大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
わが子の教育のため、絵事典を作ろう──。
江戸時代、京都の儒学者中村惕斎(てきさい)は、天文、地理、人物、動物、道具、植物など森羅万象1400項目超を収めた日本初の絵入百科事典『訓蒙図彙』を出版します。
あらゆる語彙を絵解きした未曾有の書物は瞬く間にベストセラーとなり、2種類の縮刷版と2種類の増補改訂版が出版されるなど江戸時代を通じて読み継がれました。それらの書物は子どもからおとな、果てはケンペルや南方熊楠をも魅了することになります。本講座では『訓蒙図彙』の知られざる魅力をお伝えしたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回 11-20 13:00～14:30
第2回 11-27 13:00～14:30

単位数：1単位

名前	石上 阿希
肩書き	人間文化研究機構 国際日本文化研究センター 研究部 特任助教
プロフィール	博士(文学)。立命館大学大学院 博士課程後期課程 文学研究科日本文学専攻終了。2011年から大英博物館 アジア部日本セクションプロジェクトキュレイターとして、2013年～2014年に大英博物館で開催された春画展「Shunga: sex and pleasure in Japanese art」企画運営に参画し、話題になるなど、春画の研究成果は世界的に高い評価を得ている。 寛文6年(1666)刊『訓蒙図彙』を中心として、近世期に出版された絵入百科事典のデータベース構築を進めており、本年3月に『江戸のことば絵事典・『訓蒙図彙』の世界(角川選書 647)』を上梓。