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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-04-08 / 文学 / 学内講座コード:”2211K003

女性作家は何を描いてきたのか 河野多恵子・倉橋由美子から綿矢りさ・宇佐美りんまで

主催:東京都立大学オープンユニバーシティ東京都立大学 飯田橋キャンパス(東京都)]
問合せ先
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
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開催日
4月18日(月)~5月23日(月)
講座回数
4回
時間
18:30~20:00
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
10,100円
定員
15
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
「女性作家」という括りが不要に思われるほど、現在、日本では女性の作家が活躍しています。21世紀に入って以降の若い作家たちの活躍は、誰もが知るところ。綿矢りさや金原ひとみといったゼロ年代の作家だけではなく、世界じゅうで読まれている村田沙耶香の『コンビニ人間』や、宇佐美りん『推し、燃ゆ』に到る最新の作家たちにも目を配りたいと思います。ただ、そうした作家の先達が作ってきた土台のことも考えたい。八〇年代の作家たち(高樹のぶ子や木崎さと子など)は、何を書いていたのか。九〇年代に入って登場してきた多和田葉子や、あるいは佐藤亜有子がもたらした文学の豊かさとは何だったのか。四〇年近い時間を跨ぎながら、フェミニズムの動向も踏まえつつ、女性の作家たちの作品を、主として身体の表象の側から読んでいたいと思います。講座担当者は、男性ですが、男性の側から眺める女性の描き方の一方向性についても(深い反省とともに)言及したい。

●八〇年代
七十年代後半は、村上龍や村上春樹、あるいは中上健次とった作家たちが登場した時代。男性の作家たちに目が向いていた時代でもあります。その後に登場した女性の作家たち(高樹のぶ子や木崎さと子、干刈あがたなど)の作品を思い起こしながら、その主題に迫りたいと思います。

●九〇年代
九〇年代は、河野多恵子の『ミイラ採り猟奇譚』に始まり、多和田葉子といった多言語作家のデビューを経て、松浦理恵子のクイア小説『親指Pの修業時代』という大作が生まれます。笙野頼子も旺盛に活動し始めるのは、この頃から。一気に花開いた女性の作家の作品を総覧します。

●ゼロ年代から現在
綿矢りさと金原ひとみのデビューは衝撃的でした。新しい時代の到来を告げていたと思います。彼女たちの歩みを辿ったのち、もっとも新しい女性の作家たち(村田沙耶香、宇佐美りん)へと到る道筋を示したいと考えています。

『親指Pの修業時代 上・下』松浦 理英子 著 河出文庫
『コンビニ人間』村田 沙耶香 著 文藝春秋
『推し、燃ゆ』宇佐見 りん 著 河出書房新社

【講座スケジュール】
第1回 04-18 18:30~20:00
第2回 04-25 18:30~20:00
第3回 05-16 18:30~20:00
第4回 05-23 18:30~20:00

備考

単位数:1単位

※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。

お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 陣野 俊史
肩書き 立教大学大学院 特任教授
プロフィール 1961年、長崎生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、明治大学大学院フランス文学専攻博士後期課程満期退学。早稲田大学や明治大学、明治学院大学、東京工業大学などで非常勤講師を務めたのち、現職。文学をめぐる主な著書に『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争小説論』(集英社)、『〈戦争と文学〉案内』(共著、集英社)、『テロルの伝説 桐山襲烈伝』(河出書房新社)、『泥海』(小説、河出書房新社)がある。
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