講座詳細情報
申し込み締切日:2024-01-08 / 文学 / 学内講座コード:”2341K003
芭蕉と『おくのほそ道』の旅と『のざらし紀行』 旅立ちと終着そして不運の武将を偲ぶ
主催:東京都立大学オープンユニバーシティ[東京都立大学 飯田橋キャンパス(東京都)]
問合せ先:
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東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
ou-kouza@jmj.tmu.ac.jp
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
- 開催日
- 1月18日(木)~3月14日(木)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 7,500円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
芭蕉は門人の千里を伴い、俳諧の進展を果たす祈願と亡母の一回忌の菩提を弔うため、また大垣の友人谷木因の招きに応じた旅、それが『野ざらし紀行』でした。死を覚悟したことは「野ざらしを心に風のしむ身かな」に尽きます。大和より山城を経て近江路から美濃の山中を過ぎ、常磐御前の塚を前に荒木田守武が詠んだ句を脳裏に「義朝どのに似たる秋風」と悲業を偲ぶ句を詠みます。そして大垣の木因に迎えられ「死にもせぬ旅寝の果よ秋の暮れ」と安堵の心で結び、終に名古屋で蕉風第一期の『冬の日』が成立しました。一方『おくのほそ道』では心にゆとりがみられるも、「行く春や鳥啼き魚の目は泪」と別れを惜しみつつ陸奥の歌枕を訪ねます。多田神社に詣で昔源義朝に従い後に平維盛に従って憤死した斉藤実盛の甲を目の当たりにし、「むざんやな甲の下のきりぎりす」と詠んで涙します。そして終着大垣では大垣藩士など大勢の門人に迎えられ「蛤のふたみに分かれ行秋ぞ」で旅を区切ります。これらの旅は何れも江戸を発ち大垣で終えますが、この二つの旅から詩精神の変化を探ります。
【講座スケジュール】
第1回 01-18 13:00~14:30
第2回 02-15 13:00~14:30
第3回 03-14 13:00~14:30
芭蕉は門人の千里を伴い、俳諧の進展を果たす祈願と亡母の一回忌の菩提を弔うため、また大垣の友人谷木因の招きに応じた旅、それが『野ざらし紀行』でした。死を覚悟したことは「野ざらしを心に風のしむ身かな」に尽きます。大和より山城を経て近江路から美濃の山中を過ぎ、常磐御前の塚を前に荒木田守武が詠んだ句を脳裏に「義朝どのに似たる秋風」と悲業を偲ぶ句を詠みます。そして大垣の木因に迎えられ「死にもせぬ旅寝の果よ秋の暮れ」と安堵の心で結び、終に名古屋で蕉風第一期の『冬の日』が成立しました。一方『おくのほそ道』では心にゆとりがみられるも、「行く春や鳥啼き魚の目は泪」と別れを惜しみつつ陸奥の歌枕を訪ねます。多田神社に詣で昔源義朝に従い後に平維盛に従って憤死した斉藤実盛の甲を目の当たりにし、「むざんやな甲の下のきりぎりす」と詠んで涙します。そして終着大垣では大垣藩士など大勢の門人に迎えられ「蛤のふたみに分かれ行秋ぞ」で旅を区切ります。これらの旅は何れも江戸を発ち大垣で終えますが、この二つの旅から詩精神の変化を探ります。
【講座スケジュール】
第1回 01-18 13:00~14:30
第2回 02-15 13:00~14:30
第3回 03-14 13:00~14:30
備考
3回の講義を通して本テーマを解説する講座です。各回ごとに必ずしも完結しないことがあります。
※本講座は、講師が過去に実施した同名講座とほぼ同じ内容です。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
※本講座は、講師が過去に実施した同名講座とほぼ同じ内容です。
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 杉田 美登 |
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肩書き | 東京都立産業技術高等専門学校 名誉教授 |
プロフィール | 小学生の時に近世文書に関心を持つ。 大学、および大学院前期後期中に多くの教授に感銘を受ける。書家の青山杉雨に4年間師事。萩原恭男に大学院時代より指導を受け今日に至る。研究テーマ「連歌俳諧の研究」は萩原の師中村俊定より提示されたもの。大学院で指導教授飯田正一の指導を仰ぐ。 平成元年より22年まで新潟県上越市史をはじめ、町村史の編さんの文化面に参加して学んだ地誌・政治・経済・文化などは連句の解釈に役立てている。『妙高山雲上寺、法蔵院日記』全3巻(1,886頁・1712年から1867年まで)の翻刻に参加し、繰り返した読み合わせで、諸分野の研究の知識に甘受する。 萩原恭男の供をして、昭和47年より平成15年まで、『おくのほそ道』『更科紀行』『鹿島紀行』『笈の小文』『嵯峨日記』の実地踏査に同行し、平成5年から1人徒歩による『おくのほそ道』『鹿島紀行』実地踏査を継続。 芭蕉の足跡踏査を維持と健康維持のため週2~3回10キロ程度のジョギングを継続。 |