検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2015-06-01 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:15A1611901

冷戦終焉から25年、世界はどう変わったか (かながわ大学生涯学習推進協議会共同公開講座)

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月 2日(火)、 6月 9日(火)、 6月16日(火)、 6月23日(火)、 6月30日(火)、 7月 7日(火)
講座回数
6回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
9,500円
定員
30
その他
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【講座内容】
米ソの軍拡競争で疲弊したソ連を改革しようというペレストロイカで、旧東欧諸国の自由化革命に弾みがつき、革命の象徴と言えるベルリンの壁が1989 年11 月崩壊。12 月、米ソ首脳はマルタで東西冷戦の終結を宣言。それから四半世紀、世界はどう変わったかを俯瞰する。
90 年7 月、東西ドイツが西ドイツの政治体制に東を包摂する形で統一が実現。独は、欧州最強のマルクを消滅させることで欧州への回帰の決意を表明。ユーロはギリシャの粉飾決算で債務危機にまで発展したが、銀行監督の一元化など銀行同盟によって安定軌道に乗せようとしている。また、ユーロの国際通貨としての役割について考察する。冷戦の終焉で中・東欧がEU 加盟を申請し、自由、民主主義などの基準を満たし、11 か国が加盟した。現在はウクライナのEU 加盟問題が大きな課題となっている。一方、欧州の政治として2014 年の欧州議会選挙でEU 離脱、反移民を掲げる極右勢力が仏、英など一部の国で躍進。こうした中で、2015 年、アルジェリア系移民の過激派がパリ中心部の政治週刊紙を襲撃するテロ事件が発生。また、四半世紀を経て世界の富と力の軸が欧米からアジアへシフトしつつあることが鮮明になった。中国の成長著しく、21 世紀に日中逆転現象が起きた。アジア太平洋時代を考察する。

【講座スケジュール】
第1回 6月 2日(火) 冷戦終結から25 年を顧みる 【羽場 久美子】
詳細:冷戦終焉から、今年で26 年、第2 次世界大戦後、70 年である。米ソの2 大超大国の時代から、ソ連邦が解体し社会主義体制が崩れる中、ドイツは統一し、ヨーロッパでは鉄のカーテン、ベルリンの壁が崩れて、欧州の統合と拡大が進展した。今やEU の境界線はウクライナ及びバルカン、中東にまで及ぶなか、各地で民主化運動や「アラブの春」がおこった。ここでは、冷戦終焉後の四半世紀における国際政治の変容過程を追いながら、その特徴を明らかにする。

第2回 6月 9日(火) 歴史的なドイツ統一 【石井 伸一】
詳細:戦後、西ドイツは敗戦からの復活を欧州への回帰によって達成する方針を決め、アデナウアー、ドゴールの握手で和解と友好の道筋をつける。ドイツの統一は欧州最強の通貨マルクを消滅させることで統一の決意を表明、仏の承認を得る。

第3回 6月16日(火) 安定したユーロの課題と国際通貨としての役割 【田中 素香】
詳細:ユーロ危機克服後もユーロ圏は経済停滞・デフレ不安を抱えているが、ユーロ加盟国市民のユーロへの信頼は高い水準に維持されている。2015 年早々にリトアニアが加盟しユーロ圏は19 カ国に拡大した。本講義では、ユーロ圏の抱える課題と、ヨーロッパの国際通貨ユーロの役割について、分かり易く説明する。

第4回 6月23日(火) 東方に拡大したEU とウクライナ情勢 【羽場 久美子】
詳細:EU が東に拡大し、旧社会主義国、中・東欧諸国の殆どがEU に加盟していく中で、ウクライナでは、2 度、革命がおこった。拡大の年2004 年のオレンジ革命と、2014 年のマイダン革命である。いずれも、EU の中・東欧への拡大の年や、クロアチアがEU に加盟した2013 年の翌年に、新ロシア派政権を倒す形で起こっている。しかしその後の展開は容易ではない。ウクライナは、EU とロシアの境界にあっていかなる方向を目指しているのか。境界線地域における課題と問題点を探る。

第5回 6月30日(火) ヨーロッパに政治の課題が浮上 【石井 伸一】
詳細:欧州議会選挙で、英でEU 離脱、仏で反移民を掲げる極右が躍進、一方で、その後パリ中心部で、ムハンマドの風刺画を掲載した仏の政治週刊新聞が過激派の移民から襲撃され記者など12 人が殺害されるという事件が発生した。この事件は表現の自由を含め大きな政治論議に発展している。

第6回 7月 7日(火) 変わる世界の政治、経済地図:アジア・太平洋の時代へ――日本の目指すべき進路【阿部 望】
詳細:現在の世界は、グローバル化やディジタル化の影響により、激動している。その動きは、世界の政治経済における力点のシフトにより、しばしば「アジア・太平洋の時代」と呼ばれる。その中で日本はどのような方向に進むのかを検討する。

講師陣

名前 羽場 久美子
肩書き 青山学院大学国際政治経済学部教授、グローバル国際関係研究所所長
プロフィール 津田塾大学大学院博士課程修了。学術博士(国際関係学)。ロンドン大学、ソルボンヌ大学、イタリア・欧州大学研究所(EUI)、ハーバード大学にて客員研究員。専門は国際政治学、拡大EU、ナショナリズム。日本学術会議会員(政治学)、世界国際関係学会(ISA)次期副会長、東アジア共同体評議会副議長、国際アジア共同体学会副代表、日本政治学会理事、日本EU学会理事、日本国際政治学会理事、ロシア・東欧学会理事を歴任。著書に『EU(欧州連合)を知るための63章』(明石書店)、『グローバル時代のアジア地域統合』『ヨーロッパの東方拡大』(以上、岩波書店)、『拡大ヨーロッパの挑戦』(中公新書)、『グローバリゼーションと欧州拡大』(御茶の水書房)他多数。
名前 石井 伸一
肩書き ヨーロッパ問題研究者
プロフィール 1959年早稲田大学商学部卒業。NHKに入局。ヨーロッパ総局(パリ)特派員(主にドゴールの外交を取材、報道)、ローマ支局長。1995年神奈川大学特任教授、ヨーロッパ経済論など担当、2005年退職、退職後もヨーロッパの政治、経済問題を中心に研究、現在に至る。主要著書に『現代欧州統合論』(白桃書房)、『新EU論』(共著、新評論)などがある。
名前 田中 素香
肩書き 中央大学経済研究所客員研究員、東北大学名誉教授
プロフィール 九州大学大学院修士課程修了、経済学博士。東北大学教授を経て現職。西ドイツケルン大学・ヨーロッパ大学院(フィレンツェ)・ボン大学客員研究員。日本国際経済学会会長、日本EU 学会理事長を歴任。主要著書に『欧州統合――EC 発展の新段階』『EMS:欧州通貨制度――欧州通貨統合の焦点』『現代ヨーロッパ経済(第3版)』(以上、有斐閣)、『EC 統合の新展開と欧州再編成』(東洋経済新報社)、『拡大するユーロ経済圏』(日本経済新聞出版社)、『ユーロ 危機の中の統一通貨』(岩波新書)他多数。
名前 阿部 望
肩書き 明治学院大学国際学部教授
プロフィール 一橋大学大学院博士課程修了、経済学博士。東海大学教授を経て現職。この間、スコピエ大学(マケドニア)・ザグレブ大学(クロアチア)客員研究員およびエセックス大学客員教授。北ヨーロッパ学会会長歴任。主要著書に『経済システムの国際比較』(東海大学出版界)、『ユーゴ経済の危機と崩壊』(日本評論社)、『現代イギリスの産業競争力政策』(東海大学出版界)などがある。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.