講座詳細情報
申し込み締切日:2013-10-03 / その他教養 / 学内講座コード:13B1610901
色で学ぶ心理学
- 開催日
- 10月 4日(金)、10月11日(金)、10月18日(金)、
10月25日(金)、11月 1日(金)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- 30
- その他
- 7200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
私たちは周囲を色によって囲まれています。白や黒も無彩色という色ですから、色のないスペースはありません。当然色はいろいろな場面で私たちのこころや生活に影響を与えます。色はコミュニケーションのための1つのツールです。私たちは色によってさまざまな明示的なメッセージを送っています。あるいは受け取っています。広告や看板、あるいは国旗の色などはその例です。もう1つは情緒的なメッセージです。ファッションの色や調和の問題はその例でしょう。明示的な側面を強調し過ぎるといわゆる騒色公害になりかねません。現代では色の明示性と情緒性のバランスが求められます。このシリーズでは色を通して人間のこころのはたらきや生活への応用について考えます。
【講座スケジュール】
第1回 10月 4日(金) 色の不思議体験
色は私たちの大脳が作りだす主観的な感覚です。したがって物体の色は人によって見え方が異なりますし、照明条件や隣りの色などによっても変わります。ここではいろいろな色の現象を実際に体験し、その不思議さに驚いていただくことが目的です。
第2回 10月11日(金) 色のイメージ
色はそれぞれイメージを持っています。そのイメージごとに色を分類したものをトーン(tone)と言います。色のトーンは色の調和を考えるための重要なツールです。また色のイメージを測定する方法についても考えます。
第3回 10月18日(金) 美とは何か。調和とは何か:色彩調和論
色には合う色と合わない色があります。それを理論的にまとめたものが色彩調和論です。今回は代表的な色彩調和論を紹介しながら、色に対する西欧と日本の接し方の違い、美の違いについて考えます。
第4回 10月25日(金) 騒色公害
「騒色」は「騒音」に対する言葉です。目立ち過ぎて周囲との調和を壊し、人々に不安やイライラ感、不快感を与える色づかいのことです。横浜ピンクマンション事件(1997)や最近では東京のまことちゃんハウス事件(2008)などがあります。今回はそうした事件の概要を見ながら「騒色公害」について考えます。
第5回 11月 1日(金) カラーユニバーサルデザイン
障害者や高齢者、男女の違い、言葉の違いを超えて誰でもが快適な生活を送ることができるような取組みをユニバーサルデザインと呼びます。色の見え方が他の多くの人と異なる人々(日本には約300万人いると言われます)が色彩弱者とならないためにどのようなことができるか、またなされているか考えます。
私たちは周囲を色によって囲まれています。白や黒も無彩色という色ですから、色のないスペースはありません。当然色はいろいろな場面で私たちのこころや生活に影響を与えます。色はコミュニケーションのための1つのツールです。私たちは色によってさまざまな明示的なメッセージを送っています。あるいは受け取っています。広告や看板、あるいは国旗の色などはその例です。もう1つは情緒的なメッセージです。ファッションの色や調和の問題はその例でしょう。明示的な側面を強調し過ぎるといわゆる騒色公害になりかねません。現代では色の明示性と情緒性のバランスが求められます。このシリーズでは色を通して人間のこころのはたらきや生活への応用について考えます。
【講座スケジュール】
第1回 10月 4日(金) 色の不思議体験
色は私たちの大脳が作りだす主観的な感覚です。したがって物体の色は人によって見え方が異なりますし、照明条件や隣りの色などによっても変わります。ここではいろいろな色の現象を実際に体験し、その不思議さに驚いていただくことが目的です。
第2回 10月11日(金) 色のイメージ
色はそれぞれイメージを持っています。そのイメージごとに色を分類したものをトーン(tone)と言います。色のトーンは色の調和を考えるための重要なツールです。また色のイメージを測定する方法についても考えます。
第3回 10月18日(金) 美とは何か。調和とは何か:色彩調和論
色には合う色と合わない色があります。それを理論的にまとめたものが色彩調和論です。今回は代表的な色彩調和論を紹介しながら、色に対する西欧と日本の接し方の違い、美の違いについて考えます。
第4回 10月25日(金) 騒色公害
「騒色」は「騒音」に対する言葉です。目立ち過ぎて周囲との調和を壊し、人々に不安やイライラ感、不快感を与える色づかいのことです。横浜ピンクマンション事件(1997)や最近では東京のまことちゃんハウス事件(2008)などがあります。今回はそうした事件の概要を見ながら「騒色公害」について考えます。
第5回 11月 1日(金) カラーユニバーサルデザイン
障害者や高齢者、男女の違い、言葉の違いを超えて誰でもが快適な生活を送ることができるような取組みをユニバーサルデザインと呼びます。色の見え方が他の多くの人と異なる人々(日本には約300万人いると言われます)が色彩弱者とならないためにどのようなことができるか、またなされているか考えます。
講師陣
名前 | 三星 宗雄 |
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肩書き | 神奈川大学人間科学部教授 |
プロフィール | 1950年生まれ。千葉大学人文学部(心理学専攻)卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(心理学課程)修了。博士(心理学)。専門は色彩心理学、環境色彩学、実験心理学。著書に『環境色彩学の基礎』(2006年)、『色の心理学』(2008年)、『世界の色の記号:自然・言語・文化の諸相』(2011年)などがある。環境色彩研究の一環として、公共のトイレおよび自動販売機の色・デザインについてデータ収集を続けている。最近縞模様(ストライプパターン)の認知的、心理的、社会的意味に強い関心がある。 |