講座詳細情報
申し込み締切日:2014-12-25 / 世界史:心理:その他教養 / 学内講座コード:14B1610801
「中華大国」を目指す隣国とどう向き合うか
- 開催日
- 1月15日(木)、 1月22日(木)、 1月29日(木)、 2月 5日(木)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 6,500円
- 定員
- 50
- その他
- 5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
世界銀行が主催する「ICP:国際比較計画」によると、中国の「経済規模」は2014年中に米国を抜いて世界一になっているという。その経済力を駆使しての更なる「資源」獲得行動、その「権益」を守るための軍事力増強と行使、が周辺国のみならず、国際社会に衝撃を与えている。一方、長年の一党独裁による統治が生み出した環境汚染、富の偏在、腐敗汚職、少数民族問題などが、権力闘争も絡んで、社会的激動をも予感させている。いま、習近平政権は、「社会的安定維持」を第一に、僅かな体制批判の動きも力で抑えつけているが、その先行きへの見方は国際的に大きく分かれ、「脅威論」と「崩壊論」が交錯する。その内実を見定めることは、わが国の将来にとって極めて重要。中国の「今」と「今後」を考える。
【講座スケジュール】
第1回 1月15日(木) 「中華民族の夢」はどこまで広がるか
詳細:欧米主導による「既成の国際秩序」の変革を唱える一方で、米中G2 論に代表される「中国の大国的地位の承認」を求める主張は益々強まる。米国の存在感の低下、中東をはじめ地球規模の国際環境の激変を背景に、「大国化中国」への各国の対応は複雑微妙に揺れる。
第2回 1月22日(木) 太平洋・中央アジアへの両面展開
詳細:中国は、太平洋やインド洋、北極海への進出など、海洋大国を目指すと同時に、中央アジア全域の「中華勢力圏」化にも注力する。新シルクロード鉄道と天然ガス・パイプラインの「並走構想」が息づき、台湾・香港や西域・チベットの問題が新たな様相を見せ出している。
第3回 1月29日(木) 習近平指導体制の足元、内政の実態は
詳細:「トラもハエも叩く」汚職摘発をどこまで実現できるか。既得権益層の反発が体制内の権力党争を惹起する危険や、構造的改革をめぐる李克強首相との「差異」も見え隠れする。焦眉の急の環境汚染や社会格差の是正などと直接かかわる問題だけに、内外の注目が集まる。
第4回 2月 5日(木) 日本の対応
詳細:日中関係を、排他的なナショナリズムに陥ることなくいかに立て直すか。経済活性化による存在感の復活、日米連携軸の静かな確保、対露・EUとの連繋、インドなど新興国との関係強化…。中国の強圧的態度をどう往なか、国際環境激変の現実を見極めながら冷静に。
世界銀行が主催する「ICP:国際比較計画」によると、中国の「経済規模」は2014年中に米国を抜いて世界一になっているという。その経済力を駆使しての更なる「資源」獲得行動、その「権益」を守るための軍事力増強と行使、が周辺国のみならず、国際社会に衝撃を与えている。一方、長年の一党独裁による統治が生み出した環境汚染、富の偏在、腐敗汚職、少数民族問題などが、権力闘争も絡んで、社会的激動をも予感させている。いま、習近平政権は、「社会的安定維持」を第一に、僅かな体制批判の動きも力で抑えつけているが、その先行きへの見方は国際的に大きく分かれ、「脅威論」と「崩壊論」が交錯する。その内実を見定めることは、わが国の将来にとって極めて重要。中国の「今」と「今後」を考える。
【講座スケジュール】
第1回 1月15日(木) 「中華民族の夢」はどこまで広がるか
詳細:欧米主導による「既成の国際秩序」の変革を唱える一方で、米中G2 論に代表される「中国の大国的地位の承認」を求める主張は益々強まる。米国の存在感の低下、中東をはじめ地球規模の国際環境の激変を背景に、「大国化中国」への各国の対応は複雑微妙に揺れる。
第2回 1月22日(木) 太平洋・中央アジアへの両面展開
詳細:中国は、太平洋やインド洋、北極海への進出など、海洋大国を目指すと同時に、中央アジア全域の「中華勢力圏」化にも注力する。新シルクロード鉄道と天然ガス・パイプラインの「並走構想」が息づき、台湾・香港や西域・チベットの問題が新たな様相を見せ出している。
第3回 1月29日(木) 習近平指導体制の足元、内政の実態は
詳細:「トラもハエも叩く」汚職摘発をどこまで実現できるか。既得権益層の反発が体制内の権力党争を惹起する危険や、構造的改革をめぐる李克強首相との「差異」も見え隠れする。焦眉の急の環境汚染や社会格差の是正などと直接かかわる問題だけに、内外の注目が集まる。
第4回 2月 5日(木) 日本の対応
詳細:日中関係を、排他的なナショナリズムに陥ることなくいかに立て直すか。経済活性化による存在感の復活、日米連携軸の静かな確保、対露・EUとの連繋、インドなど新興国との関係強化…。中国の強圧的態度をどう往なか、国際環境激変の現実を見極めながら冷静に。
講師陣
名前 | 饗庭 孝典 |
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肩書き | 元NHK解説主幹、東アジア近代史学会副会長 |
プロフィール | 1956年東京外国語大学英米科卒業、NHK報道局入局。国連広報局出向を経て、NHKアジア総局をはじめ、サイゴン、シドニー、ニューデリー、ソウル、北京の各支局勤務の後、解説主幹。1993年NHK退職、同年より99年まで杏林大学社会科学部教授、2004年まで早稲田大学法学部講師。現在、東アジア近代史学会副会長。 |