講座詳細情報
申し込み締切日:2014-11-06 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:14B1612001
江戸のコミック・マンガ黄表紙を読み江戸の経済を知る 山東京伝を中心に
- 開催日
- 11月 7日(金)、11月14日(金)、11月21日(金)、12月 5日(金)、12月12日(金)、12月19日(金)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,500円
- 定員
- 30
- その他
- 8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
江戸時代後期に近い、安永・天明・寛政・文化年間(1772~1817)に活躍し、江戸の戯作界をリードした山東京伝の黄表紙や洒落本・滑稽本を中心に読み、特に大人のコミック・マンガであった黄表紙を読み解いて、江戸の当時の社会風潮や遊所での遊びの世界を見てゆく。そこには政治や経済政策、遊郭における遊びの実情などがふんだんに含まれているため、最も江戸が輝いていた時代の経済全般と社会風俗が映し出されている。黄表紙に描かれている数々の社会現象を楽しく読み解きながら、山東京伝に影響された戯作者たちの黄表紙とも比較しつつ、江戸時代の文学史の流れも概観する。
【講座スケジュール】
第1回11月 7日(金) 山東京伝の黄表紙処女作『開帳利益札遊合』を読む
詳細:戯作者山東京伝のデビューについて見てゆくとき、武家作家たちとは、ひと味もふた味も違った江戸っ子町人作家の青春像が見られる。
第2回11月14日(金) 黄表紙『御存商売物』と江戸の出版ジャーナリズム
詳細:山東京伝の『御存商売物』は17世紀末葉の江戸の出版物の流行と出版界の動向をよく描いて高い評価を得ている。その作品を読む。
第3回11月21日(金) 山東京伝の黄表紙・洒落本と吉原風俗を読んでみる
詳細:大衆読者であった江戸っ子が最も愛読したのが京伝の黄表紙と洒落本である。京伝の描いた吉原風俗の絵本とともに読み解いてゆく。
第4回12月 5日(金) 寛政の改革という政治の季節における黄表紙の存在を考える
詳細:田沼時代のあとを受けて松平定信が登場し断行した寛政の改革を揶揄し、権力者達の不快を招いた黄表紙を紹介し、封建社会を考える。
第5回12月12日(金) 寛政の改革による黄表紙の転換
詳細:寛政の改革により消えた武家作家達と、山東京伝に代表される町人作家達が改革後、何に活路を求めたか、その足跡を追う。
第6回12月19日(金) 山東京伝に追随する新進戯作者たちの登場
詳細:黄表紙界はしばらく山東京伝の独壇場となるが、その京伝に多大な影響を受けた式亭三馬や十返舎一九の活躍を作品を通じ概観する。
江戸時代後期に近い、安永・天明・寛政・文化年間(1772~1817)に活躍し、江戸の戯作界をリードした山東京伝の黄表紙や洒落本・滑稽本を中心に読み、特に大人のコミック・マンガであった黄表紙を読み解いて、江戸の当時の社会風潮や遊所での遊びの世界を見てゆく。そこには政治や経済政策、遊郭における遊びの実情などがふんだんに含まれているため、最も江戸が輝いていた時代の経済全般と社会風俗が映し出されている。黄表紙に描かれている数々の社会現象を楽しく読み解きながら、山東京伝に影響された戯作者たちの黄表紙とも比較しつつ、江戸時代の文学史の流れも概観する。
【講座スケジュール】
第1回11月 7日(金) 山東京伝の黄表紙処女作『開帳利益札遊合』を読む
詳細:戯作者山東京伝のデビューについて見てゆくとき、武家作家たちとは、ひと味もふた味も違った江戸っ子町人作家の青春像が見られる。
第2回11月14日(金) 黄表紙『御存商売物』と江戸の出版ジャーナリズム
詳細:山東京伝の『御存商売物』は17世紀末葉の江戸の出版物の流行と出版界の動向をよく描いて高い評価を得ている。その作品を読む。
第3回11月21日(金) 山東京伝の黄表紙・洒落本と吉原風俗を読んでみる
詳細:大衆読者であった江戸っ子が最も愛読したのが京伝の黄表紙と洒落本である。京伝の描いた吉原風俗の絵本とともに読み解いてゆく。
第4回12月 5日(金) 寛政の改革という政治の季節における黄表紙の存在を考える
詳細:田沼時代のあとを受けて松平定信が登場し断行した寛政の改革を揶揄し、権力者達の不快を招いた黄表紙を紹介し、封建社会を考える。
第5回12月12日(金) 寛政の改革による黄表紙の転換
詳細:寛政の改革により消えた武家作家達と、山東京伝に代表される町人作家達が改革後、何に活路を求めたか、その足跡を追う。
第6回12月19日(金) 山東京伝に追随する新進戯作者たちの登場
詳細:黄表紙界はしばらく山東京伝の独壇場となるが、その京伝に多大な影響を受けた式亭三馬や十返舎一九の活躍を作品を通じ概観する。
講師陣
名前 | 棚橋 正博 |
---|---|
肩書き | 早稲田大学大学院講師 |
プロフィール | 秋田県生まれ。早稲田大学大学院修了。文学博士(早稲田大学)。著書に『江戸マンガ 人魚なめ』『捏造されたヒーロー遠山金四郎』『新編日本古典文学全集 黄表紙・川柳・狂歌』(以上、小学館)、『山東京伝の黄表紙を読む―江戸の経済と社会風俗―』『山東京伝全集』(ぺりかん社)、『江戸のくらし風俗大事典』(柏書房)、『江戸の戯作絵本~黄表紙~』(社会思想社)、『黄表紙総覧』(青裳堂)、『笑いの戯作者十返舎一九』(新典社)、『江戸の道楽』(講談社)、『江戸に花開いた「戯作」文学』(NHK出版)。 |