講座詳細情報
申し込み締切日:2013-11-03 / その他教養 / 学内講座コード:13B1611201
国境と境界を考える
(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科20周年記念講座(歴史編))
- 開催日
- 11月 5日(火)、11月12日(火)、11月19日(火)、
11月26日(火)、12月 3日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 50
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足

※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
尖閣諸島、竹島と日中韓をめぐる国境紛争はいまだ緊張関係にある。このようななかで日本近代の歴史のなかから、国境・境界を越えて広がる人間、文化、資本をかえりみることにより、日本と東アジア、さらには世界との共生・共存関係をどのようにつくり上げていくのかを考えてみたい。近代日本の国民国家が設定した国境は、ひとびとの生活をどのように変えたのだろうか。また「帝国日本」の膨張は商品、資本、労働力の対外膨張を急激におし進めると同時に文化・情報が、国境を越えていった。このような日本近代のグローバルな展開とその問題点を、沖縄、海外移民、海外神社、財界人、水俣を通して考えてみたい。なお、本講座は神奈川大学歴史民俗資料学研究科の20周年記念として、研究科関係者により実施するものである。
【講座スケジュール】
第1回 11月 5日(火) 沖縄と「島嶼」から―境界から考える― 【高江洲 昌哉】
近代日本の歩みを島々(今回は特に、南西諸島―奄美群島と沖縄諸島―を中心に)の視点から考えたい。
第2回 11月12日(火) ブラジル移民から満州移民へ―境界を越える― 【森 武麿】
アメリカ、ブラジル、満州へと展開する海外移民を通して、人が国境を越える意味を考えたい。
第3回 11月19日(火) 海を渡った神社―海外神社― 【中島 三千男】
戦前、日本人の海外進出、並びに大日本帝国の勢力圏の拡大と共に、海外に神社が1600余も建てられた。この海外神社の実態や果たした役割、および現在の姿を明らかにする。
第4回 11月26日(火) 村田省蔵の〈大東亜戦争〉 【半澤 健市】
帝国主義戦争を推進した財界人がいかに平和共存の思想に到達したかを戦争体験を通して追跡する。
第5回 12月 3日(火) 水俣から―境界を考える― 【安田 常雄】
戦後日本社会における最大の事件の一つである水俣病事件をふりかえりながら、そのなかに組み込まれていた、企業・政府と患者、農民と漁民、市民と流民、植民地朝鮮などの重層的〈境界〉について、水俣の人びとの記録を通して、その歴史的意味を考えたい。
尖閣諸島、竹島と日中韓をめぐる国境紛争はいまだ緊張関係にある。このようななかで日本近代の歴史のなかから、国境・境界を越えて広がる人間、文化、資本をかえりみることにより、日本と東アジア、さらには世界との共生・共存関係をどのようにつくり上げていくのかを考えてみたい。近代日本の国民国家が設定した国境は、ひとびとの生活をどのように変えたのだろうか。また「帝国日本」の膨張は商品、資本、労働力の対外膨張を急激におし進めると同時に文化・情報が、国境を越えていった。このような日本近代のグローバルな展開とその問題点を、沖縄、海外移民、海外神社、財界人、水俣を通して考えてみたい。なお、本講座は神奈川大学歴史民俗資料学研究科の20周年記念として、研究科関係者により実施するものである。
【講座スケジュール】
第1回 11月 5日(火) 沖縄と「島嶼」から―境界から考える― 【高江洲 昌哉】
近代日本の歩みを島々(今回は特に、南西諸島―奄美群島と沖縄諸島―を中心に)の視点から考えたい。
第2回 11月12日(火) ブラジル移民から満州移民へ―境界を越える― 【森 武麿】
アメリカ、ブラジル、満州へと展開する海外移民を通して、人が国境を越える意味を考えたい。
第3回 11月19日(火) 海を渡った神社―海外神社― 【中島 三千男】
戦前、日本人の海外進出、並びに大日本帝国の勢力圏の拡大と共に、海外に神社が1600余も建てられた。この海外神社の実態や果たした役割、および現在の姿を明らかにする。
第4回 11月26日(火) 村田省蔵の〈大東亜戦争〉 【半澤 健市】
帝国主義戦争を推進した財界人がいかに平和共存の思想に到達したかを戦争体験を通して追跡する。
第5回 12月 3日(火) 水俣から―境界を考える― 【安田 常雄】
戦後日本社会における最大の事件の一つである水俣病事件をふりかえりながら、そのなかに組み込まれていた、企業・政府と患者、農民と漁民、市民と流民、植民地朝鮮などの重層的〈境界〉について、水俣の人びとの記録を通して、その歴史的意味を考えたい。
講師陣
名前 | 高江洲 昌哉 |
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肩書き | 神奈川大学等兼任講師 |
プロフィール | 1972年沖縄県生まれ。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了(博士・歴史民俗資料学)。専門は日本近現代史。主要業績として『近代日本の地方統治と「島嶼」』(ゆまに書房、2009年)や、共著として『沖縄県史各論編近代』、『沖縄県議会史通史編第1巻』がある。神奈川大学では日本事情や日本文化論などを担当している。 |
名前 | 森 武麿 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1975年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位修得、1999年経済学博士(一橋大学)。1975年駒澤大学経済学部専任講師、1985年同経済学部教授、1999年一橋大学大学院経済学研究科教授を経て2009年より現職。専門は日本近現代史。近代農村史、近現代地域社会史。主要著書に『戦時日本農村社会の研究』(東京大学出版会)、『1950年代と地域社会』(編著、現代史料出版)、『満州移民』(共著、現代史料出版)など多数。 |
名前 | 中島 三千男 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1944年生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。著書に『天皇の代替わりと国民』(青木書店)、『海外神社跡地の景観変容―さまざまな現在(いま)―』(御茶の水書房)、『概論日本歴史』(共編著、吉川弘文館)など。 |
名前 | 半澤 健市 |
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肩書き | 日本近現代史研究者 |
プロフィール | 1935年東京生まれ。一橋大学社会学部卒後、証券会社・信託銀行などの金融機関に勤務。定年退職後、神奈川大学大学院で日本近現代史を学び2006年歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。論文に「ヘレン・ミアーズの亥年を読む」、「黒澤明における原爆と原発」。著書に『財界人の戦争認識―村田省蔵の大東亜戦争』。 |
名前 | 安田 常雄 |
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肩書き | 神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授 |
プロフィール | 1946年東京都生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。経済学博士。専攻は日本近現代思想史。近年は同時代を生きた人びとの経験をベースに、文化運動や住民運動やその基底にある社会(生活)意識を研究。「オーラルヒストリー」にも関心をもつ。近著に安田常雄編『戦後日本社会の歴史』(全4巻、岩波書店、2012-13)。 |
