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講座詳細情報

申し込み締切日:2020-04-08 / 文学 / 学内講座コード:201024

『今昔物語集』巻第二十九を読む(1) -平安朝の盗賊たち-

主催:武蔵野大学 社会響創センター事務課武蔵野大学 三鷹サテライト教室(東京都)]
問合せ先:武蔵野大学 社会響創センター事務課 TEL:042-468-3222
開催日
4月 9日(木)~ 9月17日(木)
講座回数
9回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
13,500円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
『今昔物語集』巻二十九前半に収録された悪行譚を読んでいきます。この説話群には、芥川龍之介の『羅生門』の原話、後世にも名を残した大盗賊袴垂(はかまだれ)の話等、さまざまな盗賊譚が描かれています。
華やかで雅な王朝文学を平安朝の「光」とすると、本編はいわば「闇」の部分を描いた説話群です。光と闇、両方の姿に注目してこそその時代が見えるのではないでしょうか。平安時代は華やかな王朝文化に彩られた時代であるとともに、数々の悪行が横行した時代でもありました。そこで、世の中に跋扈した盗賊たちを取り締まるため、検非違使庁が設けられました。しかしその検非違使の役人さえもが盗みをはたらくという、現代にも通じそうな驚くべき話もあります。
このような多彩な出来事を生き生きと描き、人間世界の実像を映し出そうとするところが『今昔物語集』の大きな魅力です。盗賊たちが繰り広げる怪奇で残忍、時に滑稽な出来事を秀逸な筆致で描いた各話を丁寧に読み解きながら、ミステリードラマのような面白さをともに味わっていきましょう。

【講座スケジュール】
第1回 4月 9日(木) 巻二十九第二話 名盗賊多衰丸と調伏丸 /第三話(1) 女盗賊
第2回 4月16日(木) 巻二十九第三話(2) 女盗賊
第3回 5月 7日(木) 巻二十九第四話 盗賊の婿になった男
第4回 5月21日(木) 巻二十九第八話 京の人質事件/第九話 極悪の破壊僧
第5回 6月 4日(木) 巻二十九第十話 伯耆守の厳罰/第十一話 盗癖息子の縁切り
第6回 7月 2日(木) 巻二十九第十三話 密告の褒美を得た盗人
第7回 7月16日(木) 巻二十九第十七話 梵鐘を盗んだ盗賊たち
第8回 8月20日(木) 巻二十九第二話 羅城門の盗人
第9回 9月17日(木) 巻二十九第十九話 大盗賊袴垂の空死に

備考

【教材】
『今昔物語集 本朝部下』岩波文庫 1,452円(税込)
※上記教材をお持ちでない方は、
詳細ページよりご購入ください。

講師陣

名前 鈴木 治子
肩書き 大正大学非常勤講師
プロフィール 武蔵野女子大学日本文学科卒業。大正大学大学院博士課程国文学専攻単位取得。東京都・埼玉県の区民・市民講座講師、NHK文化センター講師、大正大学オープンカレッジ講師、獨協大学オープンカレッジ講師を務める。
〈著書〉『歌謡文学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社) 『中世文学の展開と仏教』(共著、おうふう)『海東高僧伝』(共著)、『東アジアの仏伝文学』(共著)
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