大学公開講座のセカンドアカデミー

　17世紀初め、スペインで書かれた小説『ドン・キホーテ』は、50歳近くの男が物語のヒーローになりきって、世の不正をただし、悪を懲らしめるために、遍歴の旅にでるというお話です。当時のヨーロッパで大きな評判になりましたが、日本では、明治になって欧米文化を貪欲に吸収するなかで、初めて、西洋で有名な小説の一つとして翻訳紹介されました。その後現在まで、40種類以上の日本語への翻訳、翻案が存在すると言われ、2000年代に入ってからでも4種類の新訳が出版されています。400年以上も前に書かれた小説が今も読み継がれる魅力とは何なのか、いくつかの翻訳を比較しながら考えていきます。

Zoomによるオンライン講座です。講座当日は学内に視聴教室を用意します。期間限定で受講生向けにアーカイブ配信を予定しています。

名前	齊藤　文子
肩書き	清泉女子大学教授
プロフィール	－