講座詳細情報
申し込み締切日:2015-01-29 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:14B1612401
下級貴族たちの王朝時代 最下層の「王朝貴族」たち
- 開催日
- 2月12日(木)、 2月19日(木)、 2月26日(木)、 3月 5日(木)、 3月12日(木)、 3月19日(木)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,500円
- 定員
- 50
- その他
- 8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
博徒・武者・巫女・鍛冶鋳物職人・力士・大工・医師・陰陽師・盗人・遊女・木工職人・商人――もし、こんな面々が、一つの家族を構成しているとしたら。
王朝時代、かなりがんばって右衛門尉にまで出世したある下級貴族には、多くの子供がありました。そして、この下級貴族の娘婿たち・娘たち・息子たちは、上記のものを含む興味深い職業に従事していたのです。それらの職業は、あまり貴族らしい感じの職業ではありません。が、実は、王朝時代において、下級貴族たちの多くは、あまり貴族らしくない種々の職業に就いているものだったのです。
しかも、下級貴族たちが従事していた職業の多くは、王朝時代の貴族社会の存在基盤に関わるものでした。例えば、鍛冶鋳物職人・大工・木工職人・商人・武者・医師などは、社会インフラそのものです。また、陰陽師や巫女も、神仏や霊鬼などの存在を肌身で感じながら生きていた王朝貴族たちにとっては、必要不可欠な社会インフラでした。さらに、さまざま祭祀や儀礼を滞りなく行うことこそがその存在意義であった王朝貴族たちにとっては、博徒・力士・遊女なども、重要な社会インフラだったことでしょう。
そこで、この講座においては、王朝貴族社会をよりよく理解するために、さまざまな職業に従事して貴族社会の存在基盤となっていた王朝時代の下級貴族たち(最下層の「王朝貴族」たち)について、彼らの多様な生き方を見ていくことにします。
【講座スケジュール】
第1回 2月12日(木) 下級貴族とは?
詳細:正六位上という位階/最下層の「王朝貴族」/『新猿楽記(しんさるがくき)』
第2回 2月19日(木) 博徒と武者
詳細:「高名の博打(ばくち)」/「天下第一の武者」
第3回 2月26日(木) 医師と陰陽師
詳細:「右近衛医師(うこのえのくすし)」/「陰陽(おんみょう)の先生(せんじょう)」
第4回 3月 5日(木) 鍛冶鋳物職人と大工と木工職人
詳細:「銀金の細工」/「大夫(たいふ)の大工」/「木の道の長者」
第5回 3月12日(木) 巫女と遊女
詳細:「口寄の上手」の「覡女(かんなぎ)」/「遊女(うかれめ)・夜発(やはつ)の長者」
第6回 3月19日(木) 力士と商人
詳細:「高名の相撲人(すまいびと)」/「商人(あきびと)の主領」
博徒・武者・巫女・鍛冶鋳物職人・力士・大工・医師・陰陽師・盗人・遊女・木工職人・商人――もし、こんな面々が、一つの家族を構成しているとしたら。
王朝時代、かなりがんばって右衛門尉にまで出世したある下級貴族には、多くの子供がありました。そして、この下級貴族の娘婿たち・娘たち・息子たちは、上記のものを含む興味深い職業に従事していたのです。それらの職業は、あまり貴族らしい感じの職業ではありません。が、実は、王朝時代において、下級貴族たちの多くは、あまり貴族らしくない種々の職業に就いているものだったのです。
しかも、下級貴族たちが従事していた職業の多くは、王朝時代の貴族社会の存在基盤に関わるものでした。例えば、鍛冶鋳物職人・大工・木工職人・商人・武者・医師などは、社会インフラそのものです。また、陰陽師や巫女も、神仏や霊鬼などの存在を肌身で感じながら生きていた王朝貴族たちにとっては、必要不可欠な社会インフラでした。さらに、さまざま祭祀や儀礼を滞りなく行うことこそがその存在意義であった王朝貴族たちにとっては、博徒・力士・遊女なども、重要な社会インフラだったことでしょう。
そこで、この講座においては、王朝貴族社会をよりよく理解するために、さまざまな職業に従事して貴族社会の存在基盤となっていた王朝時代の下級貴族たち(最下層の「王朝貴族」たち)について、彼らの多様な生き方を見ていくことにします。
【講座スケジュール】
第1回 2月12日(木) 下級貴族とは?
詳細:正六位上という位階/最下層の「王朝貴族」/『新猿楽記(しんさるがくき)』
第2回 2月19日(木) 博徒と武者
詳細:「高名の博打(ばくち)」/「天下第一の武者」
第3回 2月26日(木) 医師と陰陽師
詳細:「右近衛医師(うこのえのくすし)」/「陰陽(おんみょう)の先生(せんじょう)」
第4回 3月 5日(木) 鍛冶鋳物職人と大工と木工職人
詳細:「銀金の細工」/「大夫(たいふ)の大工」/「木の道の長者」
第5回 3月12日(木) 巫女と遊女
詳細:「口寄の上手」の「覡女(かんなぎ)」/「遊女(うかれめ)・夜発(やはつ)の長者」
第6回 3月19日(木) 力士と商人
詳細:「高名の相撲人(すまいびと)」/「商人(あきびと)の主領」
講師陣
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師 |
プロフィール | 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |