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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-06-11 / その他教養:日本史 / 学内講座コード:12A1612301

平安時代の天皇・貴族の正装 束帯について

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月12日(火)、 6月19日(火)、 6月26日(火)、 7月 3日(火)、 7月10日(火)、 7月17日(火)、 7月24日(火)、 7月31日(火)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
12,500円
定員
50
その他
11200円(※この料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
平安時代、特に『源氏物語』が成立した摂関時代に、公家社会では男女ともに様々な装束が成立する。そのうち天皇をはじめとする男子の正装が束帯(そくたい)であり、皇后以下女子の正装が女房装束(十二単)である。束帯は将軍をはじめとする武家も着用し、また束帯・女房装束は現在の天皇・皇后をはじめとする男女皇族も特定の場合に着用し、日本の正装として、いわば千年の伝統を誇っている。束帯・女房装束ともに肌着から上着まで何枚もの着衣を着重ね、多様な装身具や持ち物を身に付ける。さらに特に束帯は、着衣・装身具・持ち物すべてにわたって律令制以来の厳しい身分規定のなかで、各身分で許されたものだけを着用し、束帯はそのまま着用者の身分標識ともなった。本講座では、男子の正装である束帯を取り上げ、それを構成する着衣・装身具・持ち物すべてをその時代的変遷を加味して解説し、束帯とはどういう装束であるかを探っていく。

【講座スケジュール】
第1回 6月12日(火) 束帯とは
詳細:束帯は着衣・装身具・持ち物すべてを着装した全体としての名称であるため、着用者の立場や条件で様々な束帯がある。その全体像と、束帯を語るうえで重要な公家社会における身分の問題を考える。

第2回 6月19日(火) 被り物
詳細:男子装束は冠か烏帽子のどちらかの被り物を被る。束帯は冠であり、天皇は冠だけを被る。かかる冠の構造と時代的変遷を烏帽子との比較も加味しながら考える。

第3回 6月26日(火) 肌着
詳細:束帯の肌着は、本来は大口(おおくち)という袴と単(ひとえ)という着衣であり、鎌倉時代からは肌小袖(はだこそで)が加わった。かかる肌着の構造を考えると同時に、装束を考えるための基礎知識について講義する。

第4回 7月 3日(火) 下着(1)
詳細:束帯の下着は、袙(あこめ)・打衣(うちぎぬ)・表袴(うえのはかま)・下襲(したがさね)・半臂(はんぴ)である。このうち表袴・下襲・半臂には厳格な身分規定がある。かかる下着それぞれの構造と具体的な身分規定について二週にわたって考える。

第5回 7月10日(火) 下着(2)
詳細:同上

第6回 7月17日(火) 上着
詳細:束帯の上着は位袍(いほう)である。位袍には厳格な身分規定があるが、それは表袴などの下着の身分規定とは基準が異なる。位袍の構造と具体的な身分規定とともに、束帯における身分規定の二重構造について考える。

第7回 7月24日(火) 装身具
詳細:束帯の装身具は、冠・石帯(せきたい)・襪(しとうず)・靴(かのくつ)などである。冠は別にしたので、ここでは石帯・襪・靴について考える。

第8回 7月31日(火) 持ち物
詳細:束帯の持ち物は、笏(しゃく)・扇・帖紙(たとう)、さらに飾剱(かざりたち)や弓箭(きゅうせん)といった武具も佩帯した。これらの持ち物について考える。同時に、束帯全体のまとめを行う。

講師陣

名前 近藤 好和
肩書き 国際日本文化研究センター客員教授、国立歴史民俗博物館客員教授
プロフィール 1957年神奈川県生まれ。1987年國學院大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得。博士(文学・広島大学)。駒澤大学・國學院大学非常勤講師。著書に『弓矢と刀剣』『中世的武具の成立と武士』『騎兵と歩兵の中世史』(以上、吉川弘文館)、『源義経』(ミネルヴァ書房)、『装束の日本史』『武具の日本史』(以上、平凡社新書)などがある。
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