講座詳細情報
申し込み締切日:2014-10-24 / その他教養 / 学内講座コード:14B1610101
連続講演会 暮らしの中のサイエンス 住まいにおけるリスクマネジメント (神奈川大学工学研究所・大学院工学研究科共催)
- 開催日
- 10月25日(土)、11月 8日(土)
- 講座回数
- 2回
- 時間
- 13:30~16:50
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 3,000円
- 定員
- 30
- 補足

※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
我々の日常生活には安心や安全に関わる多くのリスクが存在しています。とりわけ生活の場となる「住まい」は、地震や火事に代表される災害に見舞われるリスクを持っており、現在ではその安全性が人命に関わることは勿論のこと、その資産価値にまで大きく関係する重要なファクターとなっています。将来を確実に予測することは不可能であり、こうした「住まい」のリスクをいかに評価するのか?といった課題は我々の大きな関心事であると言えます。
本講座では、最も身近で関心の高い、住ま関するリスクマネジメントについてご紹介す。建築工学・地震工学・経営工学といったにおいて、現在最も注目されている話題をわかりやすく説明していきます。それら多角アプローチを通して受講者のリスクに関するを高め、諸問題解決やマネジメントにつなが概念の理解を深めることを目標とします。
【講座スケジュール】
第1回10月25日(土)
詳細:
■リスクで考える住まいの安全性【趙 衍剛】
住まいには人が快適に使用するための機能性が大切ですが、その前提として安全性も大切なポイント。住まいのリスクに関しては、地震、台風、火災、シックハウスなどがあり、最近は、原子力発電による放射能に関する議論も高まっています。将来を確実に予測することは不可能であり、住まいには「絶対安全」「絶対ダメ」という決定論的な考え方は必ずしもあてはまらないのです。ここでは様々な事例を通して住まいのリスクという概念を理解するとともに、リスクの視点から住まいに関わる安全性をいかに確保していくべきかについて考えていきます。
■住宅所有のリスクマネジメント【小島 貢利】
住宅の買取または賃貸はいずれがお得なのでしょうか?買取時におけるローンの利率、住宅の売却価格、管理修繕費、賃貸時における自己資金の運用利率、敷金・礼金、家賃、借り換えなどを考慮した経済性分析を行い、住宅を所有する際のリスクを解説します。
第2回11月 8日(土)
詳細:
■神奈川県の地震危険度――過去の地震から学び将来に備える【奥村 俊彦】
2011年の東北地方太平洋沖地震の発生から3年半が経過しました。幸いにしてこの地震による県内の被害は軽微なものでしたが、今後、南海トラフの巨大地震や首都直下地震の発生も懸念されています。神奈川県では過去にどのような地震が発生し、将来どのような地震が発生すると考えられているのかを最近の研究成果を交えて紹介するとともに、自分の住んでいる場所の地震危険度について一緒に考えてみたいと思います。
■すまいの耐震化のススメ――震災からあなたの命を守るために【森 保宏】
南関東では今後30年以内に70%の確率でM7 級の直下地震が、相模トラフ沿いでは5%の確率でM7.9~8.6の巨大地震が起こると予測されています。神奈川県は、相模トラフ沿い地震の震源域の直上に位置しており、地震発生の際には大きな被害となります。耐震改修は、命を守るための重要な手段ですが「いつ・どこまで改修するか」については様々な選択肢があり、正しい答えを求めるとなかなか実行に移せません。ここでは、リスクの視点に立って「最も良い答え」について考えていきます。
我々の日常生活には安心や安全に関わる多くのリスクが存在しています。とりわけ生活の場となる「住まい」は、地震や火事に代表される災害に見舞われるリスクを持っており、現在ではその安全性が人命に関わることは勿論のこと、その資産価値にまで大きく関係する重要なファクターとなっています。将来を確実に予測することは不可能であり、こうした「住まい」のリスクをいかに評価するのか?といった課題は我々の大きな関心事であると言えます。
本講座では、最も身近で関心の高い、住ま関するリスクマネジメントについてご紹介す。建築工学・地震工学・経営工学といったにおいて、現在最も注目されている話題をわかりやすく説明していきます。それら多角アプローチを通して受講者のリスクに関するを高め、諸問題解決やマネジメントにつなが概念の理解を深めることを目標とします。
【講座スケジュール】
第1回10月25日(土)
詳細:
■リスクで考える住まいの安全性【趙 衍剛】
