大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
入門・初心者の方を対象に、素朴な温かみ・味わいのある木版画の作り方を学びます。暑中見舞や年賀状にぴったりなハガキサイズのカードや小物など、身近な作品の制作からその応用まで進みます。ちょっとしたノウハウを学ぶことで“味”のある本格的な木版画作品が簡単に出来ます。

【講義概要】
材料・道具についての説明から、まず簡単な単色の版を彫り、次に二・三版(多色摺り)の重ねの技法で深みの出る作品に仕上げていきます。木版画の長所を生かす図柄を考え、彫りのミスを素朴な味に生かし、手作りの効果を生かす摺りの工夫を考えます。
尚、ワセダギャラリー(早稲田キャンパス27号館)で木版画教室生有志の作品を展示します。

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 4/12(木) 材料・道具と技法の解説、カードなどを版画で応用。その絵柄、デザインの選び方
第2回 2018/ 4/19(木) (1)1版摺りの作品制作(1)版下制作 / (2)多色摺りの作品制作(1)版下制作
第3回 2018/ 4/26(木) (1)1版摺りの作品制作(2)彫 / (2)多色摺りの作品制作(2)彫
第4回 2018/ 5/10(木) (1)1版摺りの作品制作(3)彫 / (2)多色摺りの作品制作(3)彫
第5回 2018/ 5/17(木) (1)1版摺りの作品制作(4)摺り / (2)多色摺りの作品制作(4)試し摺り
第6回 2018/ 5/24(木) (1)(2)カード・封筒などへの応用
第7回 2018/ 5/31(木) (1)多色版の作り方(1) / (2)応用(季節にあわせる・用途に合わせる)
第8回 2018/ 6/ 7(木) (1)多色摺りの作品制作 / (2)応用(＊展覧会の準備)　
第9回 2018/ 6/14(木) (1)多色版の作品制作 / (2)応用
第10回 2018/ 6/21(木) (1)(2)講評

【ご受講に際して】
◆初回に用意するもの: 鉛筆、赤鉛筆、定規、彫刻刀
◆初回に彫刻刀セット、バレン、版木等の注文を受け付けます(一般的な教材です。※一式揃えると3，000円～)。初回に先生の説明を受けてからご購入ください。既にお持ちの方は、ご購入不要です。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	伊藤 卓美
肩書き	木版画家
プロフィール	1946年生まれ。‘79年～隔年 / 小田急百貨店で新作展。‘00年 / ふるさと切手「秩父の夜祭り」原画制作。‘02年 / 『宮沢賢治の山猫と学ぶ楽しい木版画教室』出版。‘04年 / 日本版画会会長。‘06年 / 米国DENISON大学木版画講座講師。‘12年 / 無所属となる。