。その後、2度再婚する。最初の再婚でもうけた娘が2人の男子を生み、その一人がメアリー・スチュアートの夫となる。マーガレットの波瀾万丈の人生はイギリス史に計りしれない影響をあたえた。
第2回 6月 7日(火) チューダーの薔薇――メアリー・チューダー
詳細:チューダーの薔薇と讃えられた絶世の美女メアリー・チューダー(1496-1533)はヘンリー8世の妹。フランスとの友好のためにルイ12世に嫁ぐが、3ヶ月で未亡人となる。兄の親友チャールズ・ブランドンと強引に恋愛結婚、幸せをつかむ。だが、孫ジェーン・グレイは王位簒奪者として処刑され、他の2人の孫も哀れな末期を辿る。
第3回 6月14日(火) 断頭台の露と消えた九日間の女王――ジェーン・グレイ
詳細:ジェーン・グレイ(1537-1554)はチューダーの薔薇メアリー・チューダーの孫娘という高貴な血筋と敬虔なプロテスタント信仰ゆえに、エドワード6世が早世すると、女王に祭りあげられた。しかし、ヘンリー8世の娘メアリーが反旗を翻し、女王の座を奪取する。大人たちの政争の駒にすぎないジェーンは、反逆罪で処刑された。享年16。
第4回 6月21日(火) イギリス初の女王――メアリー1世
詳細:ジェーン・グレイから王冠を奪取したメアリー1世(1516-1558)はヘンリー8世の長女。父がアン・ブーリンを見初め、母キャサリンと離縁しようとしたとき、メアリーは17歳ほど。父母の確執はメアリーの心身症の原因となった。偉大な女王エリザベスの陰にかくれ、悪役として扱われがちであるが、本来は優しく信仰篤い人柄。イギリス初の女王として、続く女王の時代の基礎を築いた。
第5回 6月28日(火) 陰謀の果てに――メアリー・スチュアート
詳細:ヘンリー8世の姉の孫という血筋は、「庶子」の烙印を押されたエリザベス1世を脅かした。スコットランド女王メアリー・スチュアート(1542-1587)が国を追われてイギリスに亡命すると、一つの国に二人の女王が存在する異例の事態になる。カトリック陣営の希望の星メアリーは幾つもの陰謀を企てエリザベス女王の座を揺るがす。陰謀の実態は? 20年近くの時を経て、メアリーを処刑するに至るエリザベスの決断の背後には何が?
講師陣
名前 | 石井 美樹子 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1974~78年英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て2013年3月まで神奈川大学外国語学部教授。専門は中世・ルネサンスのイギリス文学・歴史。主要著書に『聖母のルネサンス』(岩波書店)、『エリザベス――華麗なる孤独』(中央公論新社)、『ヨーロッパの王妃』『ヨーロッパ宮廷の愛人たち』『マリー・アントワネットの宮廷画家――ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット――ファッションで世界を変えた女』(以上、河出書房新社)ほか多数。 |