講座詳細情報
申し込み締切日:2013-02-03 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:12B1612001
王朝政治史を藤原道長の日記でたどる 長保元年(道長政権誕生期)の『御堂関白記』から
- 開催日
- 2月 5日(火)、 2月12日(火)、 2月19日(火)、 2月26日(火)、 3月 5日(火)、 3月12日(火)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,500円
- 定員
- 50
- その他
- 8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
もしも、政界のリーダーであった人物が日記を残していたとしたら、その時代の政治史を学ぶうえで、これに優る史料はないはずです。それは、さまざまな政策に決定を下した当の本人の日記なわけですから、そこには、さまざまな政治判断の裏事情までが、ときには詳細に記されていたりもすることでしょう。
そして、奇しくも、王朝時代の政治史を学ぶうえでは、かの藤原道長の日記を手がかりにすることができるのです。藤原道長といえば、二人の天皇の叔父であった人物であり、三人の天皇の祖父となった人物であり、そして、当時の政界において絶大な権力を握ることに成功した人物に他なりません。その道長が残した日記は、一般に『御堂関白記』の名称で知られていますが、われわれは、その『御堂関白記』に王朝時代の政治史を見ることができるのです。
そこで、この講座では、特に、道長が権力を掌握して間もない頃の長保元年(999)の『御堂関白記』を読み解くことで、まだまだ不安定さを残していた段階の道長政権の歩みを、少し詳しく眺めてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 2月 5日(火) 長保元年中春
詳細:長女を入内させる準備/春日社参詣
第2回 2月12日(火) 長保元年晩春
詳細:東三条院(一条天皇生母)の権威/一条天皇の発病/道長派の顔ぶれ
第3回 2月19日(火) 長保元年夏
詳細:平氏の内紛/天皇に趣味を合わせる道長/道長の発病
第4回 2月26日(火) 長保元年初秋中秋
詳細:嫡男の発病/道長派の顔ぶれ/東三条院(道長姉)への奉仕
第5回 3月 5日(火) 長保元年晩秋
詳細:中級貴族たちの処世/官職の売買/穢(けがれ)
第6回 3月12日(火) 長保元年冬
詳細:長女の入内/選択を迫られる上級貴族たち/燻り続ける道長への反感
もしも、政界のリーダーであった人物が日記を残していたとしたら、その時代の政治史を学ぶうえで、これに優る史料はないはずです。それは、さまざまな政策に決定を下した当の本人の日記なわけですから、そこには、さまざまな政治判断の裏事情までが、ときには詳細に記されていたりもすることでしょう。
そして、奇しくも、王朝時代の政治史を学ぶうえでは、かの藤原道長の日記を手がかりにすることができるのです。藤原道長といえば、二人の天皇の叔父であった人物であり、三人の天皇の祖父となった人物であり、そして、当時の政界において絶大な権力を握ることに成功した人物に他なりません。その道長が残した日記は、一般に『御堂関白記』の名称で知られていますが、われわれは、その『御堂関白記』に王朝時代の政治史を見ることができるのです。
そこで、この講座では、特に、道長が権力を掌握して間もない頃の長保元年(999)の『御堂関白記』を読み解くことで、まだまだ不安定さを残していた段階の道長政権の歩みを、少し詳しく眺めてみたいと思います。
【講座スケジュール】
第1回 2月 5日(火) 長保元年中春
詳細:長女を入内させる準備/春日社参詣
第2回 2月12日(火) 長保元年晩春
詳細:東三条院(一条天皇生母)の権威/一条天皇の発病/道長派の顔ぶれ
第3回 2月19日(火) 長保元年夏
詳細:平氏の内紛/天皇に趣味を合わせる道長/道長の発病
第4回 2月26日(火) 長保元年初秋中秋
詳細:嫡男の発病/道長派の顔ぶれ/東三条院(道長姉)への奉仕
第5回 3月 5日(火) 長保元年晩秋
詳細:中級貴族たちの処世/官職の売買/穢(けがれ)
第6回 3月12日(火) 長保元年冬
詳細:長女の入内/選択を迫られる上級貴族たち/燻り続ける道長への反感
講師陣
名前 | 繁田 信一 |
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肩書き | 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師(日本史/民俗学) |
プロフィール | 1968年東京都生まれ。1991年東北大学卒業。1993年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。 |