検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2016-06-07 / その他教養 / 学内講座コード:16A1611101

東海道新幹線とリニアモーターカーの開発秘話

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月21日(火)、 6月28日(火)、 7月 5日(火)、 7月12日(火)
講座回数
4回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
6,500円
定員
30
その他
5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【講座内容】
開業以来50年を越え、その高速性と安全性が世界中で好評な「新幹線」(英語もSHINKANSEN)のインドへの輸出が決まりました。この新幹線はどのように誕生したのでしょう?講師は開業の前年(1963年)に国鉄に本社採用され、その開発母体の鉄道技術研究所へ入所しました。そこで「東海道新幹線」開発のパイオニアリーダー篠原所長などから開発秘話を聞き取りました。一方、東海道新幹線の開発に全所員が燃えている開業前の昭和37年(1962)頃に、所員の宇佐美吉雄氏は弟の所員宇佐美民雄氏を手伝わせながら、リニアモーターカーの開発に熱中していました。宇佐美民雄のグループメンバーであった講師は、一緒に手伝いながらその開発初期から参画し、「その後の新幹線の開発とリニアモーターカーの開発」を重点に26年間研究してきました。そこで知り得た開発秘話をご披露いたしたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 6月21日(火) 太平洋戦争中の陸海軍技術陣の鉄道技研への導入。所員と融合してリベンジ
詳細:新幹線誕生の原動力は旧陸海軍技術陣の鉄道技研(鉄研と通称)への受け入れにある。零式艦上戦闘機“ゼロ戦”の設計リーダーの松平精一氏や、ロケット式特攻機“桜花”の設計に携わった三木忠直氏をはじめ多くの優秀な技術者達と元からの所員達とが融合して、鉄道技術でリベンジをやり遂げた。彼らと新幹線の構想を描いて、結集させたのが当時の篠原所長であった。

第2回 6月28日(火) 東京~大阪3時間! ヤマハホール発表。鉄道技研の開発と国鉄技術陣で実用化
詳細:篠原所長は新幹線構想を国鉄本社に内緒で、銀座ヤマハホールにて「東京~大阪3時間の可能性」と銘打ち、鉄研の主要メンバーに電撃的に発表させた。マスコミに煽られ本社の線増計画は吹き飛び、東京オリンピックに間に合わせよ!と鉄研全所員と本社技術陣が力を結集して「東海道新幹線」は誕生し、オリンピック開会式前に開業することができた。

第3回 7月 5日(火) リニアモーターカー方式の独創的研究・開発
詳細:鉄研全所員が新幹線開発に燃えていた昭和37年頃、蒸気機関車の最後の設計主任技師だった宇佐美吉雄氏が鉄研へ転属となり、一人で「ポスト新幹線――リニアモーター式鉄道」の研究・開発に熱中していた。それを同じ所員の弟宇佐美民雄氏(小生の上司)に手伝わせていた。小生も手伝い始め、所内のリニアプロジェクトから国鉄全社プロジェクトへと発展するのに伴い、参画を続けた。開発当時はリニア誘導モーターカーに主力が置かれた。これが現在の「都営地下鉄大江戸線」などに実用化している。

第4回 7月12日(火) 超電導磁気浮上方式の開発と実用化。東京~大阪 1 時間の工事開始
詳細:国鉄100周年記念に行われた鉄研構内実験線での「リニアシンクロナスモーター方式」の超電導磁気浮上方式ML100の走行に成功し、宮崎実験線(7キロメーター)での国鉄全社のトッププロジェクトとなった、われわれの開発事例(超電導用断熱・荷重支持材・超軽量車体・補助緊急用ゴムタイヤ)も紹介する。その一方「ゴムタイヤ走行リニア直流モーター式モノレールALPS」の開発にも参画した。その後に山梨実験線へ移り、国鉄改革の嵐を越えて、JR東海が実用化の実施母体となり、2014年に東京~名古屋開業の工事が開始された。11年後の2027年の開業に一緒に乗りましょう! 日本の創造技術を世界へ拡げましょう! リニアに賭けた50年にわたる夢を共有しましょう!

講師陣

名前 大石 不二夫
肩書き 神奈川大学名誉教授
プロフィール 帝京大学・青島科学技術大学客員教授、(公益財団)鉄道総合技術研究所元主幹研究員。
紀元2600年(1940)小石川生まれ。最初の職業体験は中学3年末~高卒迄国策パルプ本社ビルのエレベーターボーイ。都立化工高を卒業後千代田化工建設(株) 1年間。東京都立大(現首都大)卒業後国鉄本社採用で鉄道技研・(財)鉄道総研にて研究・開発26年間。50歳~神奈川大学理学部教授として研究・教育に20年間。工学博士。現在は帝京大学にて環境科学を講義中。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.