講座詳細情報
申し込み締切日:2015-10-02 / その他教養:自然科学・環境 / 学内講座コード:15B1610101
連続講演会 暮らしの中のサイエンス 暮らしを変える宇宙開発 (神奈川大学工学研究所・大学院工学研究科共催)
- 開催日
- 10月 3日(土)、10月24日(土)
- 講座回数
- 2回
- 時間
- 13:30~16:50
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 3,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
「はやぶさ」に代表されるような華々しい活躍だけではなく、GPS や気象予報、災害監視、テレビ放送など、宇宙開発の成果は、目立たなくとも確実に私たちの暮らしを変えつつあり、さらにその成果は新たなサービスや産業の創出にも結び付いています。また現在、宇宙工学・宇宙産業の分野で進められている最先端の研究・開発は、将来、わたしたちの暮らしをどのように変えてゆくのでしょうか。
本講座では、宇宙工学・宇宙産業における最先端の研究・開発の現状と課題に触れながら、それらが目指す将来像及びわたしたちの暮らしの未来をどのように変えてゆくか探ってゆきます。
【講座スケジュール】
第1回10月 3日(土)
詳細:◆ロケットを安全化する――ハイブリッドロケットが変える暮らし【嶋田 徹】
近い将来には宇宙観光が始まります。また超小型衛星の実利用が始まっています。ところが今は需要に供給が追いつかない状況です。宇宙輸送ビジネスが成長するためには、生産性向上のための技術革新が必要です。中でも「ロケットを安全化する」ことが有効です。危険物を安全に扱う技術に苦心するのではなく、そもそも安全なロケットとは何か? その答えとなるハイブリッドロケットの意義と課題の解決方法について考えます。
◆超小型衛星が開く新しい宇宙利用と産業【山口 耕司】
近年、超小型衛星(1kg ~ 100Kg)による新たな宇宙産業が世界中で注目されています。現在、軌道上で運用している「ほどよし衛星」の実例を中心に超小型衛星の最新技術や、超小型衛星を利用した新たな宇宙開発や利用産業の方向性について紹介いたします。
第2回10月24日(土)
詳細:◆超小型衛星を使って宇宙開発に乗り出そう【松永 三郎】
2003 年に1kg 級超小型衛星CubeSat が世界で初めてロケットにより軌道上周回軌道に打ち上げられ運用に成功してから、全世界を巻き込んだ研究開発が勃発し、2014 年には120 機以上打ち上げられ、今後ますます過熱する勢いです。本講義では、東工大/JAXA 宇宙研の松永研究室で研究開発を進めてきた超小型衛星を題材に、超小型衛星とは何か、その実態と現状、未来について解説します。
◆宇宙から暮らしを変える――気象衛星ひまわり開発物語【西山 宏】
人工衛星から地球を観測した画像で天気を予報し、災害を最小限に食い止める試みは、30 年以上前から行われてきました。2008 年からはひまわり7 号がその大役を担ってきましたが、ひまわり8 号が、2014 年に打上げられ、2015 年7 月から天気予報に使用されています。このひまわり8 号には最先端のカメラが搭載され、ブレ防止など日本の人工衛星技術と情報通信技術の進歩と相まって、その性能が飛躍的に向上しました。欧米からもその精細撮像技術が注目されています。本講義では、ひまわり8 号の開発と利活用を紹介します。
「はやぶさ」に代表されるような華々しい活躍だけではなく、GPS や気象予報、災害監視、テレビ放送など、宇宙開発の成果は、目立たなくとも確実に私たちの暮らしを変えつつあり、さらにその成果は新たなサービスや産業の創出にも結び付いています。また現在、宇宙工学・宇宙産業の分野で進められている最先端の研究・開発は、将来、わたしたちの暮らしをどのように変えてゆくのでしょうか。
本講座では、宇宙工学・宇宙産業における最先端の研究・開発の現状と課題に触れながら、それらが目指す将来像及びわたしたちの暮らしの未来をどのように変えてゆくか探ってゆきます。
【講座スケジュール】
第1回10月 3日(土)
詳細:◆ロケットを安全化する――ハイブリッドロケットが変える暮らし【嶋田 徹】
近い将来には宇宙観光が始まります。また超小型衛星の実利用が始まっています。ところが今は需要に供給が追いつかない状況です。宇宙輸送ビジネスが成長するためには、生産性向上のための技術革新が必要です。中でも「ロケットを安全化する」ことが有効です。危険物を安全に扱う技術に苦心するのではなく、そもそも安全なロケットとは何か? その答えとなるハイブリッドロケットの意義と課題の解決方法について考えます。
