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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-01-12 / その他教養 / 学内講座コード:11B1610301

「中国式発展モデル」は世界を変えるか

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
1月26日(木)、 2月 2日(木)、 2月 9日(木)
講座回数
3回
時間
15:00~16:30
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
5,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
「一党独裁・自由より安定」の政治制度を堅持しながら、「社会主義市場経済」という独創的「成長」の道をひた走り、世界市場をメイド・イン・チャイナで溢れさせた中国。国際政治面では、アジア唯一の国連安保理常任理事国として、また途上国への援助大国として影響力を日々高め、軍事面でも、核兵器に加え、海軍は空母建造、空軍は次世代機開発、宇宙戦略軍の新設まで構想する。後発諸国からだけでなく、欧米の学者からも「発展のための中国モデル」という声が聞こえてくる。
しかし、一方では急激な経済拡大に伴う社会変化の影響で、国民生活に多くの「歪み」が生じ、中国内ではその是正をめぐり、政治改革を求める声も高まっている。所得格差だけでなく、地域格差、人権問題など法的不備の拡大に対する社会的不満が、政治の中枢をも揺るがしているように見える。折しも一党独裁体制を担う中国共産党最高指導部の改選が来年に迫っている。国内の不満をそらすために、中国が「覇権的愛国主義」に走る危険を感じるのは、周辺国ばかりではない。中国内外の現状から「新興大国」の将来を探る。

【講座スケジュール】
第1回 1月26日(木) 大国への「超圧縮成長」、その光と影
詳細:文化大革命による国土、民生の荒廃の中で始まった小平氏の「改革開放」政策。それから僅か30年で中国は経済大国に急成長した。「社会主義市場経済」の旗印の下、「量的成長・発展」の道を強行軍してきた中国社会には、今、自然破壊、環境悪化、権力と富の偏在、少子高齢化など、数々の「翳」がわだかまり、それらを巡る多くの国民の不満が渦巻きはじめ、中国政治の中枢をも揺さぶり始めている。

第2回 2月 2日(木) 世界秩序の「継承者」か、それとも覇権への「挑戦者」か
詳細:冷戦後世界の覇者アメリカは、中国に対し、世界秩序の経済的受益者として、その秩序維持に責任を持つ「利害関係者」であることを求めている。しかし、国際機関の運営や通貨・金融制度、人権問題などでの「米欧支配」に対して不満を持つ中国は、逆に、現在の「世界規範」の変革を強く求めている。いま中国が世界各国で展開する「孔子学院」の文化活動は、政治・経済の軋轢が「文明の衝突」に転ずる兆候なのだろうか。

第3回 2月 9日(木) 来年に迫った「10年に1度」の政権交代
詳細:政府は一党独裁体制の堅持を呼号するが、国民の大半は革命も飢えも知らない世代。殊に「改革開放」後に生まれた若い世代は、今のそれなりの豊かさを当然のことと考え、むしろ自由と民主の規制や社会的格差への不満を募らせており、それを「抑えつける」だけで「治められる」時代ではなくなった。来年に迫った共産党大会では、「第五世代」といわれる次期政権の最高指導者が選ばれる。彼らの横顔を紹介し、今後10年の中国を展望する。

講師陣

名前 饗庭 孝典
肩書き 元NHK解説主幹、東アジア近代史学会副会長
プロフィール 1956年東京外国語大学英米科卒業、NHK報道局入局。国連広報局出向を経て、NHKアジア総局をはじめ、サイゴン、シドニー、ニューデリー、ソウル、北京の各支局勤務の後、解説主幹。1993年NHK退職、同年より99年まで杏林大学社会科学部教授、2004年まで早稲田大学法学部講師。現在、東アジア近代史学会副会長。
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