講座詳細情報
申し込み締切日:2013-01-30 / その他教養 / 学内講座コード:12B1610301
東アジアの「核」問題 フクシマ後を検証する
- 開催日
- 1月31日(木)、 2月 7日(木)、 2月14日(木)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- 50
- その他
- 4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
3.11 以後も、東アジアの国々では、欧州でのように脱原発へのうねりは見られず、更なる経済成長のエネルギー源として、原発増設の動きや原発輸出競争さえ起きている。それでなくともこの地域には、中国という核大国や、核実験を強行して世界に核保有国と認めさせようとする北朝鮮もある。先ごろ日本が原子力基本法に「安全保障条項」を加えた途端、周辺国から「日本核武装」かとの声が上がるほど「核」テンションは高い。エネルギー源としての原発の安全性の確保と、核燃料の兵器化への歯止めをどう掛けるか、東アジアという「地域全体」の問題として取り組む必要があるが、今回は中国、北朝鮮、韓国の現状を検証、そして日本との関わりを考える。
【講座スケジュール】
第1回 1月31日(木) 中国の原発、電源としてはまだ僅か1%台、これからも建設計画目白押し
詳細:毎年600 万人の大卒生が出る中国では、8%の経済成長がないと失業者が増えて社会不安が高まる。産業用エネルギーの大半は石炭頼りで、大気汚染問題が深刻。いま15基稼働中の原発を2020 年までに41基に増やす。それでもエネルギー原発依存度は3%程度、さらなる増設計画が続く。フクシマ後の「再検討」でも大方針は変わっていない。
第2回 2月 7日(木) 北朝鮮は国家存続をかけて核開発、韓国は原発輸出に拍車をかける
詳細:朝鮮戦争で米軍の「核」脅威を受けて以来、核抑止力保持が北朝鮮の国家的願望。冷戦終焉で中ソの「核の傘」が無くなった今、「独自の核兵器」保有が現体制維持に不可欠と考えている。一方、こういう北朝鮮をライバルとする韓国では、経済立国のための原発増設だけでなく、原発の輸出推進、さらには「核」への思惑も。
第3回 2月14日(木) 「核心的利害」が激突する東アジア、米中は平和共生ができるか
詳細:米欧の既成秩序に乗って経済大国になった中国。近年はA2AD戦略で西太平洋から米国の力を排除し、東アジアでの覇権を求める動きを見せる。米国は、今や中国にとって生命線となったシーレーンを抑えるべく、日本や豪州、ASEAN 諸国との同盟強化で「アジアへの復帰」に大きく踏み出した。核大国・米中両雄の平和共生はできるか。
3.11 以後も、東アジアの国々では、欧州でのように脱原発へのうねりは見られず、更なる経済成長のエネルギー源として、原発増設の動きや原発輸出競争さえ起きている。それでなくともこの地域には、中国という核大国や、核実験を強行して世界に核保有国と認めさせようとする北朝鮮もある。先ごろ日本が原子力基本法に「安全保障条項」を加えた途端、周辺国から「日本核武装」かとの声が上がるほど「核」テンションは高い。エネルギー源としての原発の安全性の確保と、核燃料の兵器化への歯止めをどう掛けるか、東アジアという「地域全体」の問題として取り組む必要があるが、今回は中国、北朝鮮、韓国の現状を検証、そして日本との関わりを考える。
【講座スケジュール】
第1回 1月31日(木) 中国の原発、電源としてはまだ僅か1%台、これからも建設計画目白押し
詳細:毎年600 万人の大卒生が出る中国では、8%の経済成長がないと失業者が増えて社会不安が高まる。産業用エネルギーの大半は石炭頼りで、大気汚染問題が深刻。いま15基稼働中の原発を2020 年までに41基に増やす。それでもエネルギー原発依存度は3%程度、さらなる増設計画が続く。フクシマ後の「再検討」でも大方針は変わっていない。
第2回 2月 7日(木) 北朝鮮は国家存続をかけて核開発、韓国は原発輸出に拍車をかける
詳細:朝鮮戦争で米軍の「核」脅威を受けて以来、核抑止力保持が北朝鮮の国家的願望。冷戦終焉で中ソの「核の傘」が無くなった今、「独自の核兵器」保有が現体制維持に不可欠と考えている。一方、こういう北朝鮮をライバルとする韓国では、経済立国のための原発増設だけでなく、原発の輸出推進、さらには「核」への思惑も。
第3回 2月14日(木) 「核心的利害」が激突する東アジア、米中は平和共生ができるか
詳細:米欧の既成秩序に乗って経済大国になった中国。近年はA2AD戦略で西太平洋から米国の力を排除し、東アジアでの覇権を求める動きを見せる。米国は、今や中国にとって生命線となったシーレーンを抑えるべく、日本や豪州、ASEAN 諸国との同盟強化で「アジアへの復帰」に大きく踏み出した。核大国・米中両雄の平和共生はできるか。
講師陣
名前 | 饗庭 孝典 |
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肩書き | 元NHK解説主幹、東アジア近代史学会副会長 |
プロフィール | 1956年東京外国語大学英米科卒業、NHK報道局入局。国連広報局出向を経て、NHKアジア総局をはじめ、サイゴン、シドニー、ニューデリー、ソウル、北京の各支局勤務の後、解説主幹。1993年NHK退職、同年より99年まで杏林大学社会科学部教授、2004年まで早稲田大学法学部講師。現在、東アジア近代史学会副会長。 |