◆超小型衛星が開く新しい宇宙利用と産業【山口 耕司】
近年、超小型衛星(1kg ~ 100Kg)による新たな宇宙産業が世界中で注目されています。現在、軌道上で運用している「ほどよし衛星」の実例を中心に超小型衛星の最新技術や、超小型衛星を利用した新たな宇宙開発や利用産業の方向性について紹介いたします。
第2回10月24日(土)
詳細:◆超小型衛星を使って宇宙開発に乗り出そう【松永 三郎】
2003 年に1kg 級超小型衛星CubeSat が世界で初めてロケットにより軌道上周回軌道に打ち上げられ運用に成功してから、全世界を巻き込んだ研究開発が勃発し、2014 年には120 機以上打ち上げられ、今後ますます過熱する勢いです。本講義では、東工大/JAXA 宇宙研の松永研究室で研究開発を進めてきた超小型衛星を題材に、超小型衛星とは何か、その実態と現状、未来について解説します。
◆宇宙から暮らしを変える――気象衛星ひまわり開発物語【西山 宏】
人工衛星から地球を観測した画像で天気を予報し、災害を最小限に食い止める試みは、30 年以上前から行われてきました。2008 年からはひまわり7 号がその大役を担ってきましたが、ひまわり8 号が、2014 年に打上げられ、2015 年7 月から天気予報に使用されています。このひまわり8 号には最先端のカメラが搭載され、ブレ防止など日本の人工衛星技術と情報通信技術の進歩と相まって、その性能が飛躍的に向上しました。欧米からもその精細撮像技術が注目されています。本講義では、ひまわり8 号の開発と利活用を紹介します。
備考
【備考】
※学生は無料
※講演は各90分
※学生は無料
※講演は各90分
講師陣
名前 | 嶋田 徹 |
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肩書き | 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、宇宙飛翔工学研究系教授 |
プロフィール | 1957 年生まれ、奈良県出身。1985 年東京大学大学院博士課程修了、工学博士取得。1985 年~ 2000 年まで日産自動車(株)宇宙航空事業部にてロケット設計に従事。2000 年旧文部省宇宙科学研究所(現:宇宙航空研究開発機構)助教授。2007 年より同教授。2003 年~ 2007 年までM-V ロケットプロジェクト・ファンクションマネージャ。2007年より東京大学大学院客員教授。専門はロケット内部の燃焼流。2008 年よりハイブリッドロケット研究WG を主宰。 |
名前 | 山口 耕司 |
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肩書き | 次世代宇宙システム技術研究組合理事長、有限会社オービタルエンジニアリング取締役社長 |
プロフィール | 1963 年生まれ、北海道出身。1988 年神奈川大学工学部機械工学科卒業。大手メーカにて自動車エンジンの設計・衛星搭載センサの設計業務を経て起業し、以後宇宙機器や超小型衛星の研究開発に24 年携わっている。本業も趣味も「ものづくり」でいつも何かを作っている。和歌山大学宇宙教育研究所客員教授を併任。 |
名前 | 松永 三郎 |
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肩書き | 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、東京工業大学理工学研究科教授/連携教授 |
プロフィール | 1963 年生まれ、愛知県出身。1986 年名古屋大学工学部航空学科卒業、1991 年東京大学大学院工学系航空学専攻博士課程単位取得退学。博士(工学)。宇宙システム工学、特に、超小型衛星の挑戦的なミッション企画、解析、設計、製造、運用に関する研究開発、JAXA 宇宙研では主に構造・機構分野からプロジェクト支援を行っている。 |
名前 | 西山 宏 |
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肩書き | 三菱電機株式会社 ひまわりプロジェクト部長 |
プロフィール | 1959 年生まれ、兵庫県出身。1984 年大阪大学大学院工学研究科電気工学修士課程修了。1984 年(株)東芝入社。人工衛星機器、宇宙ステーション用機器の開発を担当。2001 年から三菱電機(株)にてひまわり7 号、8 号、9 号および各種通信衛星のプロジェクトを担当。 |