講座詳細情報
申し込み締切日:2013-12-24 / その他教養 / 学内講座コード:13B1611601
海から見た日本文化
(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科20周年記念講座(民俗編))
- 開催日
- 1月 7日(火)、 1月14日(火)、 1月21日(火)、
1月28日(火)、 2月 4日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
日本は四周を海に囲まれた島国であり、また山国である。その間を結ぶ河川も含め、水界で世界と結ばれ、人・物・金・情報が行き来した。実際、水上交通は陸上交通に比べ、大量の輸送が確保できるなど、政治・経済・文化に至るまで多大の影響を各方面に及ぼした。このように国境もなく世界をつなぐ海が、今日、領海、海域をめぐる紛争や鉱物・漁業資源の利権争いにより、かえって人々の結びつきを遮る状況を生みつつある。また環境主義の立場から見れば、海をはじめ水界は人間だけのものではない。海を通して日本文化を幅広く見直してみたい。なお、本講座は神奈川大学歴史民俗資料学研究科の20周年記念として、研究科関係者により実施するものである。
【講座スケジュール】
第1回 1月 7日(火) アジアの地中海としての東シナ海―沖縄から見た日本と中国との文化交流―
【小熊 誠】
日本中心の視点を沖縄に移してみた場合、沖縄を支点とした東アジアの文化交流が見えてきます。
第2回 1月14日(火) 海村のくらしと技 【安室 知】
日本人はいかに海を利用してきたのか、その伝統の技と知恵について考えます。
第3回 1月21日(火) 和船の歴史―船の「顔」から変遷過程を読み解く― 【昆 政明】
単材刳船から板合わせの構造船まで、船の発達過程を船の顔―船首形態―の分析により明らかにします。
第4回 1月28日(火) くじらと食文化 【越智 信也】
日本人とくじらの関係の歴史は長く、くじらの食べ方についても様々な工夫が凝らされてきました。近世以来のくじらと食文化の変遷についてたどってみたいと思います。
第5回 2月 4日(火) 北前船の運んだもの 【田上 繁】
北前船はどこに寄港し、何を運んだのか、能登沖地震で被災した史料などから読み解いていきます。
日本は四周を海に囲まれた島国であり、また山国である。その間を結ぶ河川も含め、水界で世界と結ばれ、人・物・金・情報が行き来した。実際、水上交通は陸上交通に比べ、大量の輸送が確保できるなど、政治・経済・文化に至るまで多大の影響を各方面に及ぼした。このように国境もなく世界をつなぐ海が、今日、領海、海域をめぐる紛争や鉱物・漁業資源の利権争いにより、かえって人々の結びつきを遮る状況を生みつつある。また環境主義の立場から見れば、海をはじめ水界は人間だけのものではない。海を通して日本文化を幅広く見直してみたい。なお、本講座は神奈川大学歴史民俗資料学研究科の20周年記念として、研究科関係者により実施するものである。
【講座スケジュール】
第1回 1月 7日(火) アジアの地中海としての東シナ海―沖縄から見た日本と中国との文化交流―
【小熊 誠】
日本中心の視点を沖縄に移してみた場合、沖縄を支点とした東アジアの文化交流が見えてきます。
第2回 1月14日(火) 海村のくらしと技 【安室 知】
日本人はいかに海を利用してきたのか、その伝統の技と知恵について考えます。
第3回 1月21日(火) 和船の歴史―船の「顔」から変遷過程を読み解く― 【昆 政明】
単材刳船から板合わせの構造船まで、船の発達過程を船の顔―船首形態―の分析により明らかにします。
第4回 1月28日(火) くじらと食文化 【越智 信也】
日本人とくじらの関係の歴史は長く、くじらの食べ方についても様々な工夫が凝らされてきました。近世以来のくじらと食文化の変遷についてたどってみたいと思います。
第5回 2月 4日(火) 北前船の運んだもの 【田上 繁】
北前船はどこに寄港し、何を運んだのか、能登沖地震で被災した史料などから読み解いていきます。
講師陣
名前 | 小熊 誠 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1954年横浜市出身。1985年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得修了。共著に『南島の暮らし』(吉川弘文館、2009年)。論文に「沖縄の村落移動と風水―村落史伝承と歴史的事実―」(『歴史と民俗』27、2011年)、「沖縄と福建における亀甲墓の対比」(『東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史』国際常民文化研究叢書3、2013年)など。 |
名前 | 安室 知 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1959年東京都生まれ。博士(文学)。専門は、民俗学(生業論・環境論)、物質文化論。著作に『水田をめぐる民俗学的研究』(1998)、『餅と日本人』(1999)、『水田漁撈の研究』(2005)、『日本民俗生業論』(2012)など。近々、『田んぼの不思議』を刊行予定。 |
名前 | 昆 政明 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1950年生まれ。法政大学文学部地理学科卒業。青森県立郷土館学芸課長などを経て、2013年度より現職。日本常民文化研究所研究員。海と人との関わりについて船と漁撈技術を中心に研究している。特に現存する漁船の構造分析によって、和船の発達過程を解明することを目標としている。今夏、東京港に寄港した唯一帆走可能な千石船みちのく丸の、復元建造や帆走の実現に学術面から協力した。 |
名前 | 越智 信也 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所専任職員 |
プロフィール | 1960年生まれ。中央大学文学部を卒業後、中学校の教員として社会科を担当する。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程単位取得。専門は日本中世史。著書に『魚食文化の系譜』(共著、雄山閣、2009年)。 |
名前 | 田上 繁 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1947年福岡県生まれ。神奈川大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専門は近世日本経済史。共著に『奥能登と時国家』(研究編1・2、平凡社、1994・2001年)、『日本地域社会の歴史と民俗』(雄山閣、2003年)、『中世・近世土地所有史の再構成』(青木書店、2004年)。論文に「前田領における検地の性格」(『史学雑誌』102-10、1993年)など。 |