住まいには人が快適に使用するための機能性が大切ですが、その前提として安全性も大切なポイント。住まいのリスクに関しては、地震、台風、火災、シックハウスなどがあり、最近は、原子力発電による放射能に関する議論も高まっています。将来を確実に予測することは不可能であり、住まいには「絶対安全」「絶対ダメ」という決定論的な考え方は必ずしもあてはまらないのです。ここでは様々な事例を通して住まいのリスクという概念を理解するとともに、リスクの視点から住まいに関わる安全性をいかに確保していくべきかについて考えていきます。
■住宅所有のリスクマネジメント【小島 貢利】
住宅の買取または賃貸はいずれがお得なのでしょうか?買取時におけるローンの利率、住宅の売却価格、管理修繕費、賃貸時における自己資金の運用利率、敷金・礼金、家賃、借り換えなどを考慮した経済性分析を行い、住宅を所有する際のリスクを解説します。
第2回11月 8日(土)
詳細:
■神奈川県の地震危険度――過去の地震から学び将来に備える【奥村 俊彦】
2011年の東北地方太平洋沖地震の発生から3年半が経過しました。幸いにしてこの地震による県内の被害は軽微なものでしたが、今後、南海トラフの巨大地震や首都直下地震の発生も懸念されています。神奈川県では過去にどのような地震が発生し、将来どのような地震が発生すると考えられているのかを最近の研究成果を交えて紹介するとともに、自分の住んでいる場所の地震危険度について一緒に考えてみたいと思います。
■すまいの耐震化のススメ――震災からあなたの命を守るために【森 保宏】
南関東では今後30年以内に70%の確率でM7 級の直下地震が、相模トラフ沿いでは5%の確率でM7.9~8.6の巨大地震が起こると予測されています。神奈川県は、相模トラフ沿い地震の震源域の直上に位置しており、地震発生の際には大きな被害となります。耐震改修は、命を守るための重要な手段ですが「いつ・どこまで改修するか」については様々な選択肢があり、正しい答えを求めるとなかなか実行に移せません。ここでは、リスクの視点に立って「最も良い答え」について考えていきます。
備考
【備考】
※学生は無料
※講演は各90分
※学生は無料
※講演は各90分
講師陣
名前 | 趙 衍剛 |
---|---|
肩書き | 神奈川大学工学部教授 |
プロフィール | 1963年生まれ。中国山東省出身。1993年留学生として来日。1996年名古屋工業大学大学院博士後期課程修了、工学博士。名古屋工業大学工学部助手、同大学大学院准教授を経て、2009年より現職。著書に『事例に学ぶ建築リスク入門』(共著)、『建築構造設計における冗長性とロバスト性』(共著)など。1997年度日本建築学会東海賞(論文)、2002年度日・中・韓三国建築学会協同学術誌JAABEBestPaperAward、2008年度日本建築学会賞(論文)など受賞。 |
名前 | 小島 貢利 |
---|---|
肩書き | 名古屋工業大学工学部准教授 |
プロフィール | 1967年生まれ。岐阜県出身。1991年名古屋工業大学大学院博士前期課程修了。博士(工学)。同年富士通株式会社入社。1994年名古屋工業大学助手を経て、2007年より現職。専門分野は生産管理、経済性工学。ジャストインタイム生産システムの解析、住宅や外国為替の経済性分析などを研究。著書に『新版 生産管理システム』(共著)、『ジャストインタイム生産システム』(共著)など。 |
名前 | 奥村 俊彦 |
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肩書き | 清水建設(株)技術研究所 安全安心技術センターリスク・BCPグループ長 |
プロフィール | 1958年生まれ。大阪府出身。1984年京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了。同年清水建設株式会社入社。大崎研究室、技術研究所、技術戦略室を経て現職。入社以来研究開発部門で地震・防災に関する研究開発に従事。専門は地震工学。博士(工学)。 |
名前 | 森 保宏 |
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肩書き | 名古屋大学大学院環境学研究科教授 |
プロフィール | 1959年生まれ。愛知県出身。1982年名古屋大学工学部建築学科卒業。1992年米国Johns Hopkins大学大学院工学研究科後期課程Civil Engineering専攻修了、Ph.D.。名古屋大学工学部助手、同大学大学院講師、助教授を経て、2006年より現職。著書に『事例に学ぶ建築リスク入門』(共著)、『Excelで学ぶ地震リスク評価』(共著)、『Structural Safety and It's Quality Assurance』(共著)など。 |
