講座詳細情報
申し込み締切日:2015-10-13 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:15B1611301
王妃の肖像
- 開催日
- 10月27日(火)、11月10日(火)、11月17日(火)、11月24日(火)、12月 1日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
歴史を動かしたのは王だけではない。王妃(クイーン)もまた子を生み後継者を育てるという大事な役割を果たしながら、歴史を紡いでいった。国家の一大事にあたって、王にも等しい、王もおよばぬ働きをした王妃たちに焦点をあてる。王朝の舞台で煌めくばかりの存在感を示し、時代の作者となった王妃たちの軌跡を追う。
【講座スケジュール】
第1回10月27日(火) 二つの国の王妃となったエレアノール
詳細:王よりも広大な領土を有し、誇り高く奔放な美貌のアキテーヌ公爵エレアノール(1122-1204)はフランス王ルイ7世と結婚したが、男子を生まないという理由で婚家を追われた。しかし、再婚したイギリス王ヘンリー2 世とのあいだに五男三女をもうける。英仏二人の王と子どもたちを通してヨーロッパの政治を動かし、典雅華麗な宮廷文化を開花させ、時代の主人公として激しく生きた女性の生涯。
第2回11月10日(火) 白薔薇の王妃エリザベス・ウッドヴィル
詳細:エドワード4 世の妃エリザベス・ウッドヴィル(1437-92)は赤薔薇のランカスター家の騎士の未亡人で、二人の子持ち。白薔薇の王と赤薔薇の女性との結婚は白薔薇の結束を揺るがす。しかし、エリザベスの美貌に惹かれた王は反対を押し切って結婚。エリザベスは三男七女を生み、宮廷は彼女の一族で溢れ、王の弟たちとの確執を生む。白薔薇を破滅に導いた女性の生涯。
第3回11月17日(火) 慈愛の王妃キャサリン・パー
詳細:イギリス王ヘンリー8 世の最後の妃キャサリン・パー(1512-48)は、父の結婚問題に翻弄され、精神的な打撃を受けた王家の子どもたちを引き取り、愛情こめて教育した。英訳聖書を読むと死刑になる時代に、宮廷夫人たちのために聖書購読会を催し、女子教育を熱心に後援した。王妃の豪華な衣装が似合い、貞淑で冷静なキャサリンの心には激しい情熱が燃えていた。王の死去とともに、それが再燃する。
第4回11月24日(火) 帝国唯一の女帝マリア・テレジア
詳細:政略結婚があたりまえの時代に、恋愛結婚を貫いたマリア・テレジア(1717-80)は人も羨む幸福を手にした。しかし、「女性は君主になれない」と主張するプロイセンのフリードリヒ大王に「オーストリア継承戦争」を挑まれたのを皮切りに、周辺諸国からの挑戦に悩まされる。国家の危機を克服する戦いのなかで、偉大な女性君主に成長してゆく。
第5回12月 1日(火) 沈みゆく帝国を必死で支えたエリザベート
詳細:ハプスブルク帝国の君主フランツ・ヨーゼフのハートを射止め、その希有な美貌は「帝国の薔薇」と讃えられた。しかし、ウィーンの宮廷になじめず、姑との確執に苦しみ、遍歴を続けた。だが、「わたしは鳥籠のなかのカモメよ」と寂しげに語る姿は、実は表の顔にすぎなかった。冷徹な政治感覚を持つエリザベートは、あえて非難の矢面に立ち、困難な時代の国の舵取りをする皇帝を裏で必死に支えていた。
歴史を動かしたのは王だけではない。王妃(クイーン)もまた子を生み後継者を育てるという大事な役割を果たしながら、歴史を紡いでいった。国家の一大事にあたって、王にも等しい、王もおよばぬ働きをした王妃たちに焦点をあてる。王朝の舞台で煌めくばかりの存在感を示し、時代の作者となった王妃たちの軌跡を追う。
【講座スケジュール】
第1回10月27日(火) 二つの国の王妃となったエレアノール
詳細:王よりも広大な領土を有し、誇り高く奔放な美貌のアキテーヌ公爵エレアノール(1122-1204)はフランス王ルイ7世と結婚したが、男子を生まないという理由で婚家を追われた。しかし、再婚したイギリス王ヘンリー2 世とのあいだに五男三女をもうける。英仏二人の王と子どもたちを通してヨーロッパの政治を動かし、典雅華麗な宮廷文化を開花させ、時代の主人公として激しく生きた女性の生涯。
第2回11月10日(火) 白薔薇の王妃エリザベス・ウッドヴィル
詳細:エドワード4 世の妃エリザベス・ウッドヴィル(1437-92)は赤薔薇のランカスター家の騎士の未亡人で、二人の子持ち。白薔薇の王と赤薔薇の女性との結婚は白薔薇の結束を揺るがす。しかし、エリザベスの美貌に惹かれた王は反対を押し切って結婚。エリザベスは三男七女を生み、宮廷は彼女の一族で溢れ、王の弟たちとの確執を生む。白薔薇を破滅に導いた女性の生涯。
第3回11月17日(火) 慈愛の王妃キャサリン・パー
詳細:イギリス王ヘンリー8 世の最後の妃キャサリン・パー(1512-48)は、父の結婚問題に翻弄され、精神的な打撃を受けた王家の子どもたちを引き取り、愛情こめて教育した。英訳聖書を読むと死刑になる時代に、宮廷夫人たちのために聖書購読会を催し、女子教育を熱心に後援した。王妃の豪華な衣装が似合い、貞淑で冷静なキャサリンの心には激しい情熱が燃えていた。王の死去とともに、それが再燃する。
第4回11月24日(火) 帝国唯一の女帝マリア・テレジア
詳細:政略結婚があたりまえの時代に、恋愛結婚を貫いたマリア・テレジア(1717-80)は人も羨む幸福を手にした。しかし、「女性は君主になれない」と主張するプロイセンのフリードリヒ大王に「オーストリア継承戦争」を挑まれたのを皮切りに、周辺諸国からの挑戦に悩まされる。国家の危機を克服する戦いのなかで、偉大な女性君主に成長してゆく。
第5回12月 1日(火) 沈みゆく帝国を必死で支えたエリザベート
詳細:ハプスブルク帝国の君主フランツ・ヨーゼフのハートを射止め、その希有な美貌は「帝国の薔薇」と讃えられた。しかし、ウィーンの宮廷になじめず、姑との確執に苦しみ、遍歴を続けた。だが、「わたしは鳥籠のなかのカモメよ」と寂しげに語る姿は、実は表の顔にすぎなかった。冷徹な政治感覚を持つエリザベートは、あえて非難の矢面に立ち、困難な時代の国の舵取りをする皇帝を裏で必死に支えていた。
講師陣
名前 | 石井 美樹子 |
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肩書き | 神奈川大学名誉教授 |
プロフィール | 1974 ~ 78 年英国ケンブリッジ大学大学院にて中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て2013 年3 月まで神奈川大学外国語学部教授。現在は神奈川大学名誉教授。専門は中世・ルネサンスのイギリス文学・歴史。主要著書に『聖母のルネサンス』(岩波書店)、『エリザベス――華麗なる孤独』(中央公論新社)、『ヨーロッパの王妃』『ヨーロッパ宮廷の愛人たち』『マリー・アントワネットの宮廷画家――ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット――ファッションで世界を変えた女』(以上、河出書房新社)ほか多数。 |