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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-09-24 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:14B1610601

「もののけ」たちの王朝時代 死霊たち・生霊たちの諸相

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
9月25日(木)、10月 2日(木)、10月 9日(木)、10月16日(木)
講座回数
4回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
6,500円
定員
50
その他
5800(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
王朝貴族たちが残した記録の多くに、さまざまな「もののけ」が登場します。「もののけ」というのは、かつては、物語の中だけの存在ではなく、現実の存在だったのです。王朝時代の人々にとって、「もののけ」は、日常生活の一部になってさえいたのでした。
そして、王朝時代の「もののけ」の多くは、死んだ人間の霊でした。それは、つまり、「死霊」と呼んでもいいような存在ですが、この死霊たちは、しばしば「悪霊」「怨霊」とも呼ばれたように、生きている人々に具体的な不幸をもたらす危険な存在でした。例えば、王朝貴族たちの病気の多くが、死霊によってもたらされたものとして理解されていたのです。
また、王朝時代の人々は、死者の霊としての死霊を恐れるとともに、生きている人の霊としての生霊(いきりょう)をも恐れていたのでした。まだ生きている人間の霊魂が身体から抜け出して他人に危害を加えることがある――王朝貴族たちは、そんなふうに考えていたのです。
この講座では、王朝時代の男性貴族たちの日記に記録されている多様な「もののけ」たちの他、さまざまな説話や物語に登場する死霊たちや生霊たちをも紹介して、王朝貴族たちが「もののけ」とどのように付き合っていたのかを見ていきたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 9月25日(木) 摂関家を苦しめる死霊たち
詳細:菅原道真の霊/藤原元方の霊/中関白家の霊/「悪霊左府」藤原顕光の霊

第2回10月 2日(木) 死霊・鬼・陰陽師
詳細:死霊と陰陽師/鬼と陰陽師/死霊と鬼

第3回10月 9日(木) さまざまな生霊(いきりょう)たち
詳細:藤原朝成の生霊/兼明親王の生霊/藤原佐理の生霊/『源氏物語』の生霊

第4回10月16日(木) 生霊・呪詛・悪念
詳細:『枕草子』に見る生霊/生霊と呪詛/生霊と悪念

講師陣

名前 繁田 信一
肩書き 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師
プロフィール 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
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