大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
今回は、ユダヤ人の歴史を、アタリの『ユダヤ人、世界、貨幣』を使って理解することを目標とします。アタリは、ユダヤ人の歴史を、旧約聖書のモーセ五書（創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記）にしたがって分けます。創世記は、始まりから紀元70年まで、そして出エジプト記は十字軍が起こるまで、レビ記は十字軍からユダヤ人解放が行われるフランス革命まで、民数記はフランス革命からユダヤ人に対する虐殺が起こる1945年まで、申命記はイスラエルの建国から現在までを含みます。こうした五つの時代を、旧約聖書の内容に従いながら分類し、ユダヤ人の世界市民性が一般化する現在を語ります。本講義ではこの分類にしたがって5つに分けて考えることにします。

【講座スケジュール】
第1回11月 7日(金) 創世記　始原から神殿の崩壊まで
第2回11月14日(金) 出エジプト記　神殿の崩壊から十字軍の誕生まで
第3回11月21日(金) レビ記　十字軍からフランス革命まで
第4回11月28日(金) 民数記　フランス革命から第二次大戦まで
第5回12月 5日(金) 申命記　第二次大戦以後

【備考】
※参考書：ジャック・アタリ著『ユダヤ人、世界、貨幣』（作品社、2014年刊行予定）

名前	的場 昭弘
肩書き	神奈川大学教授
プロフィール	1952年生まれ。慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。 専門は社会思想史、とりわけマルクス。主要著書に『一週間 de 資本論』『21世紀から見る「資本論」』(以上、NHK出版)、『超訳「資本論」』(全三巻、祥伝社新書)、『マルクスだったらこう考える』『ネオ共産主義論』(以上、光文社新書)、『とっさのマルクス』(幻冬舎)、『新訳 共産党宣言』(作品社)など。