大学公開講座のセカンドアカデミー

テンプル大学ジャパンキャンパスとテンプル大学ハリスバーグ校が提供する、この特別な国際共同学習プロジェクトは、様々な経験や職業を持つ受講生たちの知的交流を促進する目的で開発されました。多様化する世界規模の非営利組織で活躍できる人材育成だけではなく、国際的な協力と協働の精神を育むことを目的とする様々な関連テーマ（現状と問題点、リーダーシップ、助成金申請、財務管理、プログラムマネジメント、人事など）について、理解を深めることができます。

日本および米国の各団体で活躍する特別講師を迎えて、講義やディスカッションを行います。（全6回、うち5回はハリスバーグ校とWEBEX*を通した合同授業）

*WEBEX・・・インターネットを利用して、対面式の会議やディスカッションを可能にするツール。



（5月・6月）各共通セッションのトピック


●政策提言やアドボカシーにおける非営利組織の役割

わたしたちの日常は、いろいろな意味でアドボカシーに囲まれています。自分の意見を売り込んだり、大小に関わらず出来事の成り行きに影響を与えようとします。ビジネスや政治において、アドボケイトは情報力を駆使し影響を与えようとします。また、標的とする規制や法制度について彼らが望む変化をもたらそうと活動します。このセッションでは、アドボカシーの構成要素、社会的地位、コミュニティ形成などを取り上げます。

●ボランティア・エンゲージメント

ボランティア・マネジメントにおけるプロセスを段階的に考察します。団体規約の評価、仕事内容の決定、人材選択、オリエンテーションおよび能力開発、モニタリング、モチベーションの持続、ボランティア・バリューイングシステム、直面する様々な問題点などをテーマに取り上げます。ボランティアの採用やモチベーションアップにおいて、より具体的なノウハウを習得することができます。

●国際開発におけるジェンダー問題

今、世界には、家庭や地域、職場やビジネス、政府において、女性の発言力が低いといわれる国々が存在しています。非営利組織は、女性が発言する機会や重要資源へのアクセスを高めるための支援を長く継続してきました。このセッションでは、国際開発において歴史的に進化を遂げてきた役割を考察します。

●非営利組織における多様性とリーダーシップ

このセッションでは、グローバルな多文化組織に関連付け、多様性に取り組みます。特に、多様性と包括性がもたらす価値に着目します。多様性は多次元的に構成される概念として、思考に革新性をもたらすことから組織寿命にも影響を与えると言われています。

●成功の尺度

組織運営の成功は、どのように判断できるのでしょうか。人々の満足している様子や、プログラムが良い影響を周囲に与えているという直感から判断できるものでしょうか。そうした曖昧な感情では、十分な判断はできません。資金提供者や寄贈者、ステークホルダーたちは確かなデータによる成功の証拠を要求してきます。このセッションでは、プログラム評価の様々な側面を理解し、プログラムの掲げるミッションやビジョンと評価を結びつけること、評価方法の選定、評価結果をプログラム向上に活用する手法などを考察します。

各講座の詳しいシラバスや指定テキストの情報は、生涯教育プログラムオフィスまでお気軽にお問い合わせください。シバラスは過去学期に配布した資料をご参照いただけます。最新のシラバスは授業初日に教室で配布します。


各種割引制度をご利用いただけます。

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※割引制度の併用はお受けできません。お勤め先のFriend of TUJ登録状況、お友達紹介キャンペーンの詳細については、お気軽に生涯教育プログラムオフィスまでお問い合わせください。

名前	Kathryn Mangino
肩書き	－
プロフィール	国際開発やNGOマネジメントのスペシャリスト。専門分野は、組織的能力開発や個別トレーニング。来日前はワシントンD.C.で、様々な国際NGO機関に従事し、ジェンダー、リプロダクティブ・ヘルス、経済開発、HIVやAIDS教育に関するカリキュラム開発を手がけた。ラトガース大学で行政学の修士号を取得。現在は、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の博士課程に在籍し、人権や社会開発における研究に勤しむ。