講座詳細情報
申し込み締切日:2014-10-10 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:14B1611101
三等船客の幕末明治 巨大外輪船が運んだ人々
- 開催日
- 10月11日(土)、10月18日(土)、10月25日(土)、11月 1日(土)、11月 8日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
幕末、米国の太平洋郵便汽船会社はサンフランシスコ・横浜・香港を結ぶ航路を開設、最初の船となったのはペリーの黒船をはるかにしのぐ4000トン級の巨大外輪船コロラド号であった。同号は1867年元旦にサンフランシスコを出発、1月下旬に横浜に着き、さらに香港に向かった。以来、当時世界最大級を誇った同社の6隻の大型外輪船は月一回のペースで太平洋を往復し、アメリカへの船客運搬の主力として福沢諭吉、高橋是清、岩倉使節団、新島襄たちをも運ぶことになる。
外輪船が運んだのはアメリカ人、日本人などのキャビン船客(一等・二等)だけではない。香港からは中国人移民をステアリッジ(三等)と呼ばれる格安の大部屋的空間に収容してカリフォルニアに運んだので、香港政庁からは移民船(エミグラント・シップ)とも呼ばれた。たとえば1871年12月、横浜港「象の鼻」埠頭からサンフランシスコに向かった岩倉使節団の絵には、沖に使節団を待つ外輪船アメリカ号が描かれているが、同号も船内に253人の中国人を乗せた移民船だったのである。
本講座では幕末明治の外輪船に焦点を当て、そこに交錯した日本人・欧米人・中国人のさまざまな側面を見ることにしたい。
【講座スケジュール】
第1回10月11日(土) 大西洋のヨーロッパ移民とステアリッジ(三等)空間のイラスト
第2回10月18日(土) 鯨と金とジョン万次郎――太平洋の捕鯨とカリフォルニアのゴールドラッシュ
第3回10月25日(土) 横浜開港と巨大外輪船の登場――写真・イラスト・設計図・運航ダイヤ、キャビン船客
第4回11月 1日(土) 日本人の外輪船体験――福沢諭吉、高橋是清、岩倉使節団、新島襄
第5回11月 8日(土) 外輪船の先客、中国人移民――ひとつの外輪船で千人、香港統計とイラスト
幕末、米国の太平洋郵便汽船会社はサンフランシスコ・横浜・香港を結ぶ航路を開設、最初の船となったのはペリーの黒船をはるかにしのぐ4000トン級の巨大外輪船コロラド号であった。同号は1867年元旦にサンフランシスコを出発、1月下旬に横浜に着き、さらに香港に向かった。以来、当時世界最大級を誇った同社の6隻の大型外輪船は月一回のペースで太平洋を往復し、アメリカへの船客運搬の主力として福沢諭吉、高橋是清、岩倉使節団、新島襄たちをも運ぶことになる。
外輪船が運んだのはアメリカ人、日本人などのキャビン船客(一等・二等)だけではない。香港からは中国人移民をステアリッジ(三等)と呼ばれる格安の大部屋的空間に収容してカリフォルニアに運んだので、香港政庁からは移民船(エミグラント・シップ)とも呼ばれた。たとえば1871年12月、横浜港「象の鼻」埠頭からサンフランシスコに向かった岩倉使節団の絵には、沖に使節団を待つ外輪船アメリカ号が描かれているが、同号も船内に253人の中国人を乗せた移民船だったのである。
本講座では幕末明治の外輪船に焦点を当て、そこに交錯した日本人・欧米人・中国人のさまざまな側面を見ることにしたい。
【講座スケジュール】
第1回10月11日(土) 大西洋のヨーロッパ移民とステアリッジ(三等)空間のイラスト
第2回10月18日(土) 鯨と金とジョン万次郎――太平洋の捕鯨とカリフォルニアのゴールドラッシュ
第3回10月25日(土) 横浜開港と巨大外輪船の登場――写真・イラスト・設計図・運航ダイヤ、キャビン船客
第4回11月 1日(土) 日本人の外輪船体験――福沢諭吉、高橋是清、岩倉使節団、新島襄
第5回11月 8日(土) 外輪船の先客、中国人移民――ひとつの外輪船で千人、香港統計とイラスト
講師陣
名前 | 藤村 是清 |
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肩書き | 神奈川大学等非常勤講師 |
プロフィール | 専門は移動・移民研究。大学中退。横浜の造船所で電気溶接工として14年間勤めたのち勉強を再開、英国に留学し修士号取得(1991年MA、ケント大学)。主要論考に「還流的労働移動の社会的条件」(『近代世界の歴史像』世界書院)、「華僑送出4港の旅客統計分析に基づく中国人移民サイクルの再検討」(前後篇、『華僑華人研究』9-10号)。 |