大学公開講座のセカンドアカデミー

「祇園精舎の鐘の声」で始まる『平家物語』は、日本人にとってなじみが深く、テレビや映画、能、歌舞伎でもよく取り上げられます。けれども、『平家物語』を原文で味わうのには、それらとは違う楽しみがあります。リズミカルで美しく、また比較的分かりやすい原文で、『平家物語』の世界を味わってみませんか。本講座では、読みやすいようにルビを多く振るなどの工夫をした本文や、現代語訳、背景となった歴史的な出来事を知ることができる史料などを記したレジュメを使い、また、その場面を描いた絵画などもご紹介しながら、物語の世界をより深く味わっていくことを目指しています。本年度は巻六からのスタートとなります。前半の主人公だった平清盛が死去し、平家と源氏の戦いが本格化していく、緊迫感あふれる場面が続きます。

テキスト：適宜資料を配布します。

※ この講座では対面での実施が厳しくなった場合、「Zoom」を用いたオンライン講座に切替ることがあります。切り替える場合には、事前にクレセント・アカデミーから受講されるかどうかの確認をさせていただきます。

名前	清水 由美子
肩書き	中央大学文学部兼任講師
プロフィール	東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻修了。同博士（文学）。中央大学、清泉女子大学、白百合女子大学、成蹊大学等兼任講師。主な論著『平家物語を繙く』（単著）、『校訂延慶本平家物語　十二』（共著）、『日本の古典を見る　平家物語』（共著）、『平家物語を歩く』（共著）など。