講座詳細情報
申し込み締切日:2015-05-19 / その他教養 / 学内講座コード:15A1610201
日本の神々 参詣曼荼羅の世界
- 開催日
- 5月20日(水)、 5月27日(水)、 6月 3日(水)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- 50
- その他
- 4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
中世の後半から近世初期にかけて、戦乱によって荒廃した寺社を復興するため、勧進僧による勧進活動が盛んに行われました。そうした中で、人々を霊場にいざなう手段として、大画面に寺社の境内を描いた宗教画が多数制作されたのです。画中には、仏堂や社殿、名所・旧跡などが描かれ、随所に縁起にもとづく図像が挿入されています。また参詣道が丁寧に描写され、そこに参拝する民衆の姿が描き込まれているのも大きな特徴です。おそらくこの絵を見た人々は、画面の中の参詣者に自らを重ね、実際に寺社詣でをしているような気持ちになったのではないでしょうか。神聖な世界を表現した宗教画であるとともに、一種の参詣案内図でもあったこうした絵画を、現在参詣曼荼羅と呼んでいます。
本講座では、参詣曼荼羅の中から伊勢神宮、熊野那智大社、多賀大社を対象とした作品を取り上げ、そこに描き出された聖なる空間を読み解いていきます。伊勢神宮や熊野三山は、古来から多くの参詣者で賑わう信仰の地として有名であり、近江の多賀大社も「伊勢へ七度、熊野へ三度、お多賀様へは月参り」という俚諺(りげん)があるように、人々から厚く崇敬された聖地でした。今回は、こうした参詣曼荼羅に表された世界を巡りながら、皆さんと一緒に日本人の信仰の歴史について考えてみたいと思います。なお、関連する原文資料などもあわせて読む予定ですが、そのような文献が初めてという方でもわかりやすいように、丁寧に解説しながら進めていきますので、是非ご参加ください。
【講座スケジュール】
第1回 5月20日(水) 多賀参詣曼荼羅
詳細:はじめに多賀参詣曼荼羅と多賀信仰について検討し、あわせて参詣曼荼羅を読み解いていくための方法や視点を紹介します。
第2回 5月27日(水) 伊勢参詣曼荼羅
詳細:皇室の祖先神を祀る伊勢神宮が、いかにして庶民の信仰の対象となっていったのか。参詣曼荼羅を通して、神宮崇敬の歴史を考えます。
第3回 6月 3日(水) 那智参詣曼荼羅
詳細:熊野三山全体について概観した後、熊野那智大社の宗教世界を参詣曼荼羅を軸に探って行きたいと思います。
中世の後半から近世初期にかけて、戦乱によって荒廃した寺社を復興するため、勧進僧による勧進活動が盛んに行われました。そうした中で、人々を霊場にいざなう手段として、大画面に寺社の境内を描いた宗教画が多数制作されたのです。画中には、仏堂や社殿、名所・旧跡などが描かれ、随所に縁起にもとづく図像が挿入されています。また参詣道が丁寧に描写され、そこに参拝する民衆の姿が描き込まれているのも大きな特徴です。おそらくこの絵を見た人々は、画面の中の参詣者に自らを重ね、実際に寺社詣でをしているような気持ちになったのではないでしょうか。神聖な世界を表現した宗教画であるとともに、一種の参詣案内図でもあったこうした絵画を、現在参詣曼荼羅と呼んでいます。
本講座では、参詣曼荼羅の中から伊勢神宮、熊野那智大社、多賀大社を対象とした作品を取り上げ、そこに描き出された聖なる空間を読み解いていきます。伊勢神宮や熊野三山は、古来から多くの参詣者で賑わう信仰の地として有名であり、近江の多賀大社も「伊勢へ七度、熊野へ三度、お多賀様へは月参り」という俚諺(りげん)があるように、人々から厚く崇敬された聖地でした。今回は、こうした参詣曼荼羅に表された世界を巡りながら、皆さんと一緒に日本人の信仰の歴史について考えてみたいと思います。なお、関連する原文資料などもあわせて読む予定ですが、そのような文献が初めてという方でもわかりやすいように、丁寧に解説しながら進めていきますので、是非ご参加ください。
【講座スケジュール】
第1回 5月20日(水) 多賀参詣曼荼羅
詳細:はじめに多賀参詣曼荼羅と多賀信仰について検討し、あわせて参詣曼荼羅を読み解いていくための方法や視点を紹介します。
第2回 5月27日(水) 伊勢参詣曼荼羅
詳細:皇室の祖先神を祀る伊勢神宮が、いかにして庶民の信仰の対象となっていったのか。参詣曼荼羅を通して、神宮崇敬の歴史を考えます。
第3回 6月 3日(水) 那智参詣曼荼羅
詳細:熊野三山全体について概観した後、熊野那智大社の宗教世界を参詣曼荼羅を軸に探って行きたいと思います。
講師陣
名前 | 平沢 卓也 |
---|---|
肩書き | 早稲田大学日本宗教文化研究所招聘研究員 |
プロフィール | 1967年東京都生まれ。國學院大學卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は神道思想史。論文に「山王の受戒――中古天台における神祇観の一班」(『東洋の思想と宗教』22)、「〈和光同塵灌頂〉考」(伊藤聡編『中世神話と神祇・神道世界』竹林舎)、「変容する神仏関係――寛文・延宝期の伊勢神宮」『説話文学研究』49)などがある。 |