講座詳細情報
申し込み締切日:2014-10-08 / その他教養 / 学内講座コード:14B1611001
船の文化史 (神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科主催講座1)
- 開催日
- 10月 9日(木)、10月23日(木)、11月13日(木)、11月27日(木)、12月11日(木)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
船は古来より物資輸送の手段として重要な位置を占めてきました。特に江戸時代には、弁才船に代表される多くの廻船が、全国津々浦々を結び、河川や湖沼の内水面交通と連結して、非常に効率的な水上交通ネットワークが形成されていました。昨年の講座では、船の構造や発達史、操船法などを中心に紹介しましたが、今回は漁業や食文化との関わりにも視点を広げ、より具体的な内容で構成します。日本文化の象徴とも言える「和食」は日本各地の海産物がその発達に大きな影響を与え、その漁獲と流通を担ったのが「船」なのです。船が海運や漁業で果たした役割を、写真・図解・映像を使ってわかりやすく紹介するとともに、船を中心とした海事文化の保存と活用を考えます。
【講座スケジュール】
第1回10月 9日(木) 船の種類と歴史
詳細:時代や地域、用途に応じて船はさまざまに姿を変えます。しかしこれらを整理すると、変化するもの変化しないものが見えてきます。それらの意味を考察することによって、船をとおした地域・時代の特徴を紹介します。
第2回10月23日(木) 海を渡る船
詳細:帆と艪や櫂を使用する昔の航海は、気象や地形など経験の蓄積に裏付けられた知識が必要でした。復元弁才船みちのく丸の実験結果や漁業者の聞き書き、文献に記された記録などから、航海の実際を紹介します。
第3回11月13日(木) 遭難と海上信仰、難船の対処と漂流、安全への願い
詳細:科学技術の進歩した現代でも船舶の遭難事故は起こります。昔の航海は十分の「日和見」を行った上での航海が原則ですが、それでも引き起こされる難船への対処法や漂流、安全を願う海上信仰について紹介します。
第4回11月27日(木) 和食と船
詳細:日本の長い海岸線では各地で特色ある漁業が行われ、多くの海産物や加工品が生産されました。これらが今日の「和食」のもととなる「出汁文化」を発達させました。漁を行う漁船、運ぶ荷船が果たした役割から日本の食文化を考えます。
第5回12月11日(木) 日本の海事博物館
詳細:海洋国家日本という言葉が使われます。しかし、諸外国に比べると海・船をテーマとした「海事博物館」の整備は遅れ、近年では廃館や経営危機に陥る館が少なくありません。海外の事情を紹介しながら、日本における海事博物館の役割と今後を考えます。
船は古来より物資輸送の手段として重要な位置を占めてきました。特に江戸時代には、弁才船に代表される多くの廻船が、全国津々浦々を結び、河川や湖沼の内水面交通と連結して、非常に効率的な水上交通ネットワークが形成されていました。昨年の講座では、船の構造や発達史、操船法などを中心に紹介しましたが、今回は漁業や食文化との関わりにも視点を広げ、より具体的な内容で構成します。日本文化の象徴とも言える「和食」は日本各地の海産物がその発達に大きな影響を与え、その漁獲と流通を担ったのが「船」なのです。船が海運や漁業で果たした役割を、写真・図解・映像を使ってわかりやすく紹介するとともに、船を中心とした海事文化の保存と活用を考えます。
【講座スケジュール】
第1回10月 9日(木) 船の種類と歴史
詳細:時代や地域、用途に応じて船はさまざまに姿を変えます。しかしこれらを整理すると、変化するもの変化しないものが見えてきます。それらの意味を考察することによって、船をとおした地域・時代の特徴を紹介します。
第2回10月23日(木) 海を渡る船
詳細:帆と艪や櫂を使用する昔の航海は、気象や地形など経験の蓄積に裏付けられた知識が必要でした。復元弁才船みちのく丸の実験結果や漁業者の聞き書き、文献に記された記録などから、航海の実際を紹介します。
第3回11月13日(木) 遭難と海上信仰、難船の対処と漂流、安全への願い
詳細:科学技術の進歩した現代でも船舶の遭難事故は起こります。昔の航海は十分の「日和見」を行った上での航海が原則ですが、それでも引き起こされる難船への対処法や漂流、安全を願う海上信仰について紹介します。
第4回11月27日(木) 和食と船
詳細:日本の長い海岸線では各地で特色ある漁業が行われ、多くの海産物や加工品が生産されました。これらが今日の「和食」のもととなる「出汁文化」を発達させました。漁を行う漁船、運ぶ荷船が果たした役割から日本の食文化を考えます。
第5回12月11日(木) 日本の海事博物館
詳細:海洋国家日本という言葉が使われます。しかし、諸外国に比べると海・船をテーマとした「海事博物館」の整備は遅れ、近年では廃館や経営危機に陥る館が少なくありません。海外の事情を紹介しながら、日本における海事博物館の役割と今後を考えます。
講師陣
名前 | 昆 政明 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1950年生まれ。法政大学文学部地理学科卒業。青森県立郷土館学芸課長などを経て、2013年度より現職。日本常民文化研究所研究員。海と人との関わりについて船と漁撈技術を中心に研究している。昨年夏、東京港に寄港した唯一帆走可能な千石船みちのく丸の、復元建造や帆走の実現に学術面から協力した。 |