大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
2015年末にはASEAN経済共同体が樹立され、共通市場の成立により一体化した東南アジアは日系企業にとって、投資先としても消費市場としても、以前にも増して魅力的な地域となっている。日系企業がASEANに注目する理由は、世界の工場となった中国の変容がある。2005年、2010年、2012年における反日デモなどの影響や、一人当たりの所得が8000ドルまで高まった賃金水準上昇による労働集約産業における利益率の減少から、コストメリットに注目する日系企業の生産拠点は中国を離れはじめており、チャイナ・プラスワンの生産拠点として、あるいは経済統合のハブとして、東南アジアは注目を集めている。
本講座では、アジアにおける地域研究や理論構築に顕著な業績をあげた著名な研究者を中心に若手研究者も加えて、今現在の東南アジアの現状を伝える研究成果を通じた講演で、日本とASEANの未来を受講生とともに考えたい。

【講座スケジュール】
第1回 5月14日(土) ASEAN の経済統合――歴史・現状・展望【石川 幸一】
第2回 5月21日(土) 最近のインドネシア経済【加納 啓良】
第3回 5月28日(土) 日本とフィリピン――新しい両国関係【森元 晶文】
第4回 6月 4日(土) 微笑みの国タイの苦悩――経済発展のかげで踏みにじられる民主主義【山本 博史】
第5回 6月11日(土) アジアの時代とASEAN【平川 均】

名前	石川 幸一
肩書き	亜細亜大学アジア研究所教授
プロフィール	－

名前	加納 啓良
肩書き	東京大学名誉教授
プロフィール	－

名前	森元 晶文
肩書き	明治大学商学部兼任講師
プロフィール	－

名前	山本 博史
肩書き	神奈川大学経済学部教授
プロフィール	－

名前	平川 均
肩書き	国士舘大学21世紀アジア学部教授、名古屋大学名誉教授
プロフィール